学長のひやかし

本(もと)はみな たれもの晒しの白木綿 
染めつよこれつ 末はいろいろ

入力と出力

2004年08月28日 | boyaki
 人間脳は入力と出力で回転している。入力とは字のごとく情報を頭に入れていくということである。出力とはそれを言語化や図示して、外に出すということである。そうすることにより、脳みそは考えるという動作をし発達していく。(養老猛司の逆さめがね PHP新書より)

 学校をでても、英語教育、脳みその話などに興味があり、暇なので図書館から借りてよく読んでいる私である。上の文で思ったのは英語教育との兼ね合い。日本の英語教育は明らかに詰め込み式で入力ばかりが肥大化し、出力が追いつかない(出力する場がない)のが現状だ。日本人が英語教育に不満を感じるのは要するに、この考えるサイクルが廻っていないからだと私は考える。ただし、いささか状況はいい方向に向かっているようでインターネットの発達でreading,writingに関しては出力の機会が増えた。hearing,listening,speakingに関してもテレビ電話がより身近になれば同じように機会が増えるだろう。
学校も少子化で一クラス編成の構成人数も減り、教師も各生徒に目が届きやすくなったのもいい影響を洗えるかもしれない。ただし、文部科学省が計画する今後の英語教育に関しては、まだまだ問題がたくさんあるので安易に喜べないが、昔よりはと、教育熱心な親世代は喜ぶべきかもしれない。機会があれば小学校英語教育論争などを語ってみたい。