【中国外務省がオーストラリア軍機へのレーザー照射を否定】
オーストラリア国防省は、オーストラリアの排他的経済水域の上空を飛行していた哨戒機が中国軍の艦船からレーザー照射を受け、操縦士が命の危険に晒されたと発表した。これを受けて中国外務省の汪文斌副報道局長は「事実ではない」と否定した。
いま中国を封じこめる2つの国際連携があります。1つは「クアッド」で、もう1つが「AUKUS(オーカス)」ですが、この2つの国際連携のどちらにもオーストラリアが参加しています。
クアッドは日・米・豪・印の国際連携であり、オーカスは米・豪・英の連携です。中国からすれば、いまはオーストラリアがインド太平洋地域において中国を封じ込める、中国包囲網の急先鋒という存在になっているのです。
今回のレーザー照射は、オーストラリアを脅すような狙いがあるのではないかと思います。
公にすることはできないけれども、暗にオーストラリアに対して恫喝することが中国側の狙いではないでしょうか。
ますますオーストラリアを敵に回してしまうことになります。オーストラリアからすれば、中国が完全に軍事的脅威になるということです。習近平外交の特徴ですが、力づくで、誰に対しても恫喝的な態度に出る。いろいろな国を敵に回して、自ら孤立化してしまう。
習近平政権は、西側の外交的ボイコットに苛立っています。2008年夏の北京オリンピックのときには、アメリカの大統領、日本の首相、フランスの大統領、オーストラリアの首相などが北京に来て、開会式に参加しました。しかし今回は、西側の主要国首脳は誰も来なかった。
プーチン大統領だけが習近平主席のメンツを立てるためにやって来た。そして習近平主席とプーチン大統領の会談では、中国はまた一歩踏みこんでしまっている。ウクライナ問題は実質上、ロシアとNATOとの紛争でしょう。今回のことで、中国はロシアの肩を持つことになり、NATOも敵に回してしまった。
中国がプーチン大統領の主張する「ウクライナへのNATO拡大反対」ということを支持し、ロシアがウクライナと戦争することになれば、中国はロシアの戦争に加担することになって、中国と欧米世界、特にNATOとの対立がますます深まるのです。
プーチン大統領に迎合するために西側との対立を深めることは、中国の国益にならず、これ以上の愚策はありません。習近平政権はいま危険な方向に走っているのです。
オーストラリア国防省は、オーストラリアの排他的経済水域の上空を飛行していた哨戒機が中国軍の艦船からレーザー照射を受け、操縦士が命の危険に晒されたと発表した。これを受けて中国外務省の汪文斌副報道局長は「事実ではない」と否定した。
いま中国を封じこめる2つの国際連携があります。1つは「クアッド」で、もう1つが「AUKUS(オーカス)」ですが、この2つの国際連携のどちらにもオーストラリアが参加しています。
クアッドは日・米・豪・印の国際連携であり、オーカスは米・豪・英の連携です。中国からすれば、いまはオーストラリアがインド太平洋地域において中国を封じ込める、中国包囲網の急先鋒という存在になっているのです。
今回のレーザー照射は、オーストラリアを脅すような狙いがあるのではないかと思います。
公にすることはできないけれども、暗にオーストラリアに対して恫喝することが中国側の狙いではないでしょうか。
ますますオーストラリアを敵に回してしまうことになります。オーストラリアからすれば、中国が完全に軍事的脅威になるということです。習近平外交の特徴ですが、力づくで、誰に対しても恫喝的な態度に出る。いろいろな国を敵に回して、自ら孤立化してしまう。
習近平政権は、西側の外交的ボイコットに苛立っています。2008年夏の北京オリンピックのときには、アメリカの大統領、日本の首相、フランスの大統領、オーストラリアの首相などが北京に来て、開会式に参加しました。しかし今回は、西側の主要国首脳は誰も来なかった。
プーチン大統領だけが習近平主席のメンツを立てるためにやって来た。そして習近平主席とプーチン大統領の会談では、中国はまた一歩踏みこんでしまっている。ウクライナ問題は実質上、ロシアとNATOとの紛争でしょう。今回のことで、中国はロシアの肩を持つことになり、NATOも敵に回してしまった。
中国がプーチン大統領の主張する「ウクライナへのNATO拡大反対」ということを支持し、ロシアがウクライナと戦争することになれば、中国はロシアの戦争に加担することになって、中国と欧米世界、特にNATOとの対立がますます深まるのです。
プーチン大統領に迎合するために西側との対立を深めることは、中国の国益にならず、これ以上の愚策はありません。習近平政権はいま危険な方向に走っているのです。