小関順二公式ブログ

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阪神はドラフト戦略を変えない限りトップになれない

2016-07-05 14:47:35 | 2016年プロ野球

 阪神が最下位になりいろいろな記事がスポーツ紙やネット媒体を賑わせている。私は金本知憲・監督の「超変革」路線が好きで文句はないのだが、肝心の若手選手(1925歳)の顔触れがおぼつかない。パ・リーグの強豪2球団とくらべてみると、数ではソフトバンクを上回っても顔ぶれに差があるし、日本ハムとでは数も質も及ばない。この差を生んでいるのはドラフトである。

 野手は高校卒、投手は大学・社会人出身というのがどの球団にも見られる特徴で、現在の12球団の高校卒の数を比較すると以下のようになる。

 

[註]12球団の高校卒(出戻り、育成選手はカウントしない)

ソフトバンク 投手12人 野手19人=31人  ヤクルト 投手 4人 野手11人=15

日本ハム   投手 6人 野手21人=27人  巨人   投手 7人 野手12人=19

ロッテ    投手 9人 野手12人=21人  阪神   投手 8人 野手 9人=17

西武     投手 8人 野手14人=22人  広島   投手10人 野手15人=25

オリックス  投手 8人 野手 9人=17人   中日   投手 9人 野手 8人=17

楽天     投手 9人 野手13人=22人  DeNA  投手 7人 野手11人=18

 

 高校卒で投手のほうが数で上回っているのは中日だけで、その数が拮抗しているのはオリックスと阪神。3球団とも過去数年間にわたり苦戦しているので、ドラフト戦略を改める時期にきているのは間違いない。

 高校卒の数がパ・リーグはオリックスを除く5球団が20人を超え、セ・リーグは広島以外が20人を割る。パ・リーグとセ・リーグの差がこれほどはっきりわかるデータは他にないと思う。

※以下は阪神、ソフトバンク、日本ハムの若手の比較。メンバーは私が独断と偏見で選んだ。

 

<阪神の若手> 1925歳(早生まれ・遅生まれ関係なく)

◇投手        ◇捕手      ◇内野手      ◇外野手

*横山 雄哉22歳  原口 文仁24歳  北條 史也22歳 *横田慎太郎21

 藤浪晋太郎22歳  梅野隆太郎25歳  陽川 尚将25歳 *板山祐太郎22

 歳内 宏明23歳                     中谷 将大23

*岩貞 祐太25歳                    *高山  俊23

*岩崎  優25歳                     江越 大賀23

 

<ソフトバンクの若手>

◇投手        ◇捕手      ◇内野手      ◇外野手

 高橋 純平19歳 *斐紹   24歳 *牧原 大成24歳 *上林 誠知21

 松本 裕樹20歳  拓也   24歳  今宮 健太25歳  真砂 勇介22

 武田 翔太23

 千賀 滉大23

 森  唯斗24

 

<日本ハムの若手>

◇投手        ◇捕手      ◇内野手      ◇外野手

 大谷 翔平22歳  清水 優心20歳  太田 賢吾19歳 *浅間 大基20

 上沢 直之22歳  石川  亮21歳  松本  剛23歳  石川 慎吾23

 井口 和朋22歳  近藤 健介23歳  横尾 俊建23歳 *西川 遥輝24

 有原 航平24歳           *中島 卓也25歳 *谷口 雄也24

*加藤 貴之24歳           +杉谷 拳士25歳  岡  大海25

 中村  勝25

 高梨 裕政25

 白村 明弘25



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