少年と犬
やっと借りられた馳星周さんの「少年と犬」
私とは違う、私の周りにもいないような人たちと、一頭の犬のお話。
想像していたのとはちょっと違ったのだけど・・・goodでした。
どの登場人物も、犬の前でそれぞれの優しさを見せる。
犬が、人をそのようにさせているのだと思った。
駆け引きをしない犬と正面から向き合うとき
人は自分自身とも正面から向き合うことになる。
コタロウは、この犬とは全然ちがうタイプのワンちゃんだけど
私は生活も考え方も大きく変わったと感じる。
前の自分と今の自分では、今の自分のほうが幸せだと思うし
今の自分のほうが好きなので、コタロウには感謝している。
私の違う部分を引き出してくれてありがとね。
「坂上どうぶつ王国」12/4放送の録画を観たら
少年とキャリアチェンジ犬の素敵な話が紹介された。
「少年と犬」を読んだばかりのタイミングで不思議な感じ。
タイムリーだと思ったわ。
実は、私は盲導犬や介助犬に大賛成!という方ではない。
技術が進んで、人の介助が繊細にできるロボットが作られて
値段も抑えられて必要な人が手にできる時代が早く来てほしい。
人からも動物からも介助、介護の仕事がなくなるといいと思っている。
仕事をしている犬は、喜んでその仕事をしているというけれど、
できれば、犬と人間は友達や家族として、ただただ一緒に楽しく生きている世界が私は好き。
ただ、今回の番組では介助犬にならなかった犬が
キャリアチェンジ犬としてADHDの少年と出会い、
少年も犬もどちらもが幸せになっていたので最高に嬉しかった。
どちらかが我慢するのではない、慈しみあい、支えあう関係が嬉しかった。
人のようにあれこれ考えて余計だったり足らなかったりすることが犬にはない。
真っ直ぐな気持ちを真っ直ぐに伝えてくる。
話せないから全身で伝えてくる。
それが少年に真っ直ぐに届いたのだろう。
人は、犬から教わることがたくさんある。
人は、犬から教わった方がいい。
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