日々のメモ帳

日常生活での、ちょっと気になった事や、面白かった事などメモしていきます。

『新型コロナウイルス』/『クラスタ-追跡の重要性』/NHK『瀬戸際の攻防』から

2020-04-12 13:55:20 | 感染危機管理
昨夜 NHKスペシャルで『新型コロナウイルス-瀬戸際の攻防』が放送された。
『新型コロナウイルス制圧』のため頑張って頂いている、『厚労省 クラスター対策班』から、
『緊急事態宣言』を出す過程での根拠が丁寧に説明されていた。

(NHK HPから)


国民のどのくらいの方が、見たであろうか・・ぜひとも再放送(日程未定)は見てほしい・・
そして、このメンバーの方々のご苦労をねぎらいたい・・。

『クラスター対策班の活動』については、NHKでは何度か放映されているが、
2/25対策班をスタートさせ、不眠不休で『感染拡大抑止』のため、
『クラスター発見』『濃厚接触者』を探し出し、
ここから『感染ルート』『リンク』を絶ち切る・・
壮絶な作業をされている様子が映し出されていた。

<第二波は海外渡航者から>


ご出演の対策班・責任者である 押谷先生から
今回の『緊急事態宣言』は
『経済活動を止めないためのギリギリの選択』であり
『国民一人一人が努力すれば、必ず爆発的感染は収束する』
とのご説明があり
『今回のウイルスはSARSと違い、症状が出ない感染者が多い』
『このためにも、外出自粛での人-人感染が最大の防御』
『個人個人の行動変容が大切』  とも付け加えられていた。

説明の骨子は先にネットで見つけた『厚生労働省対策推進本部クラスター対策班の
  「COVID-19への対策の概念』
  (URL → https://www.jsph.jp/covid/files/gainen.pdf)
という資料がベースではあったが、経済指標の中での対策、海外のロックダウンとの違いなども
説明されており、感染拡大理論理からの、なぜ『8割削減』という事も理解できた。




(TV 画面から)

医療崩壊も、空気呼吸器との関係で明解な説明がなされていた


この他、Twitterでも、押谷先生、西浦先生などが直接報告されているとの事で、
『8割削減』の意義を正しく理解してほしいとの紹介もあった。



『クラスター対策チーム』は、どんな任務なのかあまり知られていないかと思われる。
 政府として『危機管理室』の設置や専任の『危機管理監』といった『危機管理組織』が
 明確に出来ていない?(国民へ見えない)・・ためか、
 『専門家会議』から政府への提言の基礎を担っていただいている
 『対策班』の任務の大変さが見えない所が残念である。

本来ならば、『クラスター対策班』は『厚労省』直下ではなく
政府、内閣内に置かれる『危機管理室』の配下、『作戦参謀的』な位置づけで、
具体的作戦『オペレーション』への『情報提供』と情報解析から得られた『作戦案』を
導き出し、参謀の『専門家会議』で議論を行い、作戦責任者『危機管理監』へ上申する
体制が理想なのであろうが・・

政府内が、あまりにも『見えない敵との戦い』について、
『国難』としての『危機』意識が低いためか、体制作りすら遅れているように思われる。

政府や都知事が『緊急事態宣言』時
『8割削減』という大きな事を提案した途端、『対策班』を引っ張り出し、
この方たちが言っている事ですから・・と少し、他人事とも思われるような発言で・・
失敗した時の『責任転嫁対策』とも勘ぐってしまう発言には驚いた。
まだ、この対策班が寝ずに考え、導き出した『結論』に『疑心暗鬼』なのだろうか。

トップとして、これが『最良の方策』として判断した以上、
例えば説明を受ける前に
『クラスタ対策班の位置づけ』『西浦先生の世界的な研究者』などの紹介後、
説明をして頂くなど重み付けがほしかった。

一方マスコミも、感染者数拡大が進むと・・
早くも、『クラスター対策は失敗か?』等の批判的な報道も見え始め、
海外からの事例などで、
『8割削減は無意味』『経済破綻をするだけ』とも聞こえる情報を
並列したコメントも出され・・・
なぜ、この『クラスター対策班』が導き出して頂いた貴重な結論・・
今の、日本にとっての『最大の防御策』を支持し、国民として共有できないか・・
との思いである。

この『クラスタ対策班』が大分の病院の院内感染で見つけ出した
『休憩室で休憩時の感染』や『夜のキャバレーでの濃厚接触感染』など
もっとこの方たちの成果を紹介し、『客観的なデーター』から導き出された
『人-人接触削減』『3蜜』、そして『8割削減』を
全面的に支持し、同調する事を願いたい。

厚生労働省対策推進本部クラスター対策班
『COVID-19への対策の概念』の一部を資料から借用し、以下へ貼り付けた。

(クラスター発生)


(孤発例)


(日本方式)・・なぜうまくいっているか


(判ってきた新たな問題) ・・ 行動変容が必要な事


(日本の流行状況)


(緊急事態宣言(3/2 検討)


(お願い)


番組の最後に
感染の収束に向けて『クラスター対策班』『保健所』の人的不足の話があったが、秘匿性の問題は別として、民間の活用や、『自治省』『農水省』『環境省』などの統計班や『自衛隊広報部隊』などの力を借りる事も必要なのではと・・愚考してしまった。



この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『新型コロナウイルス』 / 『... | トップ | 『新型コロナウイルス』/『緊... »
最新の画像もっと見る

感染危機管理」カテゴリの最新記事