小関順二公式ブログ

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坂本勇人の首位打者にこだわった巨人、三浦大輔の24年連続勝利にこだわったDeNA

2016-09-30 12:08:18 | 2016年プロ野球

 日本ハム優勝の喧騒の陰に隠れるように行われた929の巨人対広島で、打率1位の坂本勇人(.344)が欠場した。打率2位の鈴木誠矢(.337)を7厘差リードしても前日のように6打数1安打だったら打率が.342に下がり、鈴木が24日のように4打数2安打したら.338になり、首位打者が危うくなる、と考えたのだろう。パ・リーグが熾烈な優勝争いを928日まで展開したのに対して、セ・リーグは910、広島が2位巨人に15ゲーム差をつけて独走優勝した。ただでさえ味気ないシーズンが、こういう選手起用によってさらに緊張感を薄めてしまう。

 DeNAの最終ゲーム、929のヤクルト戦も私は首を傾げた。3位が決まっているとはいえチーム成績は6970敗と5割に1勝足りない。5割未満のチームがCSに出場していいのか、という議論が依然として一部にある。もしDeNACSのファーストステージを勝ち上がって広島と対戦することになれば、「5割未満のチームが~」という議論が再び起こり、さらに強い言葉になってラミレス監督や選手たちに向けられる。そして、そういう逆風はプレーに悪影響を及ぼす。どうしてラミレス監督は三浦大輔の「24年連続勝利」にこだわり勝率5割に貪欲にならなかったのか。両リーグ上位チームの終盤の戦い方は1022に開幕する日本シリーズにも影響を及ぼすだろう。もちろん、今年もパ・リーグに有利な風が吹いている。


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