西東京庶務部

2013-11-03 17:49:37 | 新しい働き方

◆西東京子育てコムの新しい事業

子育て中のお母さんに有用な情報を提供するHPからスタートした西東京子育てコム(代表田中のり子さん)は、最近では、NPO法人も取得し、ママ・レポーター養成講座やママ記者養成講座を開催、その人たちが新聞⇒最近では、立派な『MaMamimi』という子育て情報誌をつくるまでになっています。活動内容は、リンクのHPで拝見できます。

 

前から、新築マンション建設に伴う、小学校や保育園など周辺環境に関するモニターに協力するなど企業のニーズに対応してきた(近隣の小学生のママ、幼稚園児のママなど8名が参加して、マンション近隣の小学校や幼稚園についての情報を提供し、マンション購入検討者への配布パンフレットに掲載)。

西東京市のママたちの出産年齢は高い。ということは、それだけ仕事経験があるわけで、そういう人たちの能力を活用できる仕組を作りたいと、このほど、非営利型株式会社ポラリスと提携し、「西東京庶務部」を発足したいとのこと。

 

◆非営利型株式会社ポラリス-シゴト軸のコミュニティを作る

  非営利型株式会社ポラリスは、専業主婦をしていて働きたいが、子供が熱を出すなどして納期に間に合わないなど仕事に責任が持てるだろうかという不安や、仕事を依頼する側からみると、子育てしている主婦に本当に仕事を頼んで大丈夫なのかといった疑念を「一人では無理でも、組織化したら大丈夫」という方法で克服し、ライフステージに合わせて働ける選択肢を増やし、地域経済にも貢献する仕組み(基盤)を作ろうとしている。それが「セタガヤ庶務部」である。


非営利型株式会社としたのは、NPOというと、仕事を提供する側からボランティアとイメージが重なり、仕事を依頼するにあたって不安感があるので株式会社という名前にし、しかし、定款で株主への配当を制限し、非営利型として運営するという立ち位置を示している。現在、株主は、中心になって運営している人たちなので、軸をブラさずにやれているとのこと。

 

代表の市川さんは、IT系企業で働いている頃には、ただ寝るだけの町であったが、出産し、ボランティアやNPOで働くことを通し、ただ住む居住地ではなく、愛着のある我が町になっていった。しかし、非常にお世話になった先輩ママたちが、子供の大学進学などでお金が必要になると、地域の外に出て行ってしまう。育ててもらった町で働ける仕組みを作ったら、外に出て行かなくても良いし、町にも貢献できるのではないかと思うようになった。そこで、多様な立場の人々が対等にコミットできるシゴト軸のコミュニティを作りたいと思った。仕事という切り口でみると、町には、まだまだ未開拓の可能性がたくさんある(町ならではの人材のつながりと掘り起しで)。

 

◆セタガヤ庶務部-ゆるやかだけど本気で働く

ポラリスは、仙川に「cococi」、国領に「Loco cococi」というコ・ワーキングスペースを持っているが、「セタガヤ庶務部」は、基本的には、在宅クラウドの形を取っている、FBでこういう仕事が来ましたとお知らせし、手を挙げた人に仕事をしてもらう。納期や品質管理(検品)などの責任は、ポラリスが負う。

 

世田谷区に住んでいる人だけでなく、西東京子育てコムの方もメンバーに入っているし、そのほか、埼玉や千葉などにもメンバーがいる。夫の転勤でマレーシアに居る人も仕事をしている。子育てや転勤などの働きにくい環境、課題を前提として、それを別の角度から検討して、どうしたら、可能になるかという価値の変換をするのだという。

たとえば、①一人では無理でも、チームでならやれる、②まとまった時間は取れないけど、組織があれば、あるいは場所があれば、③特別な資格を持っていないし、職場経験のブランクがあるなら、ふつうの人でもやれる仕事を(引越しの下見代行サービスのように、特別な資格はなくても、その町に住んでいるからできる仕事もある。あるいは、普通のママでも、毎日のご飯の献立は作るので、豆乳を使った料理を開発するなど)。もっとも大事なのは、働く私たちの意識を変換させる(価値観を変える)ことという。

良く例に出すのが、ケーキの分け方で、等分に分けるのではなく、私が欲しい分で分けることが平等ではないかということ。お役所がやると、悪平等になりがち。たとえば、一人ひとりに同じようにアリーナがみえる台を一台ずつ分け与えるような話。それでは、背の低い人は見えない。背の高さに合わせた台を提供することが本当の平等では。前者は、equality 後者は、justice。

たくさん仕事を受ける人も、少ししか受けない人も、対等にコミットしているという考え方。

 

◆新しい働き方の提案

ポラリスは、「仕事をあっせんしている」のではなく、「新しい働き方を提案している」。日常をもっとクリエイティブにしよう。だから、仕事を配分するのではなく、メンバーの方から手をあげて、コミットしてもらう。

本当は、ママたちだけを対象にしているのではなく、男性のメンバーもいる。将来的には、もっといろいろな人を対象にしていきたいが、とりあえず、自分たちがママなので、ママを主に対象としている。

ポラリスは、創業から係る3人に加え全部で7人運営している。2人以上いれば部を作れることになっており、IT部やミシン部などもできている。

毎月10人を目安に仙川で説明会をし、有料メンバーとして登録してもらうと案件にエントリーできるようになる。

 

仕事には、難易があり、①一番簡単なものが「マイクロジョブ系」(均一で分割・分担が可能)。名刺入力、テープ起こし、ライティングなど。②二番目が「コラボワーキング系」(スキルを考慮して分担可能)。サイト制作、運用、経理サポート、マーケティングリサーチ、領収書整理、マンショングリーティングサポート(口コミ情報提供)、空き室巡回掃除サービスなど。③もっとも難しいのは「プロジェクト系」(ビジネスモデルの仕組みづくり、新規事業の立案)。これは、主にポラリスが担当する。

①については、10円~100円などと低価格な仕事。これについえは、今年の7月に㈱サムライファクトリーと提携して、仕事が常時来るようになったそうです。

 

◆全国に多様な「庶務部」を

セタガヤ庶務部については、いろいろなところから注目され、アドバイスを欲しいとの申込みがたくさんあるようです。それぞれの地域に合った「庶務部」が誕生するのを支援したいとのことです。

 

とても楽しみです。

 

西東京子育てコムも、現在、コ・ワーキング・スペースをお持ちとのことです。すぐにもはじめ、メンバーが不足した場合には、セタガヤ庶務部とも連携しながらやっていきたいとのこと。こちらも展開が楽しみです。


 


コーラス

2013-11-03 16:18:22 | コーラス

◆こ~ろ・ふぁ~ら

私は、今、「こ~ろ・ふぁ~ら」というコーラスグループに入っています。

我が家は、皆音痴で、せめて娘は音痴にならないようにと小さい頃からピアノを習ったりしたのですが、蛙の子は蛙で治らないようです。

だから、私がまさかコーラスグループに入るなんて思ってもいませんでした。

 

このグループは、私の小・中学校の同級生が主催しています。小・中学校以来、時折町で会うと「元気?」などと声かけるぐらいの間柄だったのですが、母親同士がウマがあって、しばしば彼女のお母さんが我が家に遊びに来て、互いの愚痴を言い合っていました。

母が亡くなって、悲しくはなかったのですが、一人暮らしとなり、誰とも話をしない日が数日続き、さすがに誰かとしゃべりたいと思い始めた頃、彼女がお花とお線香を持って見舞いに来てくれました。

彼女も気楽なつもりで、気が向いたら、グループに入らないと言ってくれたのでしょうし、まさか私がこんなに下手くそとは思ってもみなかったでしょうが、藁をつかむような感じでそれに乗ってしまいました。

 

それからもう2年半くらい経つのですが、やはり地声で歌っており、皆が折角はもっているのに、私の声が邪魔をしているようです。

このグループは、伴奏をつけずに、アカペラで歌うので、なおさらハーモニーにならないとまずいのです。

 

◆一人暮らしの高齢者は喉の筋肉が衰える

自分が下手なのは良いとして、折角練習している皆に迷惑がかかるのがどうもたまりません。

自分では、ちゃんと歌っているつもりなので、どこが違うのかが分からないため、直しようもないのです。

同じアルトの方にも、私が後ろから歌うと自分が狂うから「口パク」にしてと言われたり、なんか一人だけ違うメロディ歌ってるのよねと言われたりしています。

そこで、10月末の市民文化祭を最期に止めようかと考えはじめました。

 

そんなある日、天気の具合が気になってテレビを付けたところ、石原良純のコーナーで、「一人暮らしの高齢者は、誰ともしゃべらないので、喉の筋肉が衰え、誤嚥を生じて肺炎になりやく、死に至ることも多い」とやっていました。

それを解消するための方法として紹介されていたのが発声練習でした。・・・なんだ、いつもやらされていることだ!と思い、皆には、少し迷惑かかるけど、もうちょっとやってみようかという気になりました。

お茶の先生にまで「オペラ・カス」などと言われているのですが・・・(^_^;)

 

コーラスのみんな、もう少々我慢してね。

 

◆ようやく分かってきたみたい

実は、これまでは、そこまで自分がひどいとは全然わかっていなかったのです。

自分がひどいらしいとやっと2年半でわかってきたということかもしれません。・・・これは進歩でしょう(ちょっとずうずうしいかも)。

市民文化祭は、リハーサルはそれでも、小さな声で歌いなんだか上手くいったように思ったのですが、本番は、途中で痰が絡んで声が出なくなってしまいました。

そこで、得意の「口パク」。まぁ、この方が皆さんには、迷惑は掛からないわけだけど・・。

 

それにしても、市民文化祭では、丸一日、朝から晩まで、コーラスが続きます。良くもまぁこんなにやる人がいるんだなぁと思います。東京都の合唱祭なんか数日かけてやるのです。

今回の文化祭では、裏方の経験もしました。出演者の出入りの扉を開け閉めする係りです。まぁ、いろいろな方々の手間でこの文化祭が行えているのだということも分かりました。

 

次は、2月頃に前記事の「アスタセンターコート」でやるくらいです。少し落ち着いて練習できそうです。

 

★先日、NHKの復興ソングに応募した時のユーチューブをリンクしておきます。これも、自分では風邪をひいて声が出ないので、笑顔だけやったつもりなのですが、一人表情が硬いです(^_^;)

 


西東京 アスタセンターコート

2013-11-03 11:48:14 | 西東京 アスタ 会話

◆会話が生まれる空間

「ベンチ⇒会話が生まれる」という意味では、西東京市の田無駅北口の再開発ビルアスタのセンターコートもそうした空間だ。

いろいろなイベントがなされ、その壁面に長いベンチがしつらえてある。ここは、イベントがなくても、結構、お年寄りや赤ちゃんを連れた人などが休んでいる。

向かい側にアイスクリーム屋もあり、そこで購入したアイスを食べながら休むことができる。

西東京市に本社のあるシチズンの仕掛け時計が毎時音楽も奏でる。

ここは、不思議と知らない人同士でも会話することが多い。

 

私も母を車いすに乗せて、ここでアイスを食べながら休憩したものだが、「子ども、犬と同じで、高齢の母」というのも会話しやすいこともあるだるうが、良く話しかけられた。

「私も、母をこの間まで介護していました」とか、「お嫁さんでなくお嬢さんだから遠慮がないのねぇ」などと話しかけられた。

またイベントで音楽などが演奏されているときには、隣の人に「上手ですねぇ」などと話し合うこともある。

 

アメリカの住みたいまちと言われる人口10万人程度のまちでは、公園脇などに日曜日には青空市などが立って、木漏れ日のなか、そこで音楽や街頭パフォーマンス、そして会話がなされるらしい。

残念ながらアスタは建物のなかだが、吹き抜けということもあり、開放感があるからか、会話が弾む。


「椅子」でつなぐ街 吉祥寺

2013-11-03 10:46:27 | 吉祥寺 椅子

相原さんがお声かけして下さったのは、吉祥で椅子のプロジェクトを始めようという建築家のグループが練馬区の「ちょイス」を見学したいということがあったからでした。

彼ら彼女ら(水城さん、加藤さん、小谷さん)は、3人の建築家ですが、それぞれ別々の建築事務所で働いているけれど、吉祥寺というキーワードでなんとなくつながりのあるお仲間らしい。

 

◆「住みたいまち№1」は本当か?

吉祥寺は、いろいろな調査で「住みたいまち№1」に良くなる街ですが、最近では、情報が消費されるような観光地化が進んでおり、街の多様性が無くなりつつあるとの危機感を持たれている。

ハモニカ横丁の仕掛け人VICが住んでいて楽しくするためのコミュイティ・デザイン・コンペを行った。それに、彼ら彼女らの「椅子」でつなぐ街というコンセプトが選ばれた。

彼ら彼女らのアイデアは、「どの街も、そこで暮らし、働き、訪れたひとびとのさまざまな歴史が積み重なってできている。そのような『街の記憶』を多くの人に知ってもらい、共有することで、訪れる人と既に住んでいる人を結びつけることを目的とした仕組み」を提案すること。その仕組みの鍵となるのが「椅子」

使わなくなった椅子を寄付してもらい、それを赤く塗って街中に設置する。地図に椅子が置いてあるところが記され、椅子には番号が振ってあり、スマホなどでみると寄付した人のメッセージやこの街への思いが読めるというもの。椅子を赤くペンキで塗るワークショップなども開きたいとしている。街づくりNPOを立ち上げてそこが椅子の管理運営をすることを考えているとのこと。

上記にリンクした記事に書かれているが、『Hanako』に特集され、それを片手に特集された店だけを回るような、消費されるまちにしたくない、あるいは、有名店にはずらりと列が出来て住んでいる人がちょっと買い物するには不便になっているまちになっているのではないか・・・・というような危機感がVICを始め古くからの店の人にはあるらしい。

 

◆赤い椅子に期待したい

コンペで優勝して手にしたのは、VIC(飲食店や家電のお店で使える商品券だったようで、実際にこのプロジェクトをやるには、資金的にも苦しいようだし、本業とは別の仕事だが、楽しいプロジェクトだし、意味もあると思う。

吉祥寺に出かけたら、赤い椅子がないかどうか、見てあげて欲しい。


ちょイス(まちの中にベンチを!!)

2013-11-03 01:01:25 | 練馬 ベンチ

◆コミュニティ・デザインとしてのベンチ

何かのセミナーで、街の中にベンチを置いている方のお話を伺い、いいなぁと思いました。

コミュニティ・デザインとして、人とひとが触れ合う、会話が生まれる仕掛けとして素晴らしいと思ったのです。

最初、我が家の入口にスペースがあるので(家を建て替える折、消防車が入れるように、2メートル道路を4メートル道路にするために確か1メートルくらいセットバックしなければならないというので空けてありますが、全部の家が揃わないと道路にならないので、いつのことになるやら)、そこにいたずらで(社会実験で)置いてみようかと思いました。でも、夏は蚊に食われるだろうし、北側なので冬は寒いだろうし、大工さんや植木屋さんなどが車で来たときに車を半分くらい入れられるので、ベンチを置いたら邪魔かなぁと渋っていました。

 

◆「はなバス」停留所にベンチ設置?!

ところが、FBで、はなバスの停留所にベンチを置いている方がいると聞いて、ええっ凄いなぁ、我が町でも既にやっている方がおられるんだぁと興味深く思っていました。でも、FBは、どんどん更新されていくので、誰がいつこの話をアップしたのか分からなくなっていました。

そうしたら、西東京市のすぐ側だけれども練馬区になる辺りに住んでいる相原さんから、「前にFBのベンチの投稿に興味あると書かれていましたが、別の方が視察に来られるので、ご一緒されませんか」とのお声かけがありました。相原さんは、ご自宅(昔は芝農家だった)を「ラララ農園」として市民に開放されている若い方です。めったにない機会なので、ご一緒させて頂くことにしました。

西東京市の「はなバス」第一ルート「変電所東」という停留所にベンチがあるのですが、実は、西東京市の方がやっているのではありませんでした。

練馬区にお住まいの佐伯さんという方(円居の会:まどいのかい)が練馬区の補助金(窓口は、練馬まちづくりセンター)を得て、作成したものでした。置いてあるのも、「はなバス」の停留所なのですが、道路にではなく、変電所(東京電力)の所有地でした。

「ううむ、お主(練馬区)やるなぁ・・・」と思いましたが、やられていること自体は、素晴らしいです。

 

◆「ちょイス」

「ちょイス」のスの真ん中に人の絵が描かれていて、「休む」という字になっているロゴもお洒落です。

道路に置くには、道交法などで難しいので、お店の軒先など個人や会社の所有地に置かせてもらっているようです。

佐伯さんが買われて設置したベンチもあるのですが、たとえば、整骨院などが、使わなくなった古い椅子を表に出してくれ、それにロゴを付けている場所もあります。

ベンチを置くと、置かれた方が周りに花を飾ったり、いろいろ綺麗にして下さるそうです。

佐伯さんの先輩にあたる加藤さんは、少し前から、練馬区の違う街にベンチを置いてこられたそうです。加藤さんのベンチには、子供たちの描いた絵が貼られているとのこと。でも、一部は、商店街のビル建て替えなどで、無くなってしまったベンチもあるらしいです。

 

◆西東京市でも、やってみたいなぁ

佐伯さんが設置した「ちょイス」は、現在12ヶあるそうですが、もっと増やしたいと思われています。補助金事業としては、既に終了し、卒業したので、作成したロゴは、円居の会が自由に使えるとのこと。隣接している西東京市でも、この活動を広げたいと思っておられます。ロゴの印刷代を負担してくれたら、使って良いので、一緒に広げませんかと言われています。

そんな話を友達にしましたら、西東京市でも、第四ルートの「みたけ分社通り」に、近くの方が独自に停留所に屋根付きのベンチ?を設置されているとのことでした。

また帰り道、保谷から田無行のバスに乗りましたら、保谷中央医院入口の停留所には、椅子が2つ置いてありました。

はなバスルートは、狭い道が多いので、なかなか設置しにくいでしょうが、私有地を利用するなどして、西東京にも、ベンチを増やしたいものです。

確か、西東京市でも、企業が設置する場合には、補助金があるらしいので、誰かがやる気になり、数社に声掛けすればやれる気もします。

 

 (円居の会の佐伯さん、ねりまエコ・アドバイザーの加藤さん、相原恵理子さん)