日々のメモ帳

日常生活での、ちょっと気になった事や、面白かった事などメモしていきます。

2019年始動開始 年始の話題と今年の課題(その1) 

2019-01-07 13:08:28 | 日記
平成最後の正月もはや7日が過ぎた。
今日から『粗大ゴミ対策室』通い再開。3年目になる。

会社を去ってからあっという間。もう67歳。70歳も目の前。
コンサルなどでの旬の時期と決めていた、2年は過ぎてしまった。
これからは、雑学は継続し、BLOG-MEMOを残す事としたい。

この中で、昨年末、日立化成の品質不適切問題について記したが、メールで色々なご指摘やアドバイス、さらには『それチョットちゃうで』との苦言も頂いた。

同社が進めているビジネス展開を見て、『会社の今後のあり方』というテーマの幹部研修で小生が作成したPPを思い出した方から、
同社も『マッチ棒(爪楊枝)で支えあう会社』・・だね。
まるで同じ構図だね・・との懐かしいメールも受け取った。

確かに先のMEMOでも少し触れたが、最後に在籍した会社は、異なる業界へ特殊な化学製品を送り出すビジネス展開をしていた。
産業界を支える基盤製品を色々な分野へ展開しており、社内でも、すべての製品詳細を掴んでいる人間がいない状態であった。
業界が独特で、何十年も昔から供給し続け、ややもすれば供給責任も出てきているOLD製品群も多く含まれていた。
一方で、最先端に近い分野に用いる特殊な化学製品の出発原料を生産する部門などもあり、これらが共存する中での生産体制と、自社独自製品開発、新規展開をどうするかと言う点での長期展望も必要となっていた。
規模こそ違えど、似た構図のような気もしていた。

マッチ棒で支え会っていれば、一つくらい抜けても会社は維持できる。
しかし、その内何本か抜ければ、どこかで歪が発生し、屋台を支えられなくなる。
早く太い柱を立てる必要があるが、細い柱が邪魔をして延ばす事も出来ない。

太い柱を立てるためには、ニーズの探索と共に、具体的展開が急務であり、既存工場設備との関係、開発余力、さらにはニーズの具現化をいかに早くするかの体制構築が喫緊の課題であった。
このため、伸びかけの芽を育てるため、中計の中でスイッチングを行う必要があり、担当製品の事業撤退計画を進言した記憶がよみがえった。

経営者として、この細かいビジネスで支えあった会社は、すぐには潰れないが、次の展開を模索するには事業整理は大きな課題であり、思い切った英断も必要となるかもしれない。
単に・・
売り上げがあるから。利益率がある程度あるから。業界がすぐにやめさせてくれないから。・・
といった、長年その部門にどっぷりつかった、声の大きい幹部の意見だけで経営をしていると、事業再編の遅れと共に、今回の様な違う面での問題を起こす温床にもなりかねない。

一方で、日本の産業界側から見ると、系列、下請けに代表される通り細いマッチ棒で支えあって強くなったこともあり、柱が痩せれば産業全体が崩れ落ちる事にもなりかねない。
逆に、これまでは切磋琢磨しながらお互い柱を太くする努力をしてきたが、昨今、自ら柱をいきなり外していくことも多くなっているように思え、業界全体では大きな課題と感じている。

このためにどうするか。なかなか難しい事であるが、日産のように思い切った『カッター』が必要なのかもしれない。

今年、もう少し勉強を進めてみたい。
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『品質不正』/日立化成㈱調査... | トップ | 今年の課題(『ゆるやか健康... »
最新の画像もっと見る

日記」カテゴリの最新記事