このみ庵のお披露目は、延期に

2013-11-09 20:22:56 | お茶 このみ庵

炉びらき

これまでは、先生にお借りした置き炉(畳の上に炉を置く)でお稽古してきましたが、今年の夏に思い切って、炉を切りました(床に穴をあけて炉壇を入れ、畳にも炉の分を開ける)。

 

前にも書きましたが、茶道では、10月までが風炉で、11月から炉に変えます。これを炉開きといって、お茶のお正月となります。

昔は、茶壺に半年間寝かせておいた茶葉を壺から出して、お茶を挽いて抹茶とし、新しいお茶を頂きました。今は、お茶やさんで抹茶にして売っていますので、形ばかり、茶壺を拝見します。

 

亥の子餅

11月の炉開きと書きましたが、旧暦10月(亥の月)の亥の日が正確らしい。2013年だと、新暦の11月5日が旧暦の10月3日で亥の日になるようです

陰陽五行説(木、火、土、金、水)では、季節も、春が木、夏が火、秋が金、冬が水(土は、それぞれの季節の最期の月)とのことで、さらにこれに干支があてはめられていて、旧暦の10月が亥の月にあたるらしい。

昔から、この日に亥の子もちを食べると無病息災になるといういわれがあるとか。上記陰陽五行説で水の月にあたるため、囲炉裏など火を使い始めるのに良いとされているとのこと。イノシシが身体についたダニなどを落とすために、泥浴・水浴をすることから水との関連を言う人もいる。

 

正式なお茶事でお招きすべき!

一緒にお茶を習っている方々に、折角だから、炉開きと一緒にお披露目もしてはという話が出た。私は気楽にお友達を自宅にお呼びする程度で良いと思っていたら、先輩に、お茶の方をお呼びするのだから、それなりのお料理やお酒を出さなければダメと言われ、それには、裏方をやってくれる人がいないと無理と分かった。

気が重くなっていたのだが、裏方をやっても良いと言ってくれた先輩が急にご都合が悪くなったこともあり、延期されることになった。

先輩が裏方をやってくれるとなると、台所も大掃除しなければならないし、お懐石を出すとなると、調味料も全部普段のものとは異なるので買い出しに行かなければならず、頭がいっぱいになってしまった。が、延期ということですごく気が楽になった。

 

ソフトが追い付かない

まぁ、炉を切ったばかりで、懐石料理も習いしだしたばかりだし、人をお招きするには、10年早い。でも、歳を取ってから始めたので、10年後だと、今度は身体も動かなくなって、できなくなる。

先生がいろいろなお道具を貸してくれて、背伸びした感じでハードは、そこそこ整ったのだが、ソフトが追い付いていない。

先生も口では「このみ流でやれば」などと気楽そうに言ってくれるものの、先輩は、「正式なものを崩すのはいつでもできるのだから、正式を目指さなきゃダメ」と言ってくれる。こちらが本当なんだろう。

だらしない生活をしているので、こんな七面倒くさいの、本当にやっていけるのだろうか。