embrace:everything

他愛ない日常に
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あるがままに。

L:L'Arc~en~Ciel -THE HYDE-

2012-02-13 16:49:02 | hyde:HYDE
※ご注意

・とっても主観的な内容です。言いたいことが分かりにくいかも知れません。
・めちゃくちゃ長文です。

おkならどうぞ↓
























まず最初に、わたしが言いたいのは、
この本を読み終わったときに感じたことで。
『まずはざっくりと』でもチラっと書かせていただいたことなんやけど、

hydeさんは、わたしが思ってた以上に、
L'Arc~en~Cielをものすごく大切に思ってる

って思ったんです。わたしはね。

大切っていうのは、愛着だけじゃなくて。
彼が再三言う、『L'Arc~en~Cielは巨大な船』という言葉が表してるって、
わたしは思う。


わたしは、ジグソーパズルみたいやなって思った。
ひとつのピースに、ぴったりはまるピースが繋がって、
もうひとつ、またひとつって、増えていくみたいに。
パズルって地道やん。
スターダムをのし上がった感覚っていうのはないって、
彼はよく言うてるから。なんかそんな感じかなって思った。

コツコツと、合うものを探して、つなげて、その繰り返し。
気が付いたら、たくさんのものを引き寄せていて、
ほんとうに巨大な絵になってて。
そしてそれも、今でも、まだ、途中なんやと思った。

はじめの数ピースの時は、自分たちの意思でできるけど、
大きくなっていったら、人の手を借りることも必要になって、
自分のやってるとこから、ふっと目を上げたら、
近くにいたと思ってた人が、すごく遠くにいたりとか。
自分の思ってるものと違う風になってたりとか。

人の手を借りたことで、ピースの集まるスピードも上がって、
どんどん、絵は大きくなっていって。
手を止めて、見渡したときに、

「最初に思ってたのって、こんなんやったっけ?」

最初から、そんなに絵が大きくなるって思ってなかったら、
「最初に思ってたの」が、これなんか、これじゃないんか、
分からんようになるやろうな、とか。


それで、
ちょっと待って、それやったら、
最初っからこうしたいねんっていう下書き、ちゃんと書くから、
俺の好きなやつやらしてよ、
…ていうのがソロなんかなと。


最初に思ってたのと同じなんか違うんか分からんようになってしまった、
大きな絵は、
もう、彼ひとりの手ではどうすることもできひんぐらいのサイズになってて。
それを、違う気がすんねん、こうしてみたいねんって言い出すには、
そこに関わった、助けてくれた人が多すぎて。
その人たちの人生も、その人たちの家族の人生も、
すでに、その絵にかかってるとこもあったりして。

まるでそれ自体が意思を持ったように、
どんどん巨大に成長していく絵を、
コントロールしていくことには、
プレッシャーも、
相当の覚悟も、
強靭な精神力も必要やろうと思う。

自分には、無理

そう思うことが、一度もなかったなんて、
そう言われたら、「嘘やろ」ってわたし即答するわ。


逆に、大切に思ってなかったら、
真剣に、この絵のことを考えてなかったら、
適当でええやんって思ってたら、言わんやろ。
自分だけでやってる方でやりたいことやるから、
こっちはまぁ誰かがやってくれるやろ、適当でええやろって思ってたら。

なんで大切なん。
なんで真剣に、そこまで、自分を追い詰めるまで大切なん。


メンバーのことを本気で大切に思ってるからじゃないん?


自分らの意思を離れてしまうことが増えて、
メンバー1人ひとり、スタッフ1人ひとりのことはほんまに大切やのに、
その絵を前に、だんだん、誰も、何も言い出せなくなって、
それでも、黙々とピースをつなげる作業は続いて、
こんなこと続けてたら、
ほんまに大切なものも失ってしまうんちゃうんか、
って思うからじゃないん。


ごめんなさい勝手な推測やでこれ。
ほんで泣きながら書いてるし…(苦笑)


でもね、
メンバーのこと紹介してた、あの文章、ほんま、ぐっときた。
自分なりに客観的に言うてはるとは思うけど、
滲み出てるやん。いや滲むなんて生易しいもんじゃないくらい(笑)
はいちゃんメンバーみんな好っきゃねんなあ、そやなあ…
とか言いながら涙拭きながら読んだよわたしは。
好きなだけじゃない、ミュージシャンとして、人として、
メンバーそれぞれのことをリスペクトしてるよね。
そこに、ぐっときた。

メンバー、スタッフのこと、どうでもええって思ってないから、
真剣になるんやろ。
大切やと思えば思うほど、ほんまにこれでええんかって思うんやろ。
それって普通の感覚ちゃうんかなって。


わたしはね、
20年経ってようやく、って感じで、
まだ成長し続けてるこのパズルの、
あそこやっぱ気に入らんかったなってとこも、
今でも気に入らんかったとしても、
俯瞰で見れるようになって来はったんちゃうんかなって思ってん。
自分は「あそこなー」と思ってても、
その部分を愛してる人(メンバーやスタッフやファン)がおることに気づいて、
そっか、好きな人もおってくれんのか、
っていう。
それとか、
ただ無心でピース繋いでて、そん時はそれに集中してたけど、
今その部分をなぞったら、おお、こんなええ絵やねやん、
って思うとこもあるんやろうなって。
それが「歌ってて楽しい」ってことなんかなって思った。
久しぶりに歌う曲が、今歌うと楽しいって、そういうことなんかなって。


そして、
わたしが思う、L'Arc~en~Cielの魅力は、
楽曲の美しさ、力強さ、メッセージ性、視覚も含んだ表現のクオリティの高さ、
そういうものに加えて、

「危うさ」「儚さ」「脆さ」。

わたしはFCに入ったん最近やし、そない雑誌のインタも読んでないし、
でも好きになった当初から思ってて。
最初はね、hydeさんのことをそう思ってた。
この人は、危うさや儚さや脆さの魅力をわかってる人やって。
彼自身が、そういう風に見えてたから。
そう見せようとしてるんやろうなって思ってたから。
L'Arc~en~Cielを初めて視覚で認識したんは『flower』のPVやった。
それまでは音源だけでheavenlyとかTierraとか聴いてて。

あれを最初に見たときの衝撃は今でも忘れへんなあ。
後頭部をフェンダーで殴られたような感じやったなあ(笑)

儚く、脆いけど、「危うい」感じ…「か弱い」んではなくて。
危険な感じ。
近寄ったらあかんものにすっごい惹かれてしまうような感じ。

それって、L'Arc~en~Ciel自体が持ってる魅力でもあるんや、って、
多分私は、2回目の活動休止の時に思った。
ああ、これだけのモンスターバンドやけど、
L'Arc~en~Cielは、
いつ、終わってしまっても、おかしくないバンドなんや。
って。


誤解して欲しくないけど、わたしはL'Arc~en~Cielが解散するってなったら、
ほんまにちょっと人生の今自分が持ってるもん全部投げ打って、
「さがさないでください」って書き置き残して日本から…いやもう、
日本とは言わず地球から出たいぐらいイヤや。
リアルに病気になる自信(?)ある。
けど、
それが、
L'Arc~en~Cielがファンの心をを惹きつける、
ひとつの要素でもあるんじゃないの。
と、思うねん。
「僕たち一生死ぬまでL'Arc~en~Cielでがんばりまーす☆」
っていうのが似合うバンドか?と。

そういうバンドもあると思う。
そして1ファンとして、もし、そう言うてくれたら、
きっと嬉しいやろう。
でも、
わたしはそれを…L'Arc~en~Cielには、求めてない。
そういう言葉は。
そう言うてくれへんくても、続いていってくれたらなああああああああ…
って切実に願ってるっていうこと。


パズルって、
なんぼつながっておっきくなって行ったって、
バーンってやってもうたら、すぐバラバラなんねん。

それかって、アイデンティティのひとつなんでしょ。


そして、だからこそ、少なくともわたしは、彼らに惹かれるのであって。
出来る限りライヴにも行きたいのであって。
1曲でも多く、彼らのプレイを見たい、曲を聴きたいって思ってる。



この章には、結成当初から現在までのことが、
訥々と語られてる。
「いいな」って思ったエピソードがいくつもあった。
大石社長のやつとか(笑)
ツイッターでいつもお見かけしてて、かわいいおじさん(すいません)ていう
認識やったけど、やっぱすごい人やねんなあ。
ベンツの窓の話めっちゃ面白かった。
それ見てたメンバーの怖がりようが(笑)臨場感あった。

昔のメンバーのことも。
sakuraのことも。
素直な言葉で書かれてて、hydeさんらしいなって思った。



最後に。
ここに関して、ファンの間で…いや多分ファン以外も巻き込んで、
ネットで、けっこう議論になったよね。
わたしは全部は見てないし、
それぞれに、言いたいことがあるんやと思うから、
その内容については、何も。

ただね、あっ、これはな、って思ったんよ。
騒動が起こってすぐ、
会社のラルヲタさんとその話になったんよ。
彼女はまだこの本を読んでなくて。
わたしが、読んで最初に感じた、冒頭に書いたようなことと、
真逆のことを言うてる子がいて…って言われたのね。
え????
そーなん?????????
って思ったけど、
解釈っていうのは人それぞれやから、
えーわたしは全く逆の感想持ったけど、そう思う人もいてんのかー
って言うたときに、

「かいらさんは、ハイヲタやからですよ」

っていうの言われたときにね…
わたし結構人から言われることには精神的に柔軟なんやけどね。
カッティーン
って来そうになったんよ(笑)
「っそ…!!!!!」
んな言い方あらへんやろ
って言いそうになって待て待て冷静になれ自分、って宥めて(笑)
イヤなんていうか、そうなんやけど。

あーなるほど
これか

って思って。この騒動に火がついた理由の一つが。
いやもしかしたらちゃうかも知れんけど、
なんていうの、多分そう言われた子らにとっては、
火に油やったんちゃうんかなって。

こん時のわたしは、
平たく言うたら、自分では割と(あくまで割とやけど)、
中立的な立場にいようと思って、
その騒動の全貌を特に追うこともせんかったし、
発言もせんかったから。
そういう中立的スタンスを取ってるつもりやったから。
喩えて言うなら、
AちゃんとBちゃんがケンカしてるのを離れて見てて、
どう思う?言われたから意見を言うたら、
「あんたはAちゃんの味方やもんな」って言われた感じ…分かります?(笑)
うーん合ってんのこの喩え…。
なんせ、なんかそういう、モヤっとした感じにはなったんやけど。

でもねちょっと深呼吸して、
彼女の言うことも考えたら、

みんなL'Arc~en~Cielがそんなに好きやねんな…

って思ってね。
そしたら途端に、なんかみんなのことが愛しくなってもて(笑)
ええ大人が…いや若い子もいてるけど、よってたかって、
あーでもないこーでもない言うて、
聞いてよ!!って泣きながら電話する子とか、
叩かれても主張する子とか、
もう必死やん。好きやん。
って思って。


んで、そういうこととか全部ひっくるめてね、
そこまでネットもリアルも巻き込んで、
そういう意味では、
この本は、成功やなって、
ちょっと、客観的に考えたりもしたりね。
わたしも、まんまと乗せられたなっていう(笑)


とかそういうことも言うてみるけど、
結局、冒頭で書いたようなことをわたしは思って。
だからもし、
読んでない人がいたら読んでほしい。
どう感じるかはほんま人それぞれやと思うから、
とりあえず、読んでみて欲しいと思う。


つながっていくパズルのピースが、
どこまでも無限で、それは途方もなくて、
そう考えたらちょっと怖いって思うときもあるかも知れへん。
でも、
この絵は、
今年、海を越えてつながって行くんやんね。
海を越えて…どんどんつながっていったら、
そのはしっことはしっこがつながるんやんね。

地球はまるいからね。

この絵が、このまるい世界を、
ひとつにつないでくれるといいね。