先々週のブログ(1/24)で『仮想通貨』・・もう少し適切な言葉はないものか、との書き込みを行ったが、その週末、仮想通貨の取り扱い所の一つであるコインチェックが取り扱いの仮想通貨「ネム(単位はXEM)」をハッキングされ、不正流出させたとの報道があった。
先のブログの中で『仮想通貨』の一端を勉強できた所まで書いたが、ここ数日の報道を見ていると、日経関連の番組などでも『仮想通貨』がどんなものであり、『コイン(通貨)』というものものが何なのかを的確に説明出来ていないように思える。
高名な経済ジャーナリストでさえ、だれも今まで『仮想通貨』を真剣に考えた事がないからかもしれないが、無責任な発言もあり、スイカやパスモなどの電子マネーと混同し、取り違えるような事も説明されており残念である。
スイカなどの電子マネーは、現金をチャージして使用するのでほぼ現金と一緒であり、日々使用する中でその価値が変動するものではない。さらに電子マネーの中でこれから伸びようとしているデビットカードでも銀行などの預金が前提であり、クレジットカードも信用保証枠の中で、支払った額が口座から引き落とされるので、手元にある現金の代わりと言っても問題は無いのであろうか。
一方、『仮想通貨』は銀行などにきっちり預けているものではなく、株のように投機で大きく価値が変わり、レートが変わるため、現金としての価値判断が難しく、電車やバスには乗れず、コンビニで物を買う事も難しい。
ドルで物を買う場合は公的な為替レートで換算してという事になるが、『仮想通貨』は換算するにしても、株価のように取引所のレートで判断する必要がある。最近は一部大型電気店でもビットコインでの支払も可能との事であるが、レート管理がしっかり出来ないと価値が下落し双方大損する可能性がある。
一般的な会社で行われている為替管理どころではない事態かもしれない。
これらをあわせて『仮想通貨』という急に生まれた言葉とその意味をしっかり説明することが必要であるが、よくわからないことだらけである。
仮想通貨取扱所の若い社員が説明されると、オタクの域なのか、専門用語などが飛び交い、もっと難しくなる。
じゃ『仮想通貨』をどう説明すれば、一般の人に納得してもらえるかと考えてみた。
理解不足で間違っているかもしれないが、とりあえず書いてみた・・
まず最初に『コイン(通貨)』とはなにか。
世界の住所は不定であるが、コンピューターをよく知る個人や財団が起こした会社が、お金を集めるために発行した株券を『コイン』と言う事で置き換えてみるとややすっきりする。
でもスタートはどこから。
最初はどんな形で発行されたかはよく知りえないが、会社を興した仲間のあいだで、お金100円貸してよ。そのかわり、このオモチャのコイン1枚渡しておくよ。もうかったら200円にして返すから。
この事実はパソコンのメモリーにちゃんと書いておくよ。『君にコインを一枚あげた』。
他の人も見てもらい相互で確認できるような仕組みにするから。確認出来たらサインしといてよ。
などから始まったような気もする。
これがうまく行き出すと・・。
このサインのために仕事してくれたから作業代のかわりに小さいコインを渡すよ。君のパソコンにも受け入れる所を作ってよ。必要な時にはお金に換えるよ。
仲間内で買い物を頼んだけど、もらったコインでの支払いでもいいかい。君の口座へコインを送るから。
コイン一枚300円くらいでいいかな。
さらに作業代として受け取ったコインも増えてきたので、このコインを社外の人にもお金の代わりにに受け取ってもらえないだろうか。
会社の株見たいにお金を借りれないかな。今のビジネスを考えると1枚1,000円位の値打はあるかな。
取引先の社長が会社の状況を見て、このオモチャコイン2000円で買うよと言ってくれた。
コインを渡す人のコンピューターの口座も登録でき、現金も受け取れた。こっちの会社にあるパソコンの上のお金である事もちゃんと理解してもらえた。
この取引先がまた別の人に、この口座を作る仕組みで、こんな面白いオモチャのコインがあるけど、値が上がりそうなので買ってもらえないかと紹介し、高く売却をしたとの事。
オモチャのコインはどんどん価値がついて行くね。
じゃあもっと大々的に目論見書でも書いて、コインを株式のように広く一般に買ってもらえないかな・・
こんな事で、おもちゃの通貨が実際の通貨ではなく、ネットワークでのやりとりから広がったのではなかろうか。
話は元へ戻して、この株券は『コイン』の名称であるが、実物の紙幣や硬貨としては存在していない。
今まで見て来た『仮想通貨』などの情報では
『コインはどこにあるのか』
日常使っている紙幣や硬貨とは大きく異なる。見えないのである。
どこにあるかと言うと、この前の仮の話の通り、会社のデーター保存場所や個人のパソコンのメリーの中である。
このメモリー、保管先には個々にメールアドレスのような専用のIDが発行され、保管先がパソコン上のメール箱のようなウオレット(財布)と言う名前で登録され、ここにはパスワードで鍵がかけられる。
世界的に発達したコンピューターネットワークを通じて、株式のように取り扱われ、個人のウオレットから売買を行う取引所へ移されたり、個人同士のウオレット間でデーターだけがやり取りされている。
このため大きな財布はサーバーと言われる大型の記憶装置であり、個人レベルでは、パソコンのハードデスクやメモリーカード、さらには携帯のメモリなどの電子媒体上など、あっちこっちへ保存されている。
これらをやりとりした台帳がブロックチェーンと言う相互確認する仕組みで時間ごとに作成され、ネット上で保管された情報として見ることが出来る。銀行のような組織ではなく、専用の業者や個人を含め色々なコンピューターがメモリーエリアを作り保管する仕組みの様であるが、まだ詳細は理解できていない。
先の電子マネーであれば、とりあえず銀行などでの現金保管や、中央にあるコンピューター/サーバーでの預金高の管理がベースであるが、『仮想通貨』は保管先があっちこっちにあり、データーの動きとしてしか残せていない所が不思議な仕組みである。
『どうして取引されるのか』
『コイン』は通常の株式市場にあるような株券ではないが、個人間の支払いで渡したり。売買が可能なものとなっており、最近では仮想通貨での支払いも可能となってきている。
この売買単位が、ビットコインであれば貨幣1枚1ビットという事であり、もっと大きい単位や、小さい単位もある。
このコインの詳細も理解が出来ていないが、(発行者?が)番号を振っているようであり、コインを持った者が次の方へ譲る(渡す、支払う)時に、誰から誰へどれだけ渡ったがネットワーク上で記録する作業が行われているようである。この記録を一定時間毎に区切り、記録内容を相互チェックで残すことで残しているようで、これをブロックチェーンと言うらしい。
コインの販売を始めている会社のHPを見ても理解が難しく、セキュリティの関係で公表されないのかもしれないが、実際が見えていない所である。
あるHP を見ると、売買する場合は、電子上にある帳票?へ取引者が情報を書き込むようである。
内容は判らないが、こんな内容なのであろうか。
もし新たにコインを取引所に申し込んで個人保管だとすると
新コインの発行番号ー過去履歴/分割番号
(ブロック番号・・何番目の取引で確定した内容か)
移動額(コイン何枚)
保有者(入) ID ← (出)振出者(譲渡者) ID
/取引日時
こんなような内容のメール添付情報が飛んで来て、ウオレットへ保管
(各個人のパソコンのメール箱の様な物もの)
次に売却の場合は
持ってい新コインの発行番号ー過去履歴/分割番号
(ブロック番号・・何番目の取引で確定内容)
移動数量(コイン何枚)
譲渡者(出) ID ⇒ (入)譲渡受者 ID
/取引日時
こんな内容の文書をウオレットから先の文書を取り出し、必要事項を追記して、ネット上へ発信。
ネット上で情報を受け取った何人の方が、ブロック情報を探し出し、今回発信のIDの方が持っている内容と、そこから払い出した残りを計算し、新たな移動先への履歴(コイン番号?)を台帳へ書き込み、残額を譲渡者へデーター返信し、ウオレットへ保管させている。又、譲渡受者のIDも探し出し、このIDへコインを紐付ける作業も同時に行っているようである。ビットコインではこの作業を10分間隔で区切って行い、早く計算が出来、間違いないことが相互で確認出来れば、暗号サインを入れてブロックへ繋ぐことで、取引が継続しているようである。過去取引での改竄や二重での取引が行われないようになっているらしいが、もう一つ理解が出来ていない。
さらに、今回の流出事件でも、かってな取引相手(譲渡先)へ渡ってしまっている事もあり、譲渡先のIDの把握を含め、
銀行振り込みなどより難しいのかもしれない。
まだよくわからない仕組みであるが、データーだけが勝手に動いて、このデーターを世界中の協力者が台帳へ書き込む作業を行う事で取引が成立しているが、電子データーなのでどこかに保存されていれば消える事は無いが、誰が管理するのかが見えない点では摩訶不思議なシステムである。
計算を協力する作業をマイニング、作業者をマイナーという事もわかったが、装置や作業時間を借りるために、一番早かった方へ対価を新規発行コインで支払う事からこの名前となったようである。この確定のために膨大な計算が必要となり、いろいろの方のコンピューターの協力を得て記録作業を行っているようで、高速でメモリー容量の大きいコンピューターが必要であり、安価な電気と共に速度を上げるには冷却も必要であり、コストに見合う中国や北欧にマイナーは存在しているとの事。日本のDMMなども北欧との提携進出を考えているようである。
通常上場で発行された株券であれば、証券会社から切り離された保管機構に保管され、移動後は紙ベースで確認ができるが、このような方法もないようである。
『ウオレットの管理』はどうしている。
これもセキュリティの関係か細かい情報が出てこないが、各個人で『ウオレット』を持つ場合は、上記で書いたパソコン上のメール箱の様な物であり、ハッカーが簡単に開けることが出来る。
このため鍵を何重にもかけるか、メール箱を外付けにするか、さらにはメールを紙に取り出すことが出来れば、紙で持っておくかなども必要である。
しかし、データーが繋がったうちの一部である以上、再度の取引で元へ戻す場合には壊れていない事も重要であり、取引を頻繁にネット上で行うためには、鍵をかけているとたびたび開ける必要があり、タイミングを逸することになる。
これが今回の事故の最大の原因なのかもしれない。
ましてや個人でウオレットという事になると、開け閉め、保管手順、取出手順など厳密に行う必要があり、なかなか大変そうである。
昨今、中国で一般的になっている電子通貨(モバイル通貨)であるアリペイやウイチャットなどでの決済であれば、個人のお金の一部を支払うだけなので、QRコード認証くらいでもいいかもしれないが、『仮想通貨』であればもう少し認証レベルを上げる必要がある。
『仮想通貨』を使ったことが無いのであるが、どうもブロックチェーンで認証されたものにも乱数の認証コードが発行されたり、開けるためのキー交換が行なわれたりでこのコインは保護されているようで、ブロックチェーンやウオレットまでの出し入れには問題が無いようであるが、このウオレット、『がま口』にちゃんと鍵がかかっていなかったり、がま口を預かっているタンスにさらにカギをかけていなかったりすると、現代版鼠小僧はどこからでも侵入してくることになる。ましてや、このがま口が『だれのだれべえ』と書いておらず、持ち出されたあと『ななしのゴンべ』のがま口に移されていれば追っかける事も出来ない。入っているお金も、見えない株券なのであるが・・
これまで『仮想通貨』の仕組みを考えて見たが、頭の所で書いたコインの始まりは何なのか。
さらにはこのコインに資産価値はあるのかという事が不安になる。
会社が発行する株券であれば、資産があり売り上げがあり、もうかれば配当がある。倒産となれば株券も紙切れとなってしまうが、ある程度の資産価値としては認められる。
コインの場合、最初はコインを販売することで資本提供者を募るところから始まったかもしれないが、その後はマイニングで出てくるコインの増加や、保有者の売却分を高く買い求める事で価値があがってくるが、所詮何も実体のないものと言わざるを得ない。慈善団体が事業を行うために広く資金集め活動をするためであればしかたないが、だれかがこの指とまれ的にコイン参加者を募り、ゲーム的感覚で運用をしているのであれば危険極まりない。
この点、『仮想通貨』と言う言葉が正しく認知され、仕組みが理解できなければ、おかしい言葉としか言いようがない。
先のブログの中で『仮想通貨』の一端を勉強できた所まで書いたが、ここ数日の報道を見ていると、日経関連の番組などでも『仮想通貨』がどんなものであり、『コイン(通貨)』というものものが何なのかを的確に説明出来ていないように思える。
高名な経済ジャーナリストでさえ、だれも今まで『仮想通貨』を真剣に考えた事がないからかもしれないが、無責任な発言もあり、スイカやパスモなどの電子マネーと混同し、取り違えるような事も説明されており残念である。
スイカなどの電子マネーは、現金をチャージして使用するのでほぼ現金と一緒であり、日々使用する中でその価値が変動するものではない。さらに電子マネーの中でこれから伸びようとしているデビットカードでも銀行などの預金が前提であり、クレジットカードも信用保証枠の中で、支払った額が口座から引き落とされるので、手元にある現金の代わりと言っても問題は無いのであろうか。
一方、『仮想通貨』は銀行などにきっちり預けているものではなく、株のように投機で大きく価値が変わり、レートが変わるため、現金としての価値判断が難しく、電車やバスには乗れず、コンビニで物を買う事も難しい。
ドルで物を買う場合は公的な為替レートで換算してという事になるが、『仮想通貨』は換算するにしても、株価のように取引所のレートで判断する必要がある。最近は一部大型電気店でもビットコインでの支払も可能との事であるが、レート管理がしっかり出来ないと価値が下落し双方大損する可能性がある。
一般的な会社で行われている為替管理どころではない事態かもしれない。
これらをあわせて『仮想通貨』という急に生まれた言葉とその意味をしっかり説明することが必要であるが、よくわからないことだらけである。
仮想通貨取扱所の若い社員が説明されると、オタクの域なのか、専門用語などが飛び交い、もっと難しくなる。
じゃ『仮想通貨』をどう説明すれば、一般の人に納得してもらえるかと考えてみた。
理解不足で間違っているかもしれないが、とりあえず書いてみた・・
まず最初に『コイン(通貨)』とはなにか。
世界の住所は不定であるが、コンピューターをよく知る個人や財団が起こした会社が、お金を集めるために発行した株券を『コイン』と言う事で置き換えてみるとややすっきりする。
でもスタートはどこから。
最初はどんな形で発行されたかはよく知りえないが、会社を興した仲間のあいだで、お金100円貸してよ。そのかわり、このオモチャのコイン1枚渡しておくよ。もうかったら200円にして返すから。
この事実はパソコンのメモリーにちゃんと書いておくよ。『君にコインを一枚あげた』。
他の人も見てもらい相互で確認できるような仕組みにするから。確認出来たらサインしといてよ。
などから始まったような気もする。
これがうまく行き出すと・・。
このサインのために仕事してくれたから作業代のかわりに小さいコインを渡すよ。君のパソコンにも受け入れる所を作ってよ。必要な時にはお金に換えるよ。
仲間内で買い物を頼んだけど、もらったコインでの支払いでもいいかい。君の口座へコインを送るから。
コイン一枚300円くらいでいいかな。
さらに作業代として受け取ったコインも増えてきたので、このコインを社外の人にもお金の代わりにに受け取ってもらえないだろうか。
会社の株見たいにお金を借りれないかな。今のビジネスを考えると1枚1,000円位の値打はあるかな。
取引先の社長が会社の状況を見て、このオモチャコイン2000円で買うよと言ってくれた。
コインを渡す人のコンピューターの口座も登録でき、現金も受け取れた。こっちの会社にあるパソコンの上のお金である事もちゃんと理解してもらえた。
この取引先がまた別の人に、この口座を作る仕組みで、こんな面白いオモチャのコインがあるけど、値が上がりそうなので買ってもらえないかと紹介し、高く売却をしたとの事。
オモチャのコインはどんどん価値がついて行くね。
じゃあもっと大々的に目論見書でも書いて、コインを株式のように広く一般に買ってもらえないかな・・
こんな事で、おもちゃの通貨が実際の通貨ではなく、ネットワークでのやりとりから広がったのではなかろうか。
話は元へ戻して、この株券は『コイン』の名称であるが、実物の紙幣や硬貨としては存在していない。
今まで見て来た『仮想通貨』などの情報では
『コインはどこにあるのか』
日常使っている紙幣や硬貨とは大きく異なる。見えないのである。
どこにあるかと言うと、この前の仮の話の通り、会社のデーター保存場所や個人のパソコンのメリーの中である。
このメモリー、保管先には個々にメールアドレスのような専用のIDが発行され、保管先がパソコン上のメール箱のようなウオレット(財布)と言う名前で登録され、ここにはパスワードで鍵がかけられる。
世界的に発達したコンピューターネットワークを通じて、株式のように取り扱われ、個人のウオレットから売買を行う取引所へ移されたり、個人同士のウオレット間でデーターだけがやり取りされている。
このため大きな財布はサーバーと言われる大型の記憶装置であり、個人レベルでは、パソコンのハードデスクやメモリーカード、さらには携帯のメモリなどの電子媒体上など、あっちこっちへ保存されている。
これらをやりとりした台帳がブロックチェーンと言う相互確認する仕組みで時間ごとに作成され、ネット上で保管された情報として見ることが出来る。銀行のような組織ではなく、専用の業者や個人を含め色々なコンピューターがメモリーエリアを作り保管する仕組みの様であるが、まだ詳細は理解できていない。
先の電子マネーであれば、とりあえず銀行などでの現金保管や、中央にあるコンピューター/サーバーでの預金高の管理がベースであるが、『仮想通貨』は保管先があっちこっちにあり、データーの動きとしてしか残せていない所が不思議な仕組みである。
『どうして取引されるのか』
『コイン』は通常の株式市場にあるような株券ではないが、個人間の支払いで渡したり。売買が可能なものとなっており、最近では仮想通貨での支払いも可能となってきている。
この売買単位が、ビットコインであれば貨幣1枚1ビットという事であり、もっと大きい単位や、小さい単位もある。
このコインの詳細も理解が出来ていないが、(発行者?が)番号を振っているようであり、コインを持った者が次の方へ譲る(渡す、支払う)時に、誰から誰へどれだけ渡ったがネットワーク上で記録する作業が行われているようである。この記録を一定時間毎に区切り、記録内容を相互チェックで残すことで残しているようで、これをブロックチェーンと言うらしい。
コインの販売を始めている会社のHPを見ても理解が難しく、セキュリティの関係で公表されないのかもしれないが、実際が見えていない所である。
あるHP を見ると、売買する場合は、電子上にある帳票?へ取引者が情報を書き込むようである。
内容は判らないが、こんな内容なのであろうか。
もし新たにコインを取引所に申し込んで個人保管だとすると
新コインの発行番号ー過去履歴/分割番号
(ブロック番号・・何番目の取引で確定した内容か)
移動額(コイン何枚)
保有者(入) ID ← (出)振出者(譲渡者) ID
/取引日時
こんなような内容のメール添付情報が飛んで来て、ウオレットへ保管
(各個人のパソコンのメール箱の様な物もの)
次に売却の場合は
持ってい新コインの発行番号ー過去履歴/分割番号
(ブロック番号・・何番目の取引で確定内容)
移動数量(コイン何枚)
譲渡者(出) ID ⇒ (入)譲渡受者 ID
/取引日時
こんな内容の文書をウオレットから先の文書を取り出し、必要事項を追記して、ネット上へ発信。
ネット上で情報を受け取った何人の方が、ブロック情報を探し出し、今回発信のIDの方が持っている内容と、そこから払い出した残りを計算し、新たな移動先への履歴(コイン番号?)を台帳へ書き込み、残額を譲渡者へデーター返信し、ウオレットへ保管させている。又、譲渡受者のIDも探し出し、このIDへコインを紐付ける作業も同時に行っているようである。ビットコインではこの作業を10分間隔で区切って行い、早く計算が出来、間違いないことが相互で確認出来れば、暗号サインを入れてブロックへ繋ぐことで、取引が継続しているようである。過去取引での改竄や二重での取引が行われないようになっているらしいが、もう一つ理解が出来ていない。
さらに、今回の流出事件でも、かってな取引相手(譲渡先)へ渡ってしまっている事もあり、譲渡先のIDの把握を含め、
銀行振り込みなどより難しいのかもしれない。
まだよくわからない仕組みであるが、データーだけが勝手に動いて、このデーターを世界中の協力者が台帳へ書き込む作業を行う事で取引が成立しているが、電子データーなのでどこかに保存されていれば消える事は無いが、誰が管理するのかが見えない点では摩訶不思議なシステムである。
計算を協力する作業をマイニング、作業者をマイナーという事もわかったが、装置や作業時間を借りるために、一番早かった方へ対価を新規発行コインで支払う事からこの名前となったようである。この確定のために膨大な計算が必要となり、いろいろの方のコンピューターの協力を得て記録作業を行っているようで、高速でメモリー容量の大きいコンピューターが必要であり、安価な電気と共に速度を上げるには冷却も必要であり、コストに見合う中国や北欧にマイナーは存在しているとの事。日本のDMMなども北欧との提携進出を考えているようである。
通常上場で発行された株券であれば、証券会社から切り離された保管機構に保管され、移動後は紙ベースで確認ができるが、このような方法もないようである。
『ウオレットの管理』はどうしている。
これもセキュリティの関係か細かい情報が出てこないが、各個人で『ウオレット』を持つ場合は、上記で書いたパソコン上のメール箱の様な物であり、ハッカーが簡単に開けることが出来る。
このため鍵を何重にもかけるか、メール箱を外付けにするか、さらにはメールを紙に取り出すことが出来れば、紙で持っておくかなども必要である。
しかし、データーが繋がったうちの一部である以上、再度の取引で元へ戻す場合には壊れていない事も重要であり、取引を頻繁にネット上で行うためには、鍵をかけているとたびたび開ける必要があり、タイミングを逸することになる。
これが今回の事故の最大の原因なのかもしれない。
ましてや個人でウオレットという事になると、開け閉め、保管手順、取出手順など厳密に行う必要があり、なかなか大変そうである。
昨今、中国で一般的になっている電子通貨(モバイル通貨)であるアリペイやウイチャットなどでの決済であれば、個人のお金の一部を支払うだけなので、QRコード認証くらいでもいいかもしれないが、『仮想通貨』であればもう少し認証レベルを上げる必要がある。
『仮想通貨』を使ったことが無いのであるが、どうもブロックチェーンで認証されたものにも乱数の認証コードが発行されたり、開けるためのキー交換が行なわれたりでこのコインは保護されているようで、ブロックチェーンやウオレットまでの出し入れには問題が無いようであるが、このウオレット、『がま口』にちゃんと鍵がかかっていなかったり、がま口を預かっているタンスにさらにカギをかけていなかったりすると、現代版鼠小僧はどこからでも侵入してくることになる。ましてや、このがま口が『だれのだれべえ』と書いておらず、持ち出されたあと『ななしのゴンべ』のがま口に移されていれば追っかける事も出来ない。入っているお金も、見えない株券なのであるが・・
これまで『仮想通貨』の仕組みを考えて見たが、頭の所で書いたコインの始まりは何なのか。
さらにはこのコインに資産価値はあるのかという事が不安になる。
会社が発行する株券であれば、資産があり売り上げがあり、もうかれば配当がある。倒産となれば株券も紙切れとなってしまうが、ある程度の資産価値としては認められる。
コインの場合、最初はコインを販売することで資本提供者を募るところから始まったかもしれないが、その後はマイニングで出てくるコインの増加や、保有者の売却分を高く買い求める事で価値があがってくるが、所詮何も実体のないものと言わざるを得ない。慈善団体が事業を行うために広く資金集め活動をするためであればしかたないが、だれかがこの指とまれ的にコイン参加者を募り、ゲーム的感覚で運用をしているのであれば危険極まりない。
この点、『仮想通貨』と言う言葉が正しく認知され、仕組みが理解できなければ、おかしい言葉としか言いようがない。