新・私に続きを記させて(くろまっくのブログ)

ハイキングに里山再生、れんちゃんとお父さんの日々。

また大雪ですか?高野文子の黄色い本

2023年12月17日 | ニュース
先ほど、摩耶山から帰ってきました。

今日の神戸は最高気温6℃、最低気温0℃の予報でした。

上着は6枚重ね、ズボンはズボン下・薄手のジャージの3枚穿きでした。

麓が0℃なら山頂は凍結している可能性もありましたから、今日はアイゼンも持って行きましたよ。

しかしあす以降も厳しい寒さが続くようですね。

「道路の気象影響予測 月曜にかけてリスク大大雪や猛吹雪の恐れ 車の立ち往生に警戒」だそうです。


月曜朝はまた列車遅延で、滋賀県民はまた遅刻なんでしょうねえ。

『翔んで埼玉2 琵琶湖より愛をこめて』を観に行こうかどうか、迷っています。『翔んで埼玉』には、笑ってしまいました。原作者の魔夜峰央さんは同郷の新潟出身で、私も何かと縁深い埼玉に住んでおられました。

『翔んで埼玉』の世界観なら、冬は毎週のペースで列車遅延に巻き込まれる滋賀県民は、吝(しわ)い京都人やがめつい大阪人の経営者に、賃金カットを申し渡されてしまいそうです。

雪なら遅刻しないように、早く出てこい? うーむ? あなたにいわれなくても、滋賀県民はふだんより早く起き出していると思いますよ? でも、大雪の日はバスも運休なのです。家族に車を出してもらうためにも、まずは雪かきからなのです。それに、JRだっていつ動くかわかりませんしね。雪国は大変なのですよ?

ちなみに、弊社の滋賀県民は、優秀な方ばかりです。近江商人の伝統なのかなあと思っていましたが、冬季の列車遅延の遅れを取り戻す努力も、並大抵ではないと思います。

と、滋賀県民に共感してしまうのも、長い関西暮らしがあるせいかもしれません。
地方出身者の多い東京にいた頃はさほどではなかったですが、関西に移ってからはいやな思いをすることも増えました。「えみし」なる歴史用語を使って、リアルタイムで面と向かって差別されることがあるとは思いもよりませんでした。

私は「まつろわぬえみし」であることを誇りにしているので、気になりません。京都や大阪はいつか焼き払いたいと思っています(実はめっちゃ気にしている)。


そういえば、北海道に行ったとき、凍結した路面でスリップダウンしてしまったのですね。11月の終わりでしたが、急な雪で、靴の滑り止めの準備ができていなかったのです。

それを見ていた地元の某氏が、「くろまっく、滑ってコケてやんのwwwwwww 転び公妨かよwwwwww 実は都会育ちのボンボンwwwww」と某所に書いていたのですね。「くろさん、新潟出身ですよ?」と、誰かがツッコミを入れると、「絶対嘘wwwwwありえないwwwww」と書かれていました。

本人も読む可能性もあるのに(実際読んだ)、どうしてこういのちを大切にしない人が多いんでしょうね。

いや、別にこれくらいで怒りませんし、この程度でわざわざリスクを取りに行く気にはなれませんが。

冗談はさておき、新潟は豪雪地帯のイメージがありますが、越後地方に関していえば、それは長岡などの内陸地だけの話です。海に面した新潟市は、いわゆる「佐渡ガード」で、シベリアから来た寒波は上空に跳ね返されるので、新潟上空は素通りです。寒気団は上州・信州と国境を接した三国山脈に激突し、長岡や越後湯沢に大雪をもたらすのです。佐渡ガードのない上越地方の高田(現 上越市)は、豪雪地帯として有名ですよね。

新潟出身なのだから、スキーが得意だろうといわれますが、実は私はスキーをやったことはありません。そんなに雪が積もりませんでしたからね(温暖化で今はなおさらでしょう)。

記憶にあるなかで、いちばん雪が積もったのは、せいぜい1メートルまでです。会社に向かう父が、駐車場から車を出すために、雪かきを手伝ったことを思い出します。同じ町内にあるいとこの家の庭で、かまくらを造り、お餅を焼いたりするめを焼いたり甘酒を飲んだりしたのも、あの日の大雪の日だったかな。楽しかったなあ。


路面凍結もあまり覚えがありません。路面凍結に遭遇したのは、太平洋側の都会に来てからです。



北海道の凍結した路面でスリップダウンしてしまった私ですが、よく考えたら、雪道は歩いたことがあっても、新潟にいた幼少期には、凍結したアスファルトの道を歩いたことはありませんでした。

同郷の高野文子さんの自伝的作品に、『黄色い本』という作品があります。

雪国の少女が、5巻本の『チボー家の人々』をゆっくりと読み進めていくというお話です(カバーが黄色いのです)。

冬は、雪が降ったあとの、ぬかるみの道を長靴で通学するシーンが、印象に残りました。

うんうん、あの頃は道も舗装なんてされていなかった! 高野文子さんより年長ですが、これが亡母の青春でもあったろうなと思いました。

そんなわけで、雪道かどろんこ道しか知らない、雪国に生まれたはずのくろまっくも、氷結したアスファルトの路面を、ツルッとすべって転ぶわけです。

北海道に行って感心したのは、つららを見かけなかったことです。つららを見かけたのは古いお寺だけでした。暖気が漏れない北海道仕様なのですね。

内地では、常に隙間風が吹き込み、床下から寒気がじんじん攻めて来ます。

Tシャツとパンツだけで一夜を明かせる、冬の北海道の家屋・施設にはすばらしいものがありました。

今日はお山に登りつつ、雪国のどろんこ道を長靴で学校に通いながら『チボー家の人々』を読みふけった高野文子さんには、エリュアールやらブルドンやらヴェルレーヌやらランボーの詩集を読みふけった亡母が重なります。





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