マイペース

のんびりのんびり
歩いて行こう

コスモスが咲く
あの場所まで

自分のペースで歩いて行こう

途中あのベンチに座って
鳥のささやきを聴こう

縛ったひもをほどいたら

働き者の蟻さんと
思わず話が弾んでいた

コスモスが咲く
あの場所まで

自分のペースで歩いて行こう

そのままで

疲れたら眠るようにしている
朝だろうと昼だろうと

疲れを知らないあの頃に戻れたら
毎日笑顔でいれたかな

当たり前だけど

毎日がバラ色ではないと
テレビで老婆が言っていた

悲しみも喜びも

歯がゆいときすらあるけれど

ありのままで
そのままで

雨上がり

雨上がりの川沿いの道を歩く

この前まで落ち込んでいたあなたが
笑いながら私の前を歩く

オレンジのコスモスの前で立ち止まると

またあなたが笑う


雨上がりの川沿いの道を歩く

この前まで落ち込んでいたあなたが
風をきって私の前を歩く

小さな花壇の前で立ち止まると

またあなたが笑う

母

歳を重ねるごとに
私と同じ歳の人が母になる

あなたとは子供の話は
しないようにしている

ソファーの上のぬいぐるみが
無邪気に笑う

あなたはそれでいいと言う

今日あなたが
庭に花が咲いたと笑っていた

我が家の庭に小さな命が宿っている

自然という母に抱かれて

春になったら
今日もらった花の種を植えてみよう

写メ

突然のあなたからの写メは

白い花

結婚して最初の誕生日
花が欲しいなんて言ったような気がした

あのときは結局もらえなくて
ちょっとすねていたけれど

疲れきった私の心に
ありのままの一輪の花

そのままでいいんだな

今までもらったどんな写メより
嬉しかった