土曜日に、日本コーチ協会神奈川チャプターの勉強会に
行ってきました。
友人コーチがシリーズで行っている企画で、
ベテランコーチのコーチングを「解体」して「解説」するというもの。
この日のゲストコーチは、ビジネスコーチとしてご活躍中のAさん。
会場から、クライアントを募り、
その場で15分間のコーチングを行い、
コーチ、クライアントに
「この時、何を意図してこの質問をしたのですか?」
「その質問をされて、どう思いましたか?」
なんて聞きつつ、
そこで何が起きていたのかを、解き明かしていくのです。
すでにコーチとして活動している方は、
ベテランコーチのコーチングから学び、
コーチングをよく知らない方は、
そもそもコーチングって何をするものか、
ということを知ることができます。
なんとなくわかっていること、機能していると思えることも、
自分でやろうと思ったり、もう一度やろうと思うとできないもの。
それをいったん言語化してみることで、
もう一度やってみるという「再現性」が持てるからです。
友人コーチは、そうした言語化、深読みの天才!
沢山沢山、勉強になりましたが、
特に、今の私にとって印象的だったのは、
目標設定の仕方でした。
Aさんは、クライアントが目標を設定するにあたり、
簡単に言うと、チャレンジングな大きい目標を設定するよう
促していました。
そして、「それをやることを考えると、ワクワクしますか?」
と言ったような質問をして、その目標の方向性が
本人の本当に望むものかどうか、確認していました。
解説の時にAさんは言っていました。
「過去の自分からではなく、未来の自分からエネルギーをもらうんだ」と。
つまり、こういうことです。
過去の自分の延長上に、未来の自分という目標を置くと、
それは、自分の住み慣れた「安全圏」の目標になってしまう。
それでは、大きな変化は望みにくい。
だから、未来のありたい自分を目標として、
しかもそれを大きく描いて、
そこから今へチャンクダウンしていこう、
そんなことではないかと思います。
これは、目標型のコーチングや、
目標を立てて、そこに向かうのが好きなタイプの人には、
基本のやり方。
「過去からでなく、未来から今をみる」ことで、
自分のコンフォートゾーンを出る、ということは、
多くの人が言ってもいます。
・・・ではあるのですが、そうは言っても、
本当に、Aさんのコーチングのように、
クライアントに今の安全圏を脱出して、
大きなチャレンジングな目標を持ってもらうということは、
正直、そうそうできることではないと思います。
クライアント本人も、大きな目標に向かうには、
それだけのモチベーションを維持し続けなくてはなりません。
また、それに伴走するコーチも、
それをクライアントができると信じて、コーチングし続けるわけですから、
やはりコーチ自身が、
大きな目標に向かってチャレンジし続けていなければならないなあ、
と感じました。
そうしたチャレンジングなプロセスを伴走するには、
そうしたプロセスを自分自身が通った「体感覚」があった方が、
やはり、より、クライアントさんと共感しながら
コーチングできるのではないか、
とそう思うのです。
Aコーチは、それを常日頃、ご自身でやっていらっしゃる、
ということが、一目お会いするだけでよくわかります。
「コーチは、まず、クライアントとして成功する必要がある」
と、あるベテランコーチが言っているのを聞いたことがありますが、
こういうことなんだなあ、と、
あらためて感じた時間でした。
自分のこれまでの世界にとどまっていないで、
いつもその境界線を壊しながら、広がっていける自分でいたい、
そう思いました。
Aコーチ、友人コーチ、神奈川チャプタ—の皆さん、
ありがとうございました!