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合理的に考えるドイツと先が見えない日本の支配層



 破竹の勢いで業績を世界に広げているドイツのファッション会社が、ナチス時代に軍服の製造で破産寸前からのし上がった、とする暴露めいた論文がドイツで発表された、との記事が「沈黙の発掘 日本とドイツ企業を分けたもの」の見出しで日経新聞の電子版に載っていました。
 ところがこれは、当の企業が大学教授に依頼して自社の歴史を調べさせたものだそうです。
 ある企業では、「過去を見つめた企業だけが将来を見つめることができる」常設展の趣意書には、そう書かれている。「ドイツ企業は、グローバル企業へと飛躍するために暗い過去をさらけ出すという現実的な妥協をした。」ということです。

 来日したメルケル首相は、安倍総理との会見で、「ドイツは過去を見つめ謝罪したことで欧州の仲間入りが出来た」と話したそうですが、安倍総理は就任以来韓国や中国とまともなつきあいが出来ていません。いざというときの武力対応だけしか頭にないようです。

 今回驚いたのはドイツでは、政治だけでなく企業の間でも、過去を調べ必要に応じ賠償をすることが普通にやられていると言うことです。

 同記事では、 「ある日、農作業していると、憲兵がやって来て、次から次へと農民たちを無理やりトラックに乗せていった」などのレポートがあり,最後に「過去への反省を公表し、周辺国からの評価を勝ち取るドイツ企業のしたたかさ、……日本企業の間で進みつつあるのは歴史の風化だ。」としています。
 日産は、本社を満州へ移し社名を「満業」と改名し現地人を使った歴史を、隠そうとしていると言うことです。
 目先の怖さから逃れて、先を見ない姿と思います。
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