■ ■■■■■ ■ 日刊 こならの森 ■ ■■■■■ ■

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東武佐野線沿線CITY-GUIDE 〔カテゴリーからお入り下さい〕

こならの森204号

2008-07-18 | 201号~220号
       ■こならの森204号■2005.4発行
表紙 「麦畑 」
C・o・n・t・e・n・t・s

■こならの森5月号■

イメージサークル……………………4
ヤンバルのー子の青春レストラン…5
特集「おぞねとしこメモリアル」…6
風の独り言…………………………16
書評/絵本紹介……………………17
三鴨の窓辺から……………………18
各市文化会館情報…………………20
インフォメーション………………22
 [映画・CD・ビデオ・コンサートetc.]
 イベント情報/協賛店マップ

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【本文抜粋記事】


編集後記
こならの森から

 おぞねとしこさんの「花」という詩に触発されてこならの森を創刊した。そんなことから、宇都宮のミニコミ誌より取材の申し込みがあった。10年近く前だったろうと思う。この原稿を書く直前まで探したのだが結局見つからなかった。話の内容も定かではない。創刊秘話はたくさんあるのだが、一番はこの「花」のことだろう。表紙にも、たびたび花の写真が使われた。実はこれにはわけがあって、当時から2色刷だったために、赤系と青か緑系の色味のあるものがよりカラー印刷に近かったという制作上の理由からだった。してみると、「花」が創刊を決意させた詩であるというのも、あやふやになってくるのか。
 創刊号よりおぞねさんの詩は掲載している。だが、こならの森より前から他市のタウン誌にも投稿しておりパクリかと思われた方もいるかもしれないが、こならの森以前につくっていたミニコミ誌で最初におぞねさんの詩を取り上げている。詩に添えてイラストをおのおのの担当者が寄せている。あろうことか、私もイラストをかいている。そしてもちろん題名は「花」である。ご紹介したいが、これも探したのに1~3号がどうしても見つからない。少しの間は自分探しがつづく。
 受験シーズンも最終章にさしかかった。我が家でも一人受験生がいるので大変だが、実際には親のほうが大騒ぎしているというような状況だ。
 受験勉強をした頃も懐かしい思い出であるが、未だに当時の参考書を持っていたりする。
 一番心に残っているのは、ベルレーヌの有名な詩だった。これは、訳者がまた別な次元にまで世界を高めてしまっていて、いったい真実(原題)はどこにあるのかという疑問と、外国語を日本語にすることに対する自由度や不完全さを思い知らされたことでもあった。この参考書では、原文のフランス語と英文訳、さらに堀口大学の日本語訳も載せているが、全ては全く別な次元になっている。
 「教科書」とは違って砕けて書いてある。不倫や女郎吉原、差別など文学が当時の社会現象を扱うことによっては避けて通れない問題にも触れている。この参考書を手にしたことが今の自分に何らかの影響をあたえたとは思わないが、今でも捨てられないでいるところを見ると「参考書」というより「教科書」であったということなのだろう。

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