コニタス

書き留めておくほど重くはないけれど、忘れてしまうと悔いが残るような日々の想い。
気分の流れが見えるかな。

島田市博物館で卒業論文の発表会!

2013-02-21 10:03:50 | 
 3年ぶりに小二田研究室から卒業生を出すことになりました。
 4人が4人とも、よく頑張る、というか、本気で楽しみながらそれぞれにそれぞれらしい成果を挙げてくれました。4人とも就職も決まっているので、今後も研究を続けるというのはかなり困難かと思いますが、このまま終わらせるのは本当にもったいない所まで来ているので、少しだけ内容を公開しつつ、ゆるゆると続けて行ってくれたら良いな、と思っています。ここでも順次紹介する予定です。

 で、その中の一人が、島田市博物館分館で発表会をさせていただける事になりましたのでお知らせします。


島田時計と大武清助~島田の時計師とその時計~
静岡大学人文学部言語文化学科4年 永井萌子

2013年3月10日(日) 14時~16時
島田市博物館分館 日本家屋一階奥
聴講無料(入館料300円)



 これだけでは「針が動かない」人もいるかも知れないので、“老爺心”ながらちょっと補足。
 まずは本人の書いた要旨。

クリックで大きくなります。


 永井さんは島田市在住で、島田市博物館でボランティアをしていました。そこで出会ったのが“島田時計”。その前に、一年生の時、「静岡の文化」で、富士時計とフジ・オルゴールのフィールドワークに参加し、古い時計に興味を持っていた彼女は、振り子が振れた、というわけです。

 島田は大井川左岸の宿場町で、川留で長逗留を余儀なくされた人たちの様々なドラマがあります。大武清助もどうやらその一人で、文化年間、江戸の時計師が島田に住み着いて和時計を製作していたらしい、と。御子孫もいらっしゃる由。論文では、膨大な文献資料の他、聞き込みも含め情報を集積、比較検討しました。まだ謎の残る人物であり、時計でありますが、驚くべき発見もあり、おそらくこの発表はちょっとしたニュースになるのではないかと思っています。本人も、本番に向けてしっかりネジを巻いていることでしょう。
 是非、会場へ!


 島田市博物館分館は大井川川越遺跡の町並みの中にある古い日本家屋です。海野光弘の版画や民具などをを展示しています。散策にもとても良いところです。

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