晴れた日

草花たちが

こっそり咲いている。

広場はちいさな春のよう。

予感

あなたの

見つめる先に

春はいますか？

あなたを

見つめる先に

春の予感がしています。

時の流れ

カフェの

メニュー表の1ページ目に

アポリネールの詩があった。

コーヒーが来るまで

しばし余韻に浸る。

近くの紫川がセーヌ川へと誘う。

挫折や後悔とは

無縁な生き方をしたかったけど

こうして

詩を味わえるようになったのは

時の流れだと気づく。

午後の道

だれが遊んだ

その枝で

風か小鳥か

子どもらか

優しいきもちを

連れてくる

道はキラリと輝いて

枝はキラリと煌めいて

木漏れ日浴びて

午後の道

花の影さえ

愛おしい

ノート

はなうた灯るキッチン

ちいさな階段を

のぼる心がいる

はじめのページに何を描こう

花を描こう

好きを描こう

本年もよろしくお願いいたします