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コタロウとママのつれづれ日記

パピヨンコタロウとママの日々のあれこれ
そしてコタロウが命いっぱい生きた記録です。

肥満細胞腫の治療方針(2)

2017-10-09 | 肥満細胞腫
肥満細胞腫が顔周りや足の関節付近など
拡大切除しにくい場所にできた場合
手術後の予後は悪い(再発の可能性が高いため)。

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かかりつけの先生は

手術しない
抗がん剤、放射線などの治療もしない

というものでした。

これは全くスタンダードから外れていると言えます。
肥満細胞腫は、早期発見、早期治療がセオリーだからです。
手術しないまでも、抗がん剤などの治療さえもしないのはなぜか?


鼻のできものが肥満細胞腫と診断されたので、先生のご意見を聞きたい
と前日に電話してから病院に伺ったので、
先生はどうおっしゃるだろう、思っていたけど

診察室に入ると穏やかな様子で
様子見でいいと思いますよ、と言った。
この期に及んでまだ様子見?

先生は腫瘍科専攻だったそうで、
(腫瘍認定医ではない)
たくさんの症例を治療してきて
ガン、腫瘍だからといって
全て手術、抗がん剤治療をしなくてはならない
というものではないと思うようになったそうです。

コタロウの鼻の腫瘍は1年半前に見つかり、
今まで大きさもほとんど変わらず
コタロウには腫瘍からと思われる不調
嘔吐や下痢、食欲不振などは一切見られず
今も元気に生きている。

その子に、抗がん剤治療を始めると
副作用の少ないものをしたとしても
副作用が全くないわけではなく、しんどい思いをさせる。
また治療開始を機にがん細胞が動き出す可能性もある。
今のように腫瘍が小さいうちから抗がん剤を始めると、
抗がん剤は長くは使えない(耐性ができる)ので
今後の抗がん剤の選択肢を狭める。

もう一人の先生も言うように
コタロウの腫瘍は比較的おとなしいタイプだと思う。
だからといって、鼻を残しての手術は、絶対取り残しがある。
取り残しありきの手術ならばしないでいい。
するなら拡大切除だ。
でも拡大切除すると、コタロウの術後の生活に
少なからず影響がある。
その状態に、今からする必要はない。
顔にできる肥満細胞腫の予後が悪いのは
手術で取り残して再発する可能性が高いからだ。
それならば、普通の生活ができるうちは
今まで通り普通に生活をさせてあげるのも一つの方法だ。
もしかしたらコタロウは
この先も、うまくいけば数年腫瘍がおとなしくしていてくれて
私が納得できる年齢まで生きるかもしれない。


1年半前、鼻のできものを見つけた時
嫌がって細胞診はできなかった
全身麻酔をしてまで検査する段階ではないので様子見、といい、
今年7月、8月と出血して通院した時も様子見と言った先生。
肥満細胞腫とわかっても様子見と言った。
きっと心から様子見なのでしょう。

そして、先生が言ったこと。

ゴールは一つなんです。

そこに行くまでの道が、その子その子によって違う。
積極的に完治を目指し手術をする。
手術は避けて放射線や抗がん剤を始める。
今まで通りの生活をできるだけ長く続けさせてあげる。
今のコタロウ君に手術や抗がん剤は
つらい思いをさせるだけだと思う。
ボクの犬がこの状態なら絶対手術はしない。
と先生は言いました。

先生は、獣医ということをおいて
飼い主に寄り添って、
獣医の観点と飼い主の立場の両方で
話をしているのだと思いました。

1週間と期限を切られている私に
今まで1年半も変わらない状態だったのに
これから先は1週間で決めなくちゃいけないなんてことはない。
納得いくまで考えればいいと思う
と言ってくれてホッとしたけど
おかげで悩む時間がまだまだ続くことになりそうです。

手術をしないで、どのくらい生きられるのか。
手術をしないで、上手に共存している事例はないのか。

・・・ということは、手術はしない方向
に傾いているわけですが、
その背中を押してくれるポジティブな情報がないか
ネットを漁っているところです。
なかなかないものです。

かかりつけの先生の見解は、獣医としては
スタンダードではないのはあきらかです。
でも私の心に響くものがあります。
手術をしたくないという私の感情に響いているだけともいえますが・・。


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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
納得できました。 (ちょびころ)
2017-10-10 00:13:40
こんばんは、コタロウくん、コタママさん。

私はかかりつけの先生のことを、
1年半以上経過観察という名の放置を
しているものだと誤解していました。
すみません。

ちょびがお世話になった
所沢のがんセンターのセンター長も、
肥満細胞腫は原則的には手術→分子標的薬が原則。
ただ、手術がすべてではなく、
分子標的薬のみを与えたり、
刺激すら与えない場合もありうる。
こんなことを言っていました。

手術をした後のコタロウくんのQOLを考えると、
コタママさんの判断は間違っていないと思います。

それでは、また。
返信する
Unknown (mieko)
2017-10-10 07:30:16
あまりにも難しいことで安易にコメントが出来ずにずっと読んでいるだけでした。
コタママさんがどんな判断をしようとそれは一番コタロウ君のことをわかっているからこその判断。
だからきっとそれが一番正しいのだと思います。
今は普通に生活が出来ている。
手術をした後のQOLを考えると手術をしないという選択肢も絶対にありだと思っています。

コタロウくんと病気は違うけれど我が家のLeonも発病してから直ぐに亡くなってもおかしくない病気でした。
それでも薬を使いながら4年も生き長らえた。
大学病院で検査後2年ほどして掛かりつけから相談の連絡をした時「まだ生きているんですね(変な意味でなく)」と大学の先生も驚かれていたそうです。

コタロウ君の腫瘍は大人しいタイプとのこと。
このまま悪さをせずにこれまで通り普通の生活ができることを願っています。
返信する
Re:納得できました。 (コタママ)
2017-10-10 07:55:43
所沢ガンセンターとは、小動物医療センターのことでしょうか?
そちらの先生が肥満細胞腫について、
場合によってはそのままにしておくことがある
とおっしゃったのでしょうか?
かかりつけの先生は、週に一日は小動物医療センター勤務をしておられるのです。
ちょっと縁を感じてしまいました。
返信する
参考までに (すー)
2017-10-10 17:11:47
我が家の愛犬も肥満細胞腫で
今年の6月に旅立ちました。

最初は、脂肪のかたまりと診断され、
誤診から癌が大きくなり、手術をしました。

この方法が正解と言える答えは無く
辛い状況だと思います。

家族、それぞれ考え方もあり、
治療方針も決めにくいかもしれませんが
参考にもならないかもですが・・・

ブログ→”太陽光発電 SunLife by 東芝”
 ★肥満細胞腫と診断された日 2016.07.26
  

返信する
miekoさんへ (コタママ)
2017-10-10 20:37:54
Leonくんも大変な病気をなさったのですね。
すぐにも命の危険がある状態から4年もがんばったの、
親孝行な子ですね。よくがんばったと思います。
meikoさんもLeon君も。

コタロウの治療については
手術しない、でほぼ固まりつつあるのですが、
何の治療もしなくていいのか、について不安を抱えています。
今朝はメシマコブのスープを飲むのを躊躇して
鼻のできものが赤みを帯びているような気がして、
不安で不安で仕方ありません。

どんな決断をしても後悔するのかも知れません。
そんな気がしています。

コメントくださる皆さんが、私がどんな決断をしても
間違いではないと言ってくださることで
心の負担が少し和らいでいます。
本当にありがとうございます。
返信する
すーさんへ (コタママ)
2017-10-10 21:37:23
ブログ拝見しました。
ワンちゃんは手術されたのですね。
1年がんばったのでしょうか。
手術もがんばったし、闘病もがんばったのね。

治療法については、私なりに調べているのですが、
本当に正解はないという気がしています。
ただ、完治した(寛解した)子はやはり手術をしている子が多く、
手術をしない方向で、と考えている自分の判断に不安があります。
時間はそんなにないけど、まだ考えようと思います。
コメント、ありがとうございます。

今はまた可愛い子たちと一緒ですね。
ずっと元気ですーさんご一家と幸せに暮らせますように。
返信する
こんばんは。 (ちょびころ)
2017-10-10 21:38:43
こんばんは、コタロウくん、コタママさん。

先生は週1の勤務していらっしゃるのが、
ちょびがお世話になったところです。
コタロウくんは幸運でしたね。

これはあくまでも私の考えですが、
月に1回は耳掃除などでお邪魔して、
経過観察をして頂いたらいかがでしょうか。
小さな変化にも、
かかりつけの先生なら気づくかもしれません。

実は、8月下旬に義理の兄が亡くなりました。
60歳を迎えた受けた定期健診で癌が発見され、
5年間闘病生活を続け、
8月中旬には脳に転移した癌細胞に
重粒子線治療を行ったのですが、
退院した次の日に眠るように亡くなりました。
5年間、徐々に体力は奪われていましたが、
毎週日曜日に5人の孫と一緒に食事をとるなど、
それなりに幸せそうでした。

癌治療はまだまだ発展途上で、
絶対的な特効薬はありません。
抗がん剤も分子標的薬もほとんどの場合、
癌の増殖を抑えるだけで、絶滅はできません。
異常をいち早く察知し、
すこしでもQOLを良好な状態にしていくのが、
良いのではないでしょうか。

それでは、また。
返信する
ちょびころさんへ (コタママ)
2017-10-10 21:49:02
義理のお兄様、ご愁傷様です。
ちょびころさんはこのところ、悲しいことが続いておられますね。
ご心情お察しします。大丈夫ですか?
心を解き放てる場所があるといいのですが
ころちゃんが癒してくれているのでしょうか・・・。

コタロウの治療については手術は避ける方向で考えています。
かかりつけの先生には、ちょっと遠いのですが
これからも通ってみていただきたいと思っています。
でも、ちょっとここでも悩みが出てきてしまったのですけど・・・。
近いうちに、コタロウの肥満細胞腫の診断をしてくれた先生に、
手術するかしないかの連絡をしなくては、です。
決断するのが怖いです・・・
返信する

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