コニタス

書き留めておくほど重くはないけれど、忘れてしまうと悔いが残るような日々の想い。
気分の流れが見えるかな。

ヒット!

2010-04-09 01:04:00 | 
ちょっと前の話なんですけどね。

日本の古本屋で注文してあった古書が届いた。

『菊池容斎と明治の美術』(展覧会図録、練馬区立美術館、1999年)

大ヒット。
この図録はすごい。
ここのところ、毎晩眺めては一人でにやついている。

拙宅の2階は、殆ど誰も上がったことがないので、私の図録棚のこともほぼ知られていないんだけれど、芝居や映画のパンフ(プログラム・筋書)同様、展示会に行くとかなりの確率で図録を買うので、そこそこ溜まっている。
しかも、必要があれば行ってない展示のも買うし……。

美術書は高いので、図録は本当にありがたい。
しかも、相当質の高い研究論文が収録されている場合が増えた。

いやぁ、しかし、今回は中身の情報が全然無い中、書名だけで、そこそこの値段(でも、今「日本の古本屋」のリストにある値段よりは格段に安い)だったんだけれど、思い切って買って良かった。

名前は識っていたけれど、ちゃんと向き合ったことのない菊池容斎。
展示会のタイトルが、「……と明治の美術」と来れば、大体想像が付くとはいえ、ホントに思った通りの内容だったのには、我ながらちょっと褒めたい気分である。


つながるな~。
あれも、これも、そっちにも繋がってる。
容斎もすごいけど、この展示会を企画した人たち、図録に参加した人たち、素晴らしい! 感謝!!


こういう歓び、知的興奮を、学生たちが、自分のこととして味わうためには、やっぱり自分で問題設定して、自分の勘を頼りに手探りしないことにはどうしようもないんだよね。
教師がお膳立てして、結果の分かってる実験をして、その通りになったって、科学は面白くない。
私的な感想文を書きあって、良いねいいね、と言いあっても、学問の歓びはきっと見つからないと思う。


これだよね~。
悦ばしき哉、学問。

この本に行き着くまで、どう動いたかをちゃんと記録したら、授業のネタになるな。
なんかの時にお話ししましょう。

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