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東武佐野線沿線CITY-GUIDE 〔カテゴリーからお入り下さい〕

こならの森195号

2008-07-04 | 101号~200号
       ■こならの森195号■2004.7発行
表紙 「 大橋」
C・o・n・t・e・n・t・s

■こならの森8月号■

結婚しました。……………………4
青春レストラン……………………5
特集 「レトロな橋 」………………6
JCジャーナル……………………14
風の独り言…………………………16
書評/絵本紹介……………………17
三鴨の窓辺から……………………18
各市文化会館情報…………………20
インフォメーション………………22
 [映画・CD・ビデオ・コンサートetc.]
 イベント情報/協賛店マップ

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【本文抜粋記事】


秋山川、三杉川、巴波川…
水系別、懐 古な石の橋
石 橋

■レトロな石の橋
 何号か前に埼玉県で発見した石の橋、どうしてこんな田舎で意匠をこらした橋が出来上がったのか、それもデザインが一つ一つ変わっている。町中にあり人々が注目するいわゆる日本橋のような橋ならともかく、人間より狸や狐の方が多く利用しそう?な所にまで………。埼玉は、ひと頃だ・さいたま、などといわれたが、実際には田園調布をつくった渋沢栄一などの人物を生み出すほどの気質があったのではないか。

秋山川水系

 そんなことから、探せば佐野地区にも同じように意匠をこらした橋が見つかるのかもしれない。今回は、そんな思いから各地を見て回った。
 それにしても埼玉の橋は凄いと思う、どの橋も駄作がないからだ。一般に見られる四角四面の石橋といったものは見受けなかった。ホームページでさらにさぐっていくと、牛の堀川といわれる小さな田園の中の小川にもコンクリートでできた昭和初期の橋がたくさんあるというのでそこにも行ってみた。

■秋山川水系
 秋山川なのに、なぜか橋の名前は安蘇川橋。名前のように歴史のあるデザインでがっちりしている。親柱も大きくて立派なもの。全体的には、直線を基調としたものに仕上がっている。その下流には、唐沢橋もある。唐沢橋は新しい近代的な橋だ。
 見慣れた大橋や中橋も違った視点でじっくりのぞいてみると新たな発見があるかもしれない。大橋は昭和2年(1927)に建設されている。昭和9年(1934)発行の佐野史跡写真帳をみると現在のような親柱上の飾りは付いていない。全体的にデザインは変わってしまったようだ。
 中橋を見ていくと、前出の写真帳に掲載されているものと同じデザインで現在も変わっていない。何年に建設されたのは分からないが、大橋より少し古いような気がする。それにしても2つの橋は(大橋と同じ年代に建設されたとしても)80年近くも経っている古い橋なのだ。
 埼玉県で見てきた橋は、大橋よりも同じ年代か少しに後になって建設されたものであるようだ。中橋などのデザイン、アーチを取り入れたものは埼玉県での流行か、あるいは中橋こそがその流行の発端となったものなのか分からないが、縦に流れる3本や4本などのラインが、「川」字のモチーフになっている。

■三杉川水系
 全体的にコンクリートでつくられた少し古い橋が数多く点在している。だが、デザイン的にすぐれたものはあまりないし、懐古的な意味で言うと趣も少し足りないような気がする、これは取材した橋がたまたまそうだったのか、探していない未知なる橋が存在するのかは今後に期待されたい。

■その他の水系
 巴波川水系の橋は偶然旧50線を走っていて見つけたもの。橋そのものは、それほどではないのだが、回りの景色が橋を盛りたてている。造り酒屋か、味噌叉は醤油などを造っていたのであろう建物群が目を引く。あとで地図で確認したら、蛍橋と書いてあった。そのことも含めて、取り上げてみた。もちろん上流の栃木市には、歴史的にもさらにすばらしい橋が存在することだろう。

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