コニタス

書き留めておくほど重くはないけれど、忘れてしまうと悔いが残るような日々の想い。
気分の流れが見えるかな。

文章力 プロアマ問題

2005-09-25 11:01:17 | 
研究者は文章のプロなのかどうか。

主たる収入源の問題?
ネット社会では、無料の読者がたくさんつく場合もある。
それが売り出されることも。
一方で、出版されても売れないけど、プロの本、と言うのもあるわけだ。
市場原理の怖さ。


私は僅かだけど、原稿料をもらう仕事もしている。講演料をもらう仕事もしている。
でも、主たる収入源は月給だから、副収入は関係ない、と言って逃げる手もある。
しかし、やっぱりお金払って読んだり聞いたりする人がいるんだから、お金の出所や実入りとは関係なく、その表現には責任があるだろう。

とか何とか言って、こういう書き捨ての文章を書くから乱れるんだろうな。


いや、金曜に学会誌の投稿論文の査読会があって。
個別の細かいことは差し障りがあるので抽象的な話になるが、全体的に、若い人の論文の文章力が危ない、と言う話で一致した。
材料は面白い。しかし、必要な論証ができていない。ひどい物は一つの文の係り受けがめちゃくちゃだったりする。人のことを言えた義理か、と言われそうだけれど、いや、学部時代でも、もう少しまともな文章を書いていたのではないか、と言う印象。それが、多分修士号を持ってたりするんだから、???である。

書き手も読み手も退化してしまった気がする。


 後期になったらまた、学部の授業で論文の書き方、みたいな話をする。これが好評。おいおい。自分たちの頃は、気に入った論文のスタイルをまねて自分なりに工夫した。書き方を教わった覚えはない。時なるかな、と言うわけだけれど、こういう授業が学生をスポイルしているわけで、自分も彼らの「学力低下」に一役買っているわけだ。
 しかし、実際、放置もできないし。悪循環は永遠に続く。

あぁ、何を書いても自分に跳ね返ってくるなぁ。
コメント (3)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 原郷は幻郷~江戸の誤解(2) | トップ | 天晴れ門前塾。 »
最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (学生1)
2005-09-26 15:12:09
自分の文章力のなさにいつも驚きます。

でも、どうやって文章力は身につけていいかもわかりませんよ、先生!!
返信する
コツはないけど (コニタ)
2005-09-26 16:25:11
古典的な評価の高い文章を読むこと。

自分の文章を批評して貰うこと。



かな。



新しいどんどん消えていく文章を読むのも大事だけど、良いなぁ、と言うのを蓄えるのは大事だと思います。



だれだろう……。
返信する
Unknown (次郎長めがね)
2005-09-28 01:09:30
正しく文の批評ができる人が身近にいないような気がするのですが。そんな話をしないせいでしょうか。

文章力が無い文章でも批判されずに通ってしまうのも、書く力の低下原因にあるような気がします。

やはり問題は読書ですか・・・



返信する

コメントを投稿

」カテゴリの最新記事