日々のメモ帳

日常生活での、ちょっと気になった事や、面白かった事などメモしていきます。

『セロファン』『レーヨン』を知らない学生たち

2022-07-12 15:47:48 | 日記
日曜日の夜、この『MEMO』でも何度か登場の、『非常勤講師』の職を得た友人より、勤務している『女子大』の先生方の集まりに『飛入参加』のお招きをいただいた。
いつもとはちょっと違う『刺激的』な『リアル・ワイガヤ』であったが、話を聞く中で、最近の『学生』さん達との、色々な『ギャップ』に驚きを感じた。
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事の発端は、今回誘ってくれた友人から、先々月、『栄養学部』の『卒業生』が、『就職後』、社会に出た時、『社会常識』として、さらには『即戦力』となるため、もっと『周辺知識』を学んでほしいとの思いで、『夏季休暇』のあいだ、『On-Line 特別講義』をしてみたく、『ネタ・要請』があり、『プロト版』で、下部に添付のような『愚案』を送信していた。
これを『学部内・教育検討会』へ、彼も時間がなかったためか、このまま『カリキュラム骨子』として説明を行ったようで、『サマークラス』では『採用』とならなかったが、『下期』『特別講義』することとなり、色々な『先生』と擦り合わせが必要で、『影武者』をバラし、このお誘いとなった。
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会が始まり、冒頭『部門長』という『先生』から・・・
『学部内』の『検討会』で話し合った中で、一部の若い先生でも、『セロファン』『レーヨン』なんていう言葉は、今や『死語』になりつつある。ましてや、今の『学生達』は、ほとんど知らないであろう。しかし、昨今の『SDGs』などでの、『天然物回帰』。『原点回帰』を考えると、今一度、若い方にも『何で出来ているの』『どうして作られているの』という、『思考』を張りめぐらす、『手順』を学んでもらうことは『重要』である。
資料に載せられている『タコウインナー』でも、『食物栄養』の『単位内知識』としては、『ソーセージの種類』や『ケーシング種類』の『知識』だけでいいが、就職先で『ケーシング』を、例えば『生体』への応用を検討している『食品会社』であれば、この時に『コラーゲン』を思い起こす必要がある。さらに、この『ルーツ』まで、いち早く遡れれば、『開発者』として頼もしい限りである。
『ナゼ赤なのか』『食べれれる色は』などへも、こんな『雑学』から芽生えるはずである・・・
是非とも『食』に関わる事として、『周辺学』を『後期』は展開してみたい。
『ご援助お願いします』と、いきなり『直球』が・・・
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『おいおい』『コラコラ』と、隣で早々『ビール』を飲み始めた、彼を睨みながら・・
仕方なく『とりあえず黒子で・・』と折り返し、この『資料』の『趣旨』の説明に・・
長年、化学会社に勤めていた身で感じたことから・・・
・新しい物を『開発』するためには、幅広い『知識』。『雑学』が必要
・今は過去の遺物になってしまった、『ルーツ』を学ぶことも『重要』
・そして、見つけ出した『特異現象』を『Why・What』で見れる事も
・この『感性』を得るためには、色々な入り事を『齧ってみる』
・そして、おいしそうなものは『深く味わう』事も重要
昨今、『検索システム』や『AIの伸長』で、『無駄』な『検討』は『回避』することが多いが、場合によっては『トコトン』も、必要と感じており、『原点回帰』が『必要』な時もある。
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こんな話をしている途中、彼から、どこかの『メモ』に残した『AIに先を越される子供たち』の話を追加してくれた。たしかに、今どきは『ググル』事が多くなり、『学生』自らの、『どうして』という思いが、生まれにくくなっていることも、『教育現場』では、『課題』の一つであることが判ってきている。
追加で、小生がよく使っている、『想像力』ではなく、『創造力』を足し合わせた、『想造力』という『造語』も紹介してくれたが・・
別の先生から、『食物栄養学科』は、将来『管理栄養士』などを生むだけでなく、何か『新しい世界』へ『挑戦』させる事も、『日本』の『発展』のためには必要なのかも。
将来、『食物栄養』の『知識』と『雑学』で得た『違う展開』で『バイオベンチャー』なんかへの展開もあるのでは・・・と、少し酔いが回る中で、『夢』が飛び出してきた。
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若い先生からは、確かに今の『学生』さんは、『教科書』と『ネット検索』ぐらいでしか『情報』を引き出せない。現物を見る事がないので、その『ルーツ』が見えていない。
『くら寿司』へ行けば、『魚』の『切身』は見えるけど、『魚』そのものは見えない。『スーパー』でも、『丸ごと一匹』は殆ど見かけない。まだ、今は『サンマ』は『居酒屋』で『マルマル』は見えるが、そのうち『ハモ』や『鮭』の『焼物』のように、切り刻んだものしか見えなくなるかも。
確かに、ここ数年、魚の『検索』をかけても、『AI検索』での『ランク付』では、泳いでいる所まではたどり着けない。こんな事が、判らなくなると、今日の『一つのテーマ』。『原理原則』『ナゼ・ドウシテ』も引き出せなくなる。この『原因』が、『座学』と共に『調理実習』にあるのかもしれないが・・
又、違う切り口で・・・最近の、『ロシアのウクライナ侵攻』を受けて、『小麦事情』を講義した時、『小麦はどんな形で育つ?』と質問をした所、『小麦粉』は見たことがあるが、『小麦』そのものはなし。『米』の違いも判らずで・・資料の横にあわてて『イラスト』を貼り付けた・・との説明も(今日、その資料の送信があった(下記))

何も、説明は記されていないが、『とげとげ』のある方が、『麦』である。
ひょっとすると、今の『学生達』は、『麦とろ』の中の『麦』も見分けられないかも‥と心配になってしまった。『広く浅く』の『知識』の『必要性』を改めて感じさせられた。
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そして、最後に、せっかく『補講』をするのであれば、『学生』さん達に、よりよい『思考回路形成力』を付けてもらうため、単に『学ぶ』だけでなく、自分で『考える力』を『醸成』するような『カリキュラム』と、『安全管理』などの『手法』を学ぶことで、『危機を危機として感じる』事を『会得』してほしい・・・と、
またまた、彼に『大負担』がかかるような『提言』をしてしまった。

出向前に、『安全講和』で使用した『家庭内の安全』の話を例に、先生方へ説明を行ったが、『調理実習中の事故』もあるようで、これも『原理原則』を学ぶことが『重要』そうであるが、教える側の『危機意識』が高くならないと、引き上げることは難しい。
昔、NHKの『料理番組』で、ご高齢の『料理研究家』が、手伝っていた若い『アナウンサー』に、『包丁の置場が違う』と、まな板から手前へはみ出した包丁を見て、叱っておられたが、こんな、古くからの『技術伝承』が途切れると、『大事故』につながる可能性がある・・と、伝えておいた。
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今日、日曜夜の、色々な話を思い出しながら、この『リアル・飲み会』の事を書き残したが・・・
今の『学生諸君』は、2000年以降、『平成』も半分過ぎた時代に生まれた、『若者達』である。
たぶん、この『若者』の『親達』も、我々が『社会』へ出た頃。前の『万博』も知らない世代であろう。

こんな『若者達』へ、いまさら『セロファン』『レーヨン』と古い物を持ち出して、説明する事に『意義』があるかどうか判らないが・・
『合成繊維』や『プラスチック』が生まれる前の『技術遺産』として、この『蓄積技術』が、『極薄』の『フィルム』などに展開され・・
いまでも、これらの『伝統遺産』が活かされていることを、少しでも理解してもらえれば・・
との思いもある。

『紙ベース』では、なかなか紐解けない『技術史』を、『語り部』として伝えれれば・・
たぶん、『記憶』の片隅に残った『寓話』は・・・
次の『世代』。『SDGs』で、蘇るかもしれない
こんな思いで・・今しばらく、おせっかいな『黒子』を務める必要が出てきた

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【プロト版】・・未推敲のまま


















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