倉敷三昧

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【映画】大怪獣ガメラ ※追記しました

2022-08-21 17:36:00 | アニメ・映画・TV番組

大怪獣ガメラ
Gammera the Invincible
大映 日本 1965年 78分

元々ケーブルTVと契約していた。TVとネットと両方だったのだけど、値段がそんなに高いとは思わなかった。サービスで、TV番組表というか、冊子を毎月送ってくれていた。これが便利で、特に特番を見逃さずに済んだのには役に立っていた。今は家族が「高すぎる」と言うのでやめてしまったのだけど、番組冊子はいまだに見ることができるから時々見ている。その中に、サンダーバード HD 完全版 を全話放送すると言うのを見つけ、以前撮った円盤を探した。信じられないだろうが、以前有料TVで全話を無料放送してくれたのだ。それを全て録画して円盤化して私は持っている。それを探しているときにこれを見つけた。懐かしくて見てみたのだけど、私はこれを見た覚えがない。私が見た昭和のガメラはたぶんこれから数年後のものだろう。

日本の日高教授たちが「ちどり丸」で北極のエスキモー集落を訪れるところから始まる。アトランティス大陸にいたという謎の亀の調査をしに行ったのだけど、その時、上空を飛行する戦闘機を目撃する。アメリカ軍がスクランブルをかけ追跡し、撃墜する。ところがその機は核爆弾を搭載していて、撃墜による爆発での熱で氷の中で眠り続けていたアトランティスの伝説の怪獣ガメラが目を覚ました。ちどり丸は沈没し、調査をしていた3人だけが生き残った。その後、世界各地で未確認飛行物体が目撃されるようになった。

ガメラは唐突に襟裳岬に上陸する。灯台を壊し人々は大混乱に陥るのだが、なぜか亀好きの子ども(俊夫)を助けた。熱源がエネルギーになるらしく、次には地熱発電所に出現したが、自衛隊の冷凍爆弾作戦によりひっくり返ってしまう。後は餓死するだけと思われたが、ガメラは手足を引っ込め、ジェット噴射を出して回転しながら飛び去っていく。

東京に出現したガメラは都市を破壊し、コンビナートで石油エネルギーを吸収していく。人類はついに最終手段としてZプランを使うことにした。ガメラを伊豆大島に誘導してこの作戦を決行する。力を合わせて伊豆大島にガメラを導いたのだが・・・。

モノクロだった。だから見たことない映画と分かった。私が見た映画は「総天然色(笑)」だったからね。モノクロ映画ってこんなにキレイなのかと改めて思った。

いつも思うんだけど、どうして子どもを出さないといけないのかなぁ。怪獣映画=お子様用 と言うためなのか。この映画は比較的大人向きだけどね。

Wikiで調べると、

「ガメラ」の名付け親は大映社長の永田雅一で、「むこうがゴジラなら(ゴジラは東宝)、こっちはガメラや!」と独断で命名した。永田は「ガメラは哀愁がないといけない」、「子供たちが観て『怪獣がかわいそうだ』とか哀愁を感じないといけない、子供たちの共感を得ないとヒットしない」と主張していたといい、永田のこの意見にはプロデューサーの斉藤も感心したという。永田はまた斉藤を社長室に呼びつけて「ガメラを泣かせろ」と指示してきたため、斉藤は現場と板挟みになって大変だったと語っている。

とのことなので、そのせいだったのかなと思う。

最後のシーンなんだけど、日本の怪獣映画ではゴジラもモスラも生きたまま海に帰っていくのが定番。殺して全てを終わりにするのは日本人的な感情には合わないのかな。

この映画でもZプランで大団円が日本人的ラストシーンなのか。当時の人はこれで満足したのだろうか。少し気になる。

追記:当時の作品、ガメラもゴジラも核への警鐘というか、主張をしっかりと含んでいる。巨大で凶暴な生き物が暴れたのをみんなで退治して終わりなんて単純な話でないところに気骨を感じる。これ以降の子ども向け怪獣映画とは一線を画すよね。さすがだ。



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