コタロウ(のお骨)と散歩した帰り道、
いつも素通りしていた 気になっていた喫茶店に初めて入る。
このお店、ワンちゃんは入れないんだよ。
でも、コタロウはもうどこでも一緒に入れちゃうね。
思えば、退職してから一人で外食したことは一度も無かった。
コタロウが待ってることを考えたら外で食べる気になんてならなかったもの。
食事の支度をしたくなかったらお惣菜やお弁当を、
ちょっとお茶したいならテイクアウトにしてきた。
実家に行ったり、友達と食事をするときにはお留守番をしてもらうのだから
それ以外はひとりにはするまい、と思っていた。
数時間歩いて冷えた身体が暖まっていく。
一人でのお茶はなんだかソワソワ。緊張してしまうわ。
お散歩でたくさんのワンちゃんを見かけた。
みんな元気で、飼い主さんとずっと楽しく暮らせますように
そう思える自分がいて、よかった。
一緒にお散歩できることの幸せを、リードを引く小さなフワフワちゃんの存在を、
もっともっと感じてほしい。
ワンちゃんと同じように「今、ここ」を大切に
ついたてを挟んで隣の席の人の話が聞こえてきた。カウンセリングのようだ。
カウンセラーが話すことは、冷静に聞けば誰でも思いつきそうな
それこそ私でも言えそうなことだった。
それでも相談している人はとてもありがたがって聞いていた。
悩んでいる人は、心が弱っている人は、誰かに なにかに すがってしまうものなのだな。
あ、今の私もそんな心配がある人だった。
たまたま隣り合わせた人たちがそんな話をしていた。
これも神様の計らいだなと思う。
今の私はこういうのにフラッといきそうだから気をつけなさいね、と。
私はフラッといかずに浮かび上がろう。
--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*
★コメント非公開がよい場合はコメント内で教えてくださいね★