ごきげん練習帳 〜自分トリセツの作り方〜

自分と人生を楽しむための”セルフ・コーチング”ノート

インタビュアーとコーチの違いとは? (6)二つの「聞く」共通点②

2013年07月11日 | ●コーチング

 

 

前回は、二つの「聞く」の共通点は

「ラポールを築くことが大切」だということ、

そして、そこには、

「ある前提」が必要だと書きました。

今日はその、ある前提について書きたいと思います。

 

 

「ラポール」を築く上で大切な前提。

それがあれば、アイコンタクトもできるし、

うなずいたり、促したりして

どんどん話が聞ける。

それは何か。

 

それは、次のような思いを、

聞き手が心の中に持っていること

ではないかと思います。

  

・相手は、自分が知っているよりずっとずっと偉大。

・その人にしかないものがある/すべては師。

・相手は、そのままで完全である。

・相手はどうしたいか本当は自分で知っている、 

 あるいは気づける力を持っている。

・・・・・・・・・・・

 


これらは、ひと言で言うと
 
相手を尊重する、ということかもしれません。
 
 
 
こうした前提があれば、結局は、
 

・相手を否定しない。

・相手にとっての正解や、相手にとっての価値を

 ジャッジ(いいとか悪いとか判断すること)をしないで

 「あなたにとってはそうなんですね」と

 まるごと受け止める。

・・・・・・・・・・・ 

ということが、できるのだと思います。

「聞く」姿勢としては、

教えてほしい」そんなものになるのかもしれません。

 

 

あとは、もっと言ってしまうと、

「相手も私もひとつにつながっている」

そんな感覚があると、

きっと愛にあふれた対話になるんだろうな、

と思います。

 

 

 インタビューであろうと、コーチングであろうと、

そこで行われているのは

ひとつの「コミュニケーション」です。

 

そう考えれば、 

コミュニケーションにとって大切なことが、

共通なのは当然なのかもしれませんね。

 

そして、

インタビュアーも、コーチも、

そうありたいと思って

話し手に話してもらえるよう、

聞いているのではないでしょうか。

 

 

・・・ということで、ずいぶんと長いこと

引っ張ってしまいましたが

「インタビュアーとコーチの違いとは?」、

ここまでお読みいただきありがとうございました。

 

当初は、相違点1回、共通点1回で、

合計3回ほどで終わりの予定だったのですが、

ついつい、思いつくまま、書いてしまいました。 

 

 

ほんとうなら、インタビューをどう定義するのか、

コーチングをどう定義するのか、

というところから書き始めなければならなかったのだと思います。

それがないために、

共有すべき土俵が、ちゃんと作れていなかったかもしれません。

その点、お詫びいたします。

 

 

今さらですが、言葉の定義、のようなものについては、

今回は、こんなふうに考えていました。

 

「インタビュー」と言っていたのは、

雑誌や本、テレビ、ラジオなどで、

ライターやアナウンサーなどが行っている、

私たちが最もよく見聞きするであろう

マスメディアの中でのインタビューを想定しました。

 

また、「コーチング」については、

現在、個人や企業で行われているであろう、

個人的なコーチングセッションでの対話を、想定しました。

 

 

 

 

ただメディアの役割にも色々あって、

話し手の側に立ち、話し手の代弁者となるのか、

読者・視聴者の側に立ち、聞き手の疑問を解き明かすのか、

大きく違う視点が存在します。

広告や宣伝のためのメディアでは、前者になりますし、

新聞・テレビなどの報道などは、後者になるかと思います。

 

広告・宣伝のためのメディアでのインタビュアーが、

話し手の批判や弱点を伝えることはNGですし、

新聞・テレビなどの報道でのインタビューが、

話し手の広告塔として利用されても困ります。

 

そして、報道という仕事の中では、

ジャーナリスティックに、クリティカルに

取材しようとする姿勢は大切ですが、

一方で、それが行き過ぎて、

正直に語る人たちに対しても、

相手を尊重するという基本が抜けてしまうことも

また、気をつけなければいけないことではないかと思います。

それにより、かえって真実が見えてこない場合も

多々ある気がしてなりません。

 


 コーチングについても、正直なところ、

「コーチング」って、そもそも何なのだろう?

というのが、最近の私の大きな疑問です。

おそらく、アメリカから「コーチング」が入ってきた当時に比べ、

「コーチング」に乗せる意味が、色々と付加されて

その範囲が広がっているのではないか、と思います。

 

それにより、「コーチング」と言った時に、

人によって、指している内容に違いがあるように思います。

 

そのあたりについては、

また改めて書いてみたいと思います。

 

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「インタビュアーとコーチの違い&共通点」については

これにていったん終わりです。 

ここに書いたことが正解なわけでも、

すべてなわけでもありません。

 

これは違うんじゃないの?

まだまだあるよね、

という話も大いにありかと思います。

コメントをお寄せいただければ幸いです。

また、ここまで書いたものが、

どなたかの、何かのお役に立てば、幸いです。

 

 



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