そうかー。
今日はあの日から38年目なんですね。
ホームレス女性の殺害事件を取り上げ、昨年話題を呼んだ、『夜明けまでバス停で』のパンフレットには、本作のストーリーに関係ないはずの「85年10・20成田現地闘争」が出てきます。
れんちゃんのお父さんは、この「10・20闘争」のヒーロー?だったようです。
あの日、成田現地に向かうバスのなかは、お葬式ムードだったことを思い出します。
労働戦線で重要な立場にある人も含めて、非合法闘争に投入した10・20戦闘は、さまざまな課題を含んでいました。
バスのマイクアピールで、マイクが回ってきたとき、私は同志諸君の緊張をほぐす意味でも、あのころ流行っていた『みちのくひとり旅』の替え歌を歌ったものです。
「ここで一緒に死ねたらいいと
すがる機動隊員(マルキ)のいじらしさ
その場しのぎの 一時金カンパ
あばしり ひとり旅
うしろ髪ひく 私服の声を
バールで断ち切る 道しるべ
生きていたなら いつかは逢える
地獄で逢えるだろう
時の流れに 逆らいながら
ひとりゆく身の胸のうち
俺は共産主義者(イスト)とつぶやきながら
あばしり ひとり旅」
ここで、バス車中よりナンセンスの掛け声。
映画のイメージもあり、重罪犯が行くイメージの網走刑務所でしたが、あのころにはすでに懲役5年以下の模範囚が行く刑務所になっていました。
政治犯にとって、どの刑務所に入るかは、大きなテーマでした。
北海道は夏は冷房いらず、冬は暖房完備で、みんなのあこがれでした。仙台刑務所や千葉刑務所のほうが、環境がはるかに劣悪なのです。
しかし地球温暖化で、いまや北海道のムショも夏は日中30℃は超え。大変ですね。
さて、一年前の記事。「レモン」「セーター」「退屈な日常」のお題から浮かんできたのは、演歌が流れる居酒屋でデートする、「活動家」おとな梨花れんでした。
着てはもらえぬセーターを
文学少女「くろまっくくん、今日のお題は『レモン』『セーター』『退屈な日常』よ!」今日はれんちゃんと居酒屋デート。演歌が流れる昭和レトロなお店。「着てはもらえぬセーターをどうし......
「ホンとウニ? ウソついたら、ウニせんカン、くーわセロ! ゆびきたす!」
と、れんちゃんのバディのスヌ太はいっていますが、ウニやかにみそが大好きなれんちゃんは、父親に似てお酒のみの体質なのでしょう。父親に似て酒には強く、飲んで乱れることはありませんが、お酒の力で「素」の文学少女の顔に戻ることもあるようです。梶井基次郎の『檸檬』は、彼女の母親が高校生の頃の愛読書です。
梨花ちゃんはお酒を飲まなくてもハイテンションを保てるようですが、お酒そのものは苦手なようではないかと思います。
しかし渋い店のチョイスですね、