日々のメモ帳

日常生活での、ちょっと気になった事や、面白かった事などメモしていきます。

『新型コロナウイルス』 / 『感染症の歴史に学ぶ』

2020-04-06 23:22:32 | 感染危機管理
今日、夕方、メモをまとめている時、安倍晋三首相から『緊急事態宣言発令に向けて準備する意向』の記者会見が放映されたが、ぶら下がり取材なのか、テレビ放映があるにも係らず、国民への肝心なメッセージが発せられていなかった。

まず会見の冒頭では・・
この感染拡大の場面で、『国民への自粛要請への協力御礼』
『医療従事者への献身的な業務遂行への謝意』
さらには
『不幸にも感染されお亡くなりになられた方への哀悼・
 罹患者の方々への一日も早い回復へのお見舞い』・・
が必要ではなかろうか。

あまりにも事務的で、上から目線と感じた。

そして、最後に・・
感染拡大抑止のため『国民一人一人の自制した行動』が必要であり
引き続き『人―人の感染』を避けるため『不要不急の外出の抑制』をお願いしたい
そして、もし出掛けた場合は『3蜜を避ける行動』をお願いしたい・・
などと締めくくれなかったのか。

国を司る長が『国民を愛する』という事が見えてこない。
たしかに今回の宣言は「人と人との接触を極力減らすため、これまで以上に協力いただく。
医療提供態勢を整えていくための宣言だ」ではあるが・・
あまりにも他人事のように聞こえた。

+2020-4-6 MEMO****+*+
先週の土曜日NHKのEテレで
「緊急対談 パンデミックが変える世界?歴史から何を学ぶか?」と言う番組が放映された。
(再放送は 4/9 0時からのようである)

先に、これもNHKスペシャルで『ウイルスVS人類』という番組もあったが、
世界を震撼させた『感染症の歴史』から、今回の『新型コロナウイルス感染』を
学ぶ事が出来、『見えない敵との戦い』『危機管理の難しさ』をあらためて認識した。

テレビを見ながらのメモで正確ではないが、以下の有用な事を学べた
①歴史から
・『感染症』⇒ 『他人事がない』という意識が必要(常に自分の問題)
・イタリアに感染症への意識 ⇒ 過去の『ぺスト』(LA PASTE が教本)
   政府が『緊急事態発令』での受け入れ
   ⇒ 日本は過去の感染症を忘れている
・スペイン風邪 日本でも大流行(1918~1920)
   ⇒ 第二波の方がひどかった(若い人が多かった)
    100人あたり 第一波 1.77人→ 第二波 5.29人
   ⇒ 与謝野晶子『感染の床』などでも出てくる
『危機』であったとの記憶
   ⇒(水害等の災害のように) 風景が変わらないと
          『印象(記憶)』に残らない

②ウイルスの変化が起こっている(長崎大学 山本教授)
  ウイルス(強い) ⇒ 人への感染 ⇒ 即死亡 (感染が止まる)
    ↓
  今回の様なウイルス ⇒ 特性が弱い ⇒ 人-人 感染拡大
             (流行速度が速い)
 ★ グローバル化 ⇒ 人間の行動力増大 ⇒ 感染拡大 
    情報 ⇒ 早く出てくる 
・『感染症』⇒ 政治的対応が必要(密集・移動制限)
       人が生き残れる ⇒ 復興も可能
       経済的不況 ⇒ 自殺者増加(1万人?)
③ウイルス学 (東大 河岡教授)
  スペイン風邪 ウイルス合成 成功
  (アラスカの永久凍土埋葬死者 肺中ウイルス解析)
  スペイン風邪 ⇒ インフルエンザでは最強毒 だった
   (猿での試験 ⇒ 感染後 100 %死亡)
  今後もっと強い ウイルス発生の可能性
 ★感染症 ⇒ コントロール可能 ⇒ 近づかない
    (防御服で防御可能)
④『新型コロナウイルス』
  2019-12末 中国で大流行 ⇒ 『情報の遅れ』
   ⇒ 今後の展開について『想像力の不足』が問題

  『感染症防御』⇒ 『最悪の事態想定』が重要 
     (専門会議でも意見が分かれたとの事)
⑤『防御』⇒『想像力』
  スペイン風邪 から100年
   人と人との接触回避 『ソーシャルディスタンス』
  ワクチン無 ⇒ 感染者に近付かない
⑥今後の『爆発的感染』
  同じ事が起こる可能性あり
  2002 SARS ⇒ 2009 新型インフル ⇒ 2012 MERS
  2014 エボラ ・・・
  発生間隔が短くなっている
⑦『ウイルスの発生』~『感染拡大』
  人間 ⇒ 野生動物との接触
  地球温暖化が要因 (熱帯雨林)
  ウイルス ⇒ 新しい宿主
    (コウモリ ⇒ 豚 ・やぎ ⇒ 人間)
  移動手段(グローバル・速度)⇒世界へ拡散
  『感染症』⇒ 新しい病気
   今回のウイルス ⇒ 7つめ(1万年前から)
   コロナウイルス ⇒ 現在4つ残
⑧ウイルス『人類と一緒に生きる』 
  『人間の文明化』⇒ 『文明が感染症のゆりかご』  
⑨『ウイルス感染』が世の中に及ぼすこと
  社会での偏見 ⇒『感染・次は自分』と言う事
  ・・を考える    
  フィナンシャルタイム ユバル 氏 投稿記事(日経記事)
  <課題事項>
  ⅰ) 全体的監視(感染者IT監視) / エンパワーメント
                    ↓
                  市民の自己決定力
  ⅱ)国家主義の孤立(自国優先) / グローバル化
⑩『日本』の今後は
   外出自粛    ⇒ 連帯して立ち向かう重要性
   衛生観念高い

この番組から
これまでの『危機管理』で、『過去の災害を忘れない』と書いてきたが、今回の『新型コロナウイルス』から、『見えない危機』は忘れ去られる可能性がある事が判り、『未知の事態に対し』あらたな『危機対応』も必要となる事が判った。

もう少し考えてみたい・・

この他、土曜日の夜には、この番組の前に民放で『クルーズ船での軽症感染者』を受け入れた、岡崎の『藤田医科大』での『院内感染防止対策』についての報道もあったが、
やはり『感染症防止』は『人―人感染』を避ける事と、汚染された空間での『接触回避』が重要である事が判った。

さらに、先のNHKの『パンデミックとの闘い』と言う番組では、密集空間での【マイクロ飛沫拡散】が感染拡大の要因と言及されており、『感染抑止』のさらなる対応が必要な事も理解できた。
<NHKの放送画面>




       

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