久保美緒のブログ

日々思うこと、感じること、考えること

引力

2013-09-11 | ピアノ
2013年9月11日(水)

9日~11日まで鹿児島へいってきました。
いろいろなところへ行ってきましたが、とりあえず今日は一番鮮烈に記憶に刻み込まれたことから書こうかなと、、、


10日に滞在先の霧島からまずは桜島へ。


フェリーから撮った桜島



そして車を走らせること1~2時間?
知覧へ。

こちらは知覧特攻平和会館。



沖縄にもっとも近い基地だったということで
終戦間際、この地から400人以上の方々が特攻隊として
飛行機ごとアメリカ兵の船に次々と体当たりし、お亡くなりになったそうです。



アウシュビッツといい、この平和会館といい
なぜか私が旅をすると、こういうところへ行きつくことになります、、、

しかし今回の平和会館訪問は、偶然とは思えない目に見えない力に導かれたような出来事がいくつも重なり実現しました。
本当は桜島でゆったり陶芸をして過ごそうなんて言ってたのですが


霧島から桜島を経由してだと相当遠かったですが
行って本当によかったと今は思っています。



魂を揺さぶられる時間となりました。





三角兵舎

全国から集められた特攻隊の方が
出陣するまでの数日間を過ごしたところ。
敵の目を欺くために、建物の下半分は地中に埋められています。

最年少は17歳という、ほとんどが20歳前後の若い男性がその短い生涯を終えなければならなかったこの作戦。
会館には、その兵士の方々が束の間の休憩中に垣間見せる表情や様子を撮影したものもあり
そういうのを見ると、今の高校生となんら変わらない、とてもあどけない表情をしていらっしゃいます。

明日死ぬとわかっていて笑顔で談笑する方たち。

でも、この三角兵舎が夜になると、毛布を頭からかぶって静かに震える兵士の方たちが後を絶たなかったそうです。



なかには、婚約者をのこして出陣しなければならなかった方もいらっしゃったそうです。
その方が婚約者へ宛てた最後の手紙を見ると
真の愛を感じるとともに、本当に無念だっただろうなと、何とも言えない気持ちになりました。



運よく この会館の語り部の方の講和を聞くことができたのですが
今の戦争のない日本という国は、この時代に生きた方、失われた命の上に存在するのだということを決して忘れてはならないとおっしゃっておられました。
生きたくても生きられなかったたくさんの命。

世界中で紛争が絶えない現代にあって、終戦後、数十年間戦争のない時代が続くこの国の平和に感謝し、
自身も含めた命の尊さと、戦争は絶対にしてはならない ということを、次の世代に伝え続けなければならないと、強く思いました。








平和の鐘
やさしくついてください
と書かれてあり

優しく  って
難しいな、、、

と迷いながらついてみました。

まるい音がしました











この先もずっと、この国が戦争に加担しないことを心より願います。








旅行中って曜日や日にちの感覚がなくなるので、夜になって気づいたのですが、この9月10日というのは母の14回目の命日でした。


偶然だとは思いますが、、、






不思議な出来事っていっぱいありますね