阪神が最下位になりいろいろな記事がスポーツ紙やネット媒体を賑わせている。私は金本知憲・監督の「超変革」路線が好きで文句はないのだが、肝心の若手選手(19~25歳)の顔触れがおぼつかない。パ・リーグの強豪2球団とくらべてみると、数ではソフトバンクを上回っても顔ぶれに差があるし、日本ハムとでは数も質も及ばない。この差を生んでいるのはドラフトである。
野手は高校卒、投手は大学・社会人出身というのがどの球団にも見られる特徴で、現在の12球団の高校卒の数を比較すると以下のようになる。
[註]12球団の高校卒(出戻り、育成選手はカウントしない)
ソフトバンク 投手12人 野手19人=31人 ヤクルト 投手 4人 野手11人=15人
日本ハム 投手 6人 野手21人=27人 巨人 投手 7人 野手12人=19人
ロッテ 投手 9人 野手12人=21人 阪神 投手 8人 野手 9人=17人
西武 投手 8人 野手14人=22人 広島 投手10人 野手15人=25人
オリックス 投手 8人 野手 9人=17人 中日 投手 9人 野手 8人=17人
楽天 投手 9人 野手13人=22人 DeNA 投手 7人 野手11人=18人
高校卒で投手のほうが数で上回っているのは中日だけで、その数が拮抗しているのはオリックスと阪神。3球団とも過去数年間にわたり苦戦しているので、ドラフト戦略を改める時期にきているのは間違いない。
高校卒の数がパ・リーグはオリックスを除く5球団が20人を超え、セ・リーグは広島以外が20人を割る。パ・リーグとセ・リーグの差がこれほどはっきりわかるデータは他にないと思う。
※以下は阪神、ソフトバンク、日本ハムの若手の比較。メンバーは私が独断と偏見で選んだ。
<阪神の若手> 19~25歳(早生まれ・遅生まれ関係なく)
◇投手 ◇捕手 ◇内野手 ◇外野手
*横山 雄哉22歳 原口 文仁24歳 北條 史也22歳 *横田慎太郎21歳
藤浪晋太郎22歳 梅野隆太郎25歳 陽川 尚将25歳 *板山祐太郎22歳
歳内 宏明23歳 中谷 将大23歳
*岩貞 祐太25歳 *高山 俊23歳
*岩崎 優25歳 江越 大賀23歳
<ソフトバンクの若手>
◇投手 ◇捕手 ◇内野手 ◇外野手
高橋 純平19歳 *斐紹 24歳 *牧原 大成24歳 *上林 誠知21歳
松本 裕樹20歳 拓也 24歳 今宮 健太25歳 真砂 勇介22歳
武田 翔太23歳
千賀 滉大23歳
森 唯斗24歳
<日本ハムの若手>
◇投手 ◇捕手 ◇内野手 ◇外野手
大谷 翔平22歳 清水 優心20歳 太田 賢吾19歳 *浅間 大基20歳
上沢 直之22歳 石川 亮21歳 松本 剛23歳 石川 慎吾23歳
井口 和朋22歳 近藤 健介23歳 横尾 俊建23歳 *西川 遥輝24歳
有原 航平24歳 *中島 卓也25歳 *谷口 雄也24歳
*加藤 貴之24歳 +杉谷 拳士25歳 岡 大海25歳
中村 勝25歳
高梨 裕政25歳
白村 明弘25