ふきでもの

ポツンとできた
ふきでもの

赤くふくれた
ふきでもの

まるで
いつかのわたしのよう

顔の調和を乱すものと

怒られたな
嫌がられたな

でも、ここは
ふきでものを受け入れる

そんな場所だから

そのふくれた主張さえ
かわいいなって
思えるようになったの

サボテン

あなたから傷つけられたら
わたしの棘を鋭くさせて

守りに入ったり
攻撃したり

そんなわたしって嫌だな

だけど
そんなわたしを許してくれるのは

あなただったり
わたしだったり

そんな毎日って愛おしいのかな

理想の夫婦にならなくていいよ
理想の妻にならなくていいよ

今日もピンクの花が咲いている

優しくなろう

比べること
比べられること

受け継がれていく

あの人とわたしを比べないで
そう、わたしに言っているの

憧れと嫉妬は似ているようで違うのは
憧れは肯定的だということかな

だとすれば

この心に渦めく否定感は
どうすれば消えていくのかな

あの人と私を比べないで

そう、それは
わたしを否定しないでというサインなのね

わたしに罵倒されて
ぼろぼろなわたし

自分に涙を流したら
もっと自分に優しくなろう

ゆるやかな坂道

ゆるやかな坂道は
坂道であることを忘れるから

多くの人は
立ち止まらずに歩けるのね

疲れやすい私の体は
途中立ち止まる

うつくしい花
季節の虫の音
木々のおしゃべり

疲れやすさにもどかしさを感じるときほど
途中立ち止まる

そしてまた
ゆっくりと歩いていく

幸せ

あなたの幸せが
わたしの幸せになるって

幸せね

ベランダで
太陽を見つめるヒマワリのように

あなたを見守って
日が暮れた

愛情ってなんだろうね
いつか花が咲くようなものなのかな

そうならば

種をまきだしたあなたに
幸せがたくさん訪れますように