embrace:everything

他愛ない日常に
流れゆくものすべてを
あるがままに。

D:DEATH -THE HYDE-

2012-02-06 00:50:16 | hyde:HYDE
※ご注意

・主観的内容です。
・死生観を含みます。

おkならどうぞ↓















ここで、ファンならドキッとするというか、
ギクッとするというか、ショッキングな内容が書かれてる。
読みながら、
首の後ろの毛穴が微弱な電流によって逆立つような、
極度の緊張を味わった。

けど、同時に、
彼にそういう時期があったことは、
ひどく納得のいくものやった。
そう思った人は、多分たくさんおるんちゃうかと思う。


わたしは、アルバム『KISS』を聴いた時、
『ALONE EN LA VIDA』にとても惹かれて、
一時期その一曲だけをリピートしてた頃があって。

「道先に明日がどれくらい待つだろうか」
「この命はまだ旅の途中」

生というものを、
冷徹に表現した詞やと思った。
そこにある総ての…喜びも、情熱も、哀しみも、絶望も、
それをそれとして、受け止めて。

微かに滲む虚無感と、
諦観の境地。

その中で、

「貴方と出会えて良かった それで十分」

と言えるのは「強さ」だ
って内容をツイートしたことがある。


愛する人との出会いは、
幸せな気持ちだけを連れてきてくれるわけじゃない。
愛を知れば、
たくさんの哀しみも淋しさも、知ることになる。
出会いが、結果的に二人を傷つけることもある。

出会わなければよかった?

て思うことのない、愛の終わりもないと思う。


でも、
「出会えて良かった」
って言えるのは、
幸せとは違う、付随する総てを、
肯定できてるからじゃないか、って。

それは、強さだと。


彼が、死生観について語っている部分は、
『JESUS CHRIST』や、
『the perfect moment』や、
『MY FIRST LAST』に、
ほんまにわかりやすく顕れてると思うし。

今でもすごく覚えてるんやけど、
初めて『MY FIRST LAST』を聴いた時、
なんというか、わたしは、

死神さえ、彼は、
虜にして、味方にしてしまったんやろうな、
と思った。

……すごいこれ真面目に言うてます……(笑)


彼が、死というものに、
ある意味「魅了」されてたんやろな、
て思う時期の詞、あるでしょ?
その頃、わたしはそれをリアルタイムで聴いてなかったから、
今この時点までの、彼の変化を流れとして見れるから、
冷静でおれるけど。
その頃聴いてたファンは…辛かったというか怖かったんじゃないかって。
ちょっと、背筋が冷たくなる感じは、する。


死は無だ、
ていうのは、わたしも同感で。
天国も、極楽浄土も、ましてや転生も、ないやろ、と。

憚らないで言えば、
わたしも、死は、怖くはない。
忘却することも、されることも、怖くはない。

幼い頃に父を亡くして、
死というものを、恐れ、遠ざけ、
引き寄せては、
向き合い、眺め、
時には惹かれながら、

ただ、
今では、

「まだやるべきことがあるから」
「出会うべき人がいるから」

生きてる

んやと思ってる。


そして誰もが、
役目を終えたとき、旅を終える。
その時に、わたしは、

よかった

と言えるように、生きたいと、思ってる。


どのようにその時を迎えるか、だと、
彼も言うてた。

生きてる時に、人とどう関わるか、
それが、最期を左右する。

だいたい80年という、
短くも、長くもない時間を、
どのように生きて、
旅を終えるか。


「いつ死んでもいいように」生きるということ。
彼の合言葉。


「悔いを残すな」