学長のひやかし

本(もと)はみな たれもの晒しの白木綿 
染めつよこれつ 末はいろいろ

非常識があたりまえになるとき・・・

2004年08月29日 | boyaki
 世の中の流れはおそろしい。
今まで非常識だと暗黙知されていたことが、いつの間に非が取れて常識になる現象
が結構ある。

 私が、おそろしく感じたのは

1)公共交通での携帯電話
2)室内での帽子着用

などである。1)に関しては多少光景を目にするとむっとした顔をする人もいるが、注意するわけでもない。一方電話をかけている本人はというと、老若男女問わずまったく罪の意識もなく平然としている。
もうあたりまえの光景として社会的権利となってしまったのであろうか。

 2)は若い世代を中心に、広まっている。特に顕著になって現れるのが大学の講義などである。
一昔は注意をする教授がいたが、今はどうだろうか。そもそも常識よりおしゃれが優先されるその価値観が理解できない。現代人の特徴として各場面でモードチェンジが出来ないことが上げられる。つまり自己中心的で、いつまでも自分家モードなのだ。自室と公共の場との区別、自分を出すところと自分を控えるところの区別など様々な面で、自己中心的、つまり相手に対する思いやりがないのだ。

 何はともわれ、今の時代常識を求めること事態ナンセンスかも知れない。よくテレビで、社会問題を放送するときに聞かれる言葉で「後は人々のモラルに任せます」ということを聞くが、もうお任せにできる時代なのではないかもしれない。せちがない世の中だ・・・。