今日で、今年の授業の成績を報告し終えました。
読んだレポートの数は……300くらいですかね。
半分はお茶のだ。
いやぁ、大変だったけれど、今年は授業に手応えがあった。
総体としてそう言えるのは実は久しぶりだったりする。
正直のところ、自分の専門性みたいなものは棚上げして、今必要なことをやった、と言う意識もある。
ただ、それは、きわめてポジティブなものだ。
だから、レポートも面白かった。
「茶の世界」については、前にも書いたけれど、改めてレポートをじっくり読んで、これは、静岡大学として、毎年開講しなきゃ行けない授業なんじゃないか、と思ってしまった(私が、と言う意味じゃなくね。念のため)。
もう来年のゲストは決まってるのに、一昨日、また素敵なお茶屋さんと知り合ってしまったし。
岩崎さん。
茶こし付きボトル。これ、いいよ。お茶のショコラも、良い感じです。スノドで売ってます。
おっと、レポートの話。
授業に対する改善案を色々出してくれた人、有難う。
人数は、来年度も減らないと思うのだよね。
それで出来ることをしなきゃ、と思うので、お茶まつりもないし、もっと自発的に街に出てもらう仕掛けを作ろうと思っています。うんうん。
日本文学概論。
基本、訓詁注釈。
これは来年度も同じものをやることになってしまった。
今年のレポートは、ちょっと徹底し損なったけれど、かなり効果が期待できることが判ったので、次はちゃんと仕様を決めてかかろうと思う。
しかしまぁ、このレポート読むと、「文学」研究の適性が判るなぁ。
良い悪いじゃなくて、私のゼミに、あるいは、古典の注釈に挑戦して欲しいなぁ、と言う人と、多分努力してもなじめないだろうな、と言う人が、確かにいる。
江戸ものを読む「教養」というのは、高校までで教わらないし、変な読み物で固定観念を持たれても困るしで、なかなかやっかいなんだけれど、素晴らしくセンスの良いのがいる。でも、こういう人が来てくれないんだよねぇ。
今年は、1年生向けに江戸の入門みたいな授業をやったので、来年の方が流れが良いかなぁと思ってますが、どうでしょう。
そうそう、この、1年生向けの「基礎論」も散漫だったけど楽しくやりました。
良いレポートはホントに嬉しい。
日文に来て欲しいなぁ。
さて、彦星先生の「情報意匠論」関係でまだ作業中のものがありますが、私が担当したのでは、「文学概論」(通年4人の一番手でした)のレポートを、印刷屋さんにお願いして冊子にしました。
むふふ。

つまり、レポートも公開のものにする、と言う前提にすること。
その上で、A4一枚という書式の制限を設けてみたと言う次第。
最終回のプリントに書いた「提出要領」
最終レポート「私の一冊」提出要領
別に、レアものでなくても良いです。お気に入り、影響を受けた、買って損した、……。「文学」と関係なくても勿論構いません(って、だからブンガクってなにさ)。ノートとかスクラップ帳とか、印刷物でなくてもいいですね。人に見せたいな、と思う、自分の一冊。7月締切なので、そんなの無い、と言う人は今から探して買い(作り)ましょう。基本的に、借り物不可(家族のはいいかな)。
それについて、どんな形でも良いので、紹介してみて下さい。書評でも良いし、感想でも良いし、全く別の発想、例えば、受けた印象を音楽にした譜面とか、絵とかでも。とにかく、決まっているのは次の条件。
サイズ:A4縦方向。1枚。4辺とも15mm以上の余白をつくること。
書式:範囲内でレイアウトその他は自由。図版使用可。
*範囲内の任意の場所に、学籍番号と氏名を必ず入れる事。
*紹介する本の書名・製作者名・編著者名・成立年も明記。
色等:提出物は、色つきでも構いませんが、配布分は黒一色になる事を前提に、二値推奨。
締切:7/27(金)17:00。
*夏休み中に全員分を印刷(コニタ担当)、綴じ合わせて簡単な本にして配布しますので、作業を手伝ってくれる人を募集。なお、表紙や目次など、デザインの余地もあり。デザイナーも募集。
*プロジェクトの代表は○△さんに決定(副代表□☆君ね)。手伝ってくれる人は連絡を。
ということで、○△さん。□☆君、協働できなくてごめんなさい。
写真では読みにくいかも知れないので、前書も引用。
これが、私の「わたしの一冊」
ごめんなさい。
すっかりお待たせしてしまいました。
この本は、夏休みのウチに印刷したり製本したり、みんなでワイワイやるつもりでした。
でも、夏の間私は海で遊んでました。
秋は、お茶ばっかりのんでました。
冬は、ねてました。
気が付いたら、もう春です。
申し訳ない。
で、結局、印刷屋さんに頼むことにしました(金で解決かい)。
でも、おかげできれいな本になったでしょ(って、これを書いてる時はまだ出来てないけど)。
同じ教室で、同じ授業を受けていた人たち90人が、ひとりひとり、大切な一冊の「本」のことを書きました。
みんなちがうね。
思いが伝わるといいなぁ。
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*
レポートをどうするのか、というのはずっと悩みの種でした。
同じ授業を受けた人たちが何を考えているんだろう、というのは、「御意見帳」で、だいぶ見えるようになってきたかな、と思っています。
しかし、最終的にどんなレポートを出したのか、というのは親しい人以外は全く判らないまま。試験ではないので、みんな個性的な問題設定をして、面白い工夫もしてくれるので、私は毎回とても楽しみにしているのです。
でも、みんなはみられない。 読めない。 もったいない。
そこで、今回は、最初から公開を前提にした宿題、と言うことを試してみることにしたのです。
初めてのことなので、皆さんの中にもとまどいがあったのか、今までのレポートと同じような形式の物から、相当大胆な工夫が見られる物まで、様々です。内容も、ベストセラー小説から、写真集、受験参考書、そして、私的なものまで、本当にいろんなのが出てきました。
レポートは、もっと論理的な物でなければ、とか、こんな物で成績付けるのか、と言うお叱りも受けそうですが、私自身は、最初としては上々の出来だったな、と思っています。成績評価については、実はたまたまそばにいた言語文化学科のある先生と一緒に見ていて、殆どぶれがありませんでした。好みの問題はあるにしても、取り上げる本への愛情や表現力は、しっかり現れています。
そして何より、私の授業をどう受け取ったか、と言うことの、一つの答えになっていると言うことも、ひしひしと伝わってきます。
ありがとう。
小二田 誠二
ところで、この本には目次がありません。
順番は、あえてバラバラにしてあります。
どこからでも、好きなように読んでください。
そして、読んだ所、気になった所のページ数や本の題名などを、後ろの「索引」に書き込んでください。
表紙も、好き勝手に落書きしてくれた方が嬉しいなぁ。
受講生には随時配布しますので、取りに来て下さい。
あとは、言語文化学科の全教員、学内の主立った意図人に配布。
大学の図書館・日文研究室、それから、御幸町図書館・あべの古書店・アウラ・スノードールなどで「閲覧」出来るようにしたいと思っています。あまりが殆どでない計算なのと、参考資料の著作権やら、執筆者の個人情報やら、若干注意が必要なので、手広く配布はしません。ご理解を。
まぁ、これを機会に、「本にする」楽しみを味わってもらえたら嬉しいなぁ。
賛否両論あって然るべき、とは思うけれど、現時点での、私の一つの答えかな、と思っています。
読んだレポートの数は……300くらいですかね。
半分はお茶のだ。
いやぁ、大変だったけれど、今年は授業に手応えがあった。
総体としてそう言えるのは実は久しぶりだったりする。
正直のところ、自分の専門性みたいなものは棚上げして、今必要なことをやった、と言う意識もある。
ただ、それは、きわめてポジティブなものだ。
だから、レポートも面白かった。
「茶の世界」については、前にも書いたけれど、改めてレポートをじっくり読んで、これは、静岡大学として、毎年開講しなきゃ行けない授業なんじゃないか、と思ってしまった(私が、と言う意味じゃなくね。念のため)。
もう来年のゲストは決まってるのに、一昨日、また素敵なお茶屋さんと知り合ってしまったし。
岩崎さん。

茶こし付きボトル。これ、いいよ。お茶のショコラも、良い感じです。スノドで売ってます。
おっと、レポートの話。
授業に対する改善案を色々出してくれた人、有難う。
人数は、来年度も減らないと思うのだよね。
それで出来ることをしなきゃ、と思うので、お茶まつりもないし、もっと自発的に街に出てもらう仕掛けを作ろうと思っています。うんうん。
日本文学概論。
基本、訓詁注釈。
これは来年度も同じものをやることになってしまった。
今年のレポートは、ちょっと徹底し損なったけれど、かなり効果が期待できることが判ったので、次はちゃんと仕様を決めてかかろうと思う。
しかしまぁ、このレポート読むと、「文学」研究の適性が判るなぁ。
良い悪いじゃなくて、私のゼミに、あるいは、古典の注釈に挑戦して欲しいなぁ、と言う人と、多分努力してもなじめないだろうな、と言う人が、確かにいる。
江戸ものを読む「教養」というのは、高校までで教わらないし、変な読み物で固定観念を持たれても困るしで、なかなかやっかいなんだけれど、素晴らしくセンスの良いのがいる。でも、こういう人が来てくれないんだよねぇ。
今年は、1年生向けに江戸の入門みたいな授業をやったので、来年の方が流れが良いかなぁと思ってますが、どうでしょう。
そうそう、この、1年生向けの「基礎論」も散漫だったけど楽しくやりました。
良いレポートはホントに嬉しい。
日文に来て欲しいなぁ。
さて、彦星先生の「情報意匠論」関係でまだ作業中のものがありますが、私が担当したのでは、「文学概論」(通年4人の一番手でした)のレポートを、印刷屋さんにお願いして冊子にしました。
むふふ。


つまり、レポートも公開のものにする、と言う前提にすること。
その上で、A4一枚という書式の制限を設けてみたと言う次第。
最終回のプリントに書いた「提出要領」
最終レポート「私の一冊」提出要領
別に、レアものでなくても良いです。お気に入り、影響を受けた、買って損した、……。「文学」と関係なくても勿論構いません(って、だからブンガクってなにさ)。ノートとかスクラップ帳とか、印刷物でなくてもいいですね。人に見せたいな、と思う、自分の一冊。7月締切なので、そんなの無い、と言う人は今から探して買い(作り)ましょう。基本的に、借り物不可(家族のはいいかな)。
それについて、どんな形でも良いので、紹介してみて下さい。書評でも良いし、感想でも良いし、全く別の発想、例えば、受けた印象を音楽にした譜面とか、絵とかでも。とにかく、決まっているのは次の条件。
サイズ:A4縦方向。1枚。4辺とも15mm以上の余白をつくること。
書式:範囲内でレイアウトその他は自由。図版使用可。
*範囲内の任意の場所に、学籍番号と氏名を必ず入れる事。
*紹介する本の書名・製作者名・編著者名・成立年も明記。
色等:提出物は、色つきでも構いませんが、配布分は黒一色になる事を前提に、二値推奨。
締切:7/27(金)17:00。
*夏休み中に全員分を印刷(コニタ担当)、綴じ合わせて簡単な本にして配布しますので、作業を手伝ってくれる人を募集。なお、表紙や目次など、デザインの余地もあり。デザイナーも募集。
*プロジェクトの代表は○△さんに決定(副代表□☆君ね)。手伝ってくれる人は連絡を。
ということで、○△さん。□☆君、協働できなくてごめんなさい。
写真では読みにくいかも知れないので、前書も引用。
これが、私の「わたしの一冊」
ごめんなさい。
すっかりお待たせしてしまいました。
この本は、夏休みのウチに印刷したり製本したり、みんなでワイワイやるつもりでした。
でも、夏の間私は海で遊んでました。
秋は、お茶ばっかりのんでました。
冬は、ねてました。
気が付いたら、もう春です。
申し訳ない。
で、結局、印刷屋さんに頼むことにしました(金で解決かい)。
でも、おかげできれいな本になったでしょ(って、これを書いてる時はまだ出来てないけど)。
同じ教室で、同じ授業を受けていた人たち90人が、ひとりひとり、大切な一冊の「本」のことを書きました。
みんなちがうね。
思いが伝わるといいなぁ。
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*
レポートをどうするのか、というのはずっと悩みの種でした。
同じ授業を受けた人たちが何を考えているんだろう、というのは、「御意見帳」で、だいぶ見えるようになってきたかな、と思っています。
しかし、最終的にどんなレポートを出したのか、というのは親しい人以外は全く判らないまま。試験ではないので、みんな個性的な問題設定をして、面白い工夫もしてくれるので、私は毎回とても楽しみにしているのです。
でも、みんなはみられない。 読めない。 もったいない。
そこで、今回は、最初から公開を前提にした宿題、と言うことを試してみることにしたのです。
初めてのことなので、皆さんの中にもとまどいがあったのか、今までのレポートと同じような形式の物から、相当大胆な工夫が見られる物まで、様々です。内容も、ベストセラー小説から、写真集、受験参考書、そして、私的なものまで、本当にいろんなのが出てきました。
レポートは、もっと論理的な物でなければ、とか、こんな物で成績付けるのか、と言うお叱りも受けそうですが、私自身は、最初としては上々の出来だったな、と思っています。成績評価については、実はたまたまそばにいた言語文化学科のある先生と一緒に見ていて、殆どぶれがありませんでした。好みの問題はあるにしても、取り上げる本への愛情や表現力は、しっかり現れています。
そして何より、私の授業をどう受け取ったか、と言うことの、一つの答えになっていると言うことも、ひしひしと伝わってきます。
ありがとう。
小二田 誠二
ところで、この本には目次がありません。
順番は、あえてバラバラにしてあります。
どこからでも、好きなように読んでください。
そして、読んだ所、気になった所のページ数や本の題名などを、後ろの「索引」に書き込んでください。
表紙も、好き勝手に落書きしてくれた方が嬉しいなぁ。
受講生には随時配布しますので、取りに来て下さい。
あとは、言語文化学科の全教員、学内の主立った意図人に配布。
大学の図書館・日文研究室、それから、御幸町図書館・あべの古書店・アウラ・スノードールなどで「閲覧」出来るようにしたいと思っています。あまりが殆どでない計算なのと、参考資料の著作権やら、執筆者の個人情報やら、若干注意が必要なので、手広く配布はしません。ご理解を。
まぁ、これを機会に、「本にする」楽しみを味わってもらえたら嬉しいなぁ。
賛否両論あって然るべき、とは思うけれど、現時点での、私の一つの答えかな、と思っています。
オルベアさん、静大にも来て下さいね。