教会では、月曜と金曜に祈祷会があります。
夕べは月1回、満月の夜に行われる祈祷会があったので、参加しました。
皆さんとお祈りする中でふと、頭をよぎった「日本26聖人(※)」の子ども達。
26人中、子どもは3人。ルドビコ茨城(12歳:最年少)、アントニオ(13歳)、トマス小崎(14歳)。
26人は京都で捕縛され、見せしめに耳たぶをそがれ、市中を引き回され、そして冬の最中に約1か月かけて、長崎まで徒歩で連れて行かれました(←長崎にはキリシタンが多く、見せしめの為)。
12歳と言えば、小学6年生。あとの2人も中学生位。普通は、おびえて泣き叫ぶか、死にたくないと大騒ぎするはず。
しかし処刑されるその瞬間まで、「天国に行ける」と、彼らは喜んでいました。
「棄教すれば養子にする。死なずに済むし、武士になれるぞ」と、幼いルドビゴを憐れみ、声をかけた武士がいました。しかしルドビゴは「(神を信じて得た)永遠のいのちには変えられません。お武家様こそ神を信じて、私と共に天国にまいりましょう」と、きっぱり断ってさえいます。
彼らはブレず、揺れませんでした。子どもなのにそんな信仰を持っていた。「天国は本当にある!」という確信があって、「今からそこに行ける!」というのは、彼らにとって喜び以外の何物でもなかった。捕縛後、1日が過ぎるごとに「一体どうなるんだろう」ではなく、「天国へ行く日が近づいている」なら、本当に幸いな事です。
祈祷会で「イエス様、彼らが持っていた天国への揺るがない確信が、私達にも与えられますように・・」と祈りました。
神に感謝します。
hiromi
※ 「日本26聖人」とは、当時の最高権力者だった豊臣秀吉から、キリスト教の信仰を捨てない故に、1597年2月5日に磔の刑に処され、殉教したカトリック信者の26人の事です。