手話通訳者のブログ

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市ろう協のT会長

2015-12-09 02:37:14 | 手話
T会長は調整型リーダー。
会員同士の衝突を避け、穏便にやっていくことを心がける、そういうタイプ。
こういう会長だと、軋轢が起こりにくく、和気藹々とやっていける。
ただ、こういう会長は交渉が苦手。
手話通訳者派遣事業の改善を求めて、市の担当課や、市の手話通訳者派遣事業の委託先である外郭団体と交渉を試みても、すべて門前払い。
手話通訳問題研究会に協力を求め、ともに活動してきたが、なかなか進展しない。
温厚なT会長は悔しい思いをしながらも、それ以上進めずにいた。

T会長に会いに行った。

会長、一緒に外郭団体事務所に行って、話し合いをしようやないか。
「たいしはどういう立場で話し合いに行く気なんや?」
立場? 市の手話通訳者としての立場や。
「手話通訳問題研究会のメンバーとして活動すべきやないんか?」
通研はやめた。外郭団体との交渉は通研には無理や。
「そんなら、全く個人として、話し合いに行くんか?」
そのとおりや。
「僕はろう協会長だ。それはできない」
それが、通研とろう協の限界や。乱暴な言い方やけど、交渉いうんは、喧嘩みたいなもんや。上品にやっとったら、あかんのや。
「相変わらず、たいしは過激だな・・・」
通研やろう協を否定する気はない。でも、この数十年、何も進展していないやんか。
「それはそうだが・・・」
いっぺん、Tさんも一人のろう者として、相手と本音でぶつかってみんか?
「わかった。行こう」

Tさん、よく決断してくれた!