0時50分、コタロウの身体の下のシートを替える。コタロウが鳴く。
抱っこすると身体がグニャっとして力が入っていない。
噛もうとするので体位変換できず同じ方向で寝かせてしまう。
コタロウはいびきをかいて寝入った。
少しでも眠れて身体が休まりますように。
2時53分 甘酒トマトジュースを飲ませる。コンセーブと一緒に。
穏やかに寝入ったと思ったが、また鳴き出す。
痛いのか気持ち悪いのか不安なのかわからない。とにかくずっと鳴いている。
体位変換をしたいが当たり構わず噛む仕草をするので
腕にブランケットを輪ゴムで巻きつけて防御できるようにする。
すると鳴いていたコタロウが急にえずいて嘔吐。
だいぶ前に食べたカリカリと甘酒トマトジュースを吐き出した。
もう胃が消化をしていないのだとわかる。
3時56分 吐いてからもずっと鳴いていたが、やっと寝入る。
体位変換は諦めて見守る。穏やかに寝ているコタロウはやはり可愛らしい。
コタロウの尊厳を守り苦しみから離してあげるにはどうするのが一番いいのか。
安楽死のことをずっと考えている。
つらそうな時間と穏やかな時間が交互に訪れ、私は決断できずに葛藤している。
5時 コタロウはずっと鳴いている。
時折寝入るが、長く眠ることはない。
もう私の姿も見えていないのか、あらぬ方向を見つめてただ吠えている。
静かな部屋にコタロウの声が響いて、近所から苦情が来るかな、と
こんな時に私はそんな心配をしている。
4時半くらいまでは空に向かってあちこちに噛む仕草を見せていた。
おむつをしようとしてから始まった噛む仕草。
コタロウに嫌な思いをさせてしまったのね、ごめんね。
5時20分 体位変換大成功! するとコタロウが鳴きやんだ。
ずっと同じ姿勢で同じ側に寝ているの、しんどかったよね。
そして、ちっちゃなウンをしていた。黒いけどちゃんと形があるいいウンだ。
トイレシーツも小さく濡れていた。チッコもしたね。
コタロウの肛門から腸が少し出ていた。ウンを出し切ったんだね。
腸をそっと押し込んで戻す。
体位変換して新しいベッドに寝かせてあげられて本当に良かった。
静かに横になっているコタロウを見ると、嬉しくて、そしてホッとした。
5時45分頃からコタロウがしきりに鳴く。
頭を撫でても背中を撫でても、噛もうとする仕草は今はない。
前足が空を切ったりしているのは、発作だと思う。
このまま穏やかにコタロウが神様の元にいけますように。
どうか穏やかに。そればかり祈っている。
6時40分 コタロウがひときわ大きな声で鳴く。
7時20分頃からコタロウの鳴き声が少なくなって、大きな鳴き声もなくなって
時々、小さな鳴き声で、それは私に撫でてと言ってるように聞こえる。
コタロウの頭をそっと撫でると静かになって、
私の手の感触を全身で感じようとしているようにみえる。
お別れが近いのかなと思う。
コタロウに自分のタイミングで命を全うしてほしい。
気持ちを強く持って見守れますように。
8時10分 今のコタロウは目は開いているけど、私の方見るわけではなく
空を見ていて、大きくお腹を上下させて静かな呼吸をしている。
時々、小さくくぐもったような鳴き声で私を呼ぶ。
私はそっとコタロウの頭を、背中を撫でている。
激しい鳴き声や怖い顔で噛む仕草はもう無くて
穏やかな可愛らしいコタロウが戻ってきてくれて嬉しい。
8時50分 コタロウが大きな声で鳴いて自分の前足を噛むような仕草をする。
最後の時なのかと思ったがそれを2回して、また少し大きな呼吸に変わる。
もう苦しまないでチコ兄ちゃんに迎えに来てもらって
一緒に行っていいからね、と話しかける。
コタロウにたくさん、たくさん話しかける。
コタロウはゆっくりの大きな呼吸になってきている。
今日は病院が休診日。もし開いていたら私は安楽死をお願いしていたかもしれない。
つい数時間前までは、休診日でもなんとか先生に連絡をとろうという気持ちでいた。
でも今は、コタロウが今日という日を選んだのなら「自分で命を全うするよ」
ということなのかもしれないと思っている。しっかり見守っていよう。
9時8分眼振が見られる。
横向きに寝ているコタロウが前足をスッと上げた。私に手を伸ばすように。
顔を寄せるとしっかりと私と目が合っている。ママが見えてる?見えてるよね。
そっとその手に触れると力が抜けるようにポトリと手を落とす。
また力を振り絞るように手を伸ばす。そっと握手する。
コタロウの頭を撫で、背中を撫でる。
それが、3回続いた。
11時半 カリカリと甘酒トマトジュースを吐いてから、
コタロウの負担になっては、と何もあげていなかったが、
コタロウが舌をペロペロとしているので、のどが渇いているのかも、と
2.5mm容量の細いシリンジでコタロウの口元を湿らすようにお水を少し流すと
すごい勢いで舐めた。
のどが乾いてたのね。ママ、コタロウの気持ちがわかったわね!
また少量あげると美味しそうに舐めた。
これなら甘酒トマトジュースも飲んでくれるかも、と思ったけど
コタロウから少しも離れたくなくて、そのままコタロウの頭を撫でていたら
11時38分 フッと動きが止まった。
お水飲んで喉が潤って気持ち良くなって眠ったのね。そう思った。
コタロウはフッと、身体から離れて自由になった
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明るく生きなきゃと思うけど
まだなかなか難しいです。
もう少し時間が必要なのでしょうかね・・・
コタママさんの緻密な記録に感動と感激を
覚えながら、毎回泣きながら読んでいました。
私も何匹も見送りましたがこんなに細かいことまでは
覚えていないし、書けていません。
妹の犬がパピヨンで、晩年てんかんを患い、
亡くなった直接の原因もてんかんによるものでした。
コタちゃんはこんなにも大きな愛の中で生活し
ほんとにほんとに幸せだったと思います。
ずっと感謝していると思います。今でも。
悲しみはなかなか癒えないと思いますが、どうかご自愛ください。
くーちゃんさんはたくさんのワンニャンちゃんを
お世話していらっしゃるのですね。
大先輩です。尊敬します!
コタロウの最期の頃のことは書くこと自体、
どうしようかと悩みましたが、
とてもがんばって、立派に命を全うしたので、
悲しいことだけど忘れないように残すことにしました。
ワンちゃん、ネコちゃんってすごいですね。
生きるってことを教えてくれますね。
なんてコメントしたらよいものか考えているうちに
こんなに日が経ってしまいました。。。
コタちゃん。本当にがんばったね。
最期にお水を飲めてよかったね。美味しかったね。
ママがちゃんと、コタちゃんのしてほしいことを
わかってくれてよかったね。
コタママさん、たったお一人でコタちゃんの最期を看取るのは、
どんなに大変で辛くて苦しかったことでしょう。。。
コタちゃん、最期にお水を飲ませてもらって、
美味しくて、ホッとして旅立ったのでしょうね。
苦しみの中で旅立たなくて済んだのは、本当によかったと思います。
まだまだお気持ちは揺れ動いて、悲しみ、後悔、寂しさ、
いろいろな感情が渦巻くと思いますが、今は流れに身を任せて。
ただ、コタママさんはこんなにもコタちゃんを愛して
最後まで大切にしてあげたこと、胸を張ってよいと思います。
コタちゃんもお空できっと、お友だちに自慢していますよ!
「ボクのママ、すごいんだよ!ボクのために、こんなにいろいろしてくれたんだよ!」って。
コタロウは本当に本当にすごくがんばりました。
私のためにお別れの時間をたくさんくれて、
ありがとう、しかないです。
私は、充分にできたでしょうか。
自分にできる全てをやった、という思いはありますが
それが十分であったかと言ったら自信はありません。
今はたださびしくてさびしくて。
ただ、コタロウがつらかった身体から離れて
今は虹の橋のたもとで元気でいるのなら
それを喜ばなくてはいけないのかな、と思います。