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平凡な主婦(梅澤梨花・宮沢りえ)が銀行の契約社員の営業マンとして働くようになる。
顧客の孫という大学生の光太(池松壮亮)と知り合いになり過ごすようになる。
ある日通りかかった化粧品売り場で声を掛けられ、商品を買おうとするが
手持ちが少し足りない。そこで、顧客から預かったお金を借りてしまう。
最初は1万円だったが、金銭感覚と日常が少しずつ狂い始め
光太への援助やマンション、身の回りの物など次から次へとお金を使った。
最終的には1億に・・・・。
そう、よく聞く話
126分ではやはり無理なのかもしれない。
夫(田辺誠一)との微妙なズレ、専業主婦が働くに至るまでの心の葛藤
などの場面がもう少し欲しかったな と思う。
光太と2回目に会って名前も思い出せないくらいの人と、ホテルにいくまでの
微妙な心の動きも。
ただ、少ない登場人物(石橋蓮司、近藤芳正、大島優子、小林聡美)だけで、
あの緊迫したストーリーを展開させていることに驚く。
目の動きだけで心を表現する宮沢りえに流石と思った。
最後、椅子でガラスを割って逃げる場面、迫力あったな。
どれだけ走ったんだろう!
紙の月は怖いもの という先入観があった
テレビで見ても恐怖感が強くすぐチャンネルを変えてしまった
原作者角田光代の八日目の蝉は怖くて最後まで見られなかったので
この作品もそのイメージがあった
それなのにこの映画を観ようと思ったのは、
映画の内容が怖いものではなく、
もしかしたら自分も同じ事をしてしまうかもしれない
という潜在意識が怖いのだろうという一言があったから
何にしても、こんなことする人って、
頭いいんだなぁ~って思った