過去に企業から依頼されて書いた小説のまとめ本。
一杯あるので全部読むのに時間がかかっちゃった。
殆ど面白かったのだけれど、中でも印象に残ったのは
●「引金」
学校でいじめにあって不登校、引きこもりになってしまった過去を持つ自分と、未だそれを続けてる友人のお話。
自分は今は大学に楽しく通ってるんだけど・・・というお話。
友達も近い将来部屋から出て新しい人生を楽しく過ごせると良いなあ!!
●「十七歳の繭」
確か「霧島、部活辞めるってよ」の中にも、こういう女子高生が出て来ていたような・・・・。美人で女王みたいなキャラだけど性格が凄く悪い。イジメの加害者。
小栗君は彼女から告白され、外見に惹かれて付き合うんだけど、彼女の内面知って冷めて来てるって感じかな。
で、小栗君。この年齢でこの発言、態度、モテるでしょー。いやモテて来たからこその、この余裕?このリアクションだよなあ、、、と思っちゃった。
この物語の後が心配・・・。こりゃああっという間に小栗君と主人公は最後まで行っちゃうだろうし(その後良い関係のまま、ずっと続くかなあ・・・)、元彼女からは嫌がらせ受けてイジメに遭うだろうし・・・。
つい最近も別の本で、こういう子が学校カーストトップに君臨してる描写があったけど、そういうのありがちなんでしょうね、きっと。
私が学生の頃は(たまたま私の周りだけかな・・)美人でモテる子はやっかまれたりして(同性・異性にかかわらず)苦労していたって印象なんだけど・・。
●中部地方在住の18歳たちを写した写真集「18きっぷ」の冒頭に掲載するエッセイ
「十八歳の選択」
朝井リョウ君が都内の国立大学を落ちた後、浪人するか私立の大学に進学するか?の三者面談の時に、もう待てない、すぐにでも書きたいという気持ちがとても強かったというのを読んで、やっぱり物を書きたい!という気持ちが溢れていた人なんだなあ・・・と。
小さい頃からお話を書くのが好きでその後小説家になったって人は、やっぱりなるべくしてなったんだな。さすがだな、夢を叶えて良いなあーと思います。
でも、たまに本を読んだり小説とか好きじゃなかったし、自分が書く様になるなんて想像もしてなかった!とおっしゃる作家さんもいて、その方が驚くけど。
●贋作 これだけは書下ろし
うむうー、これはなかなかに朝井リョウ君らしい作品。
誰からも腰が低いと神の様にあがめられてる人気の書道家。
硯を作る小さな会社を夫婦と少ないスタッフでやってる作業所に、国民栄誉賞?の贈呈品としての依頼が舞い込む。妻は書道家の大ファンだったので必死て良い品物を作りあげるのだが・・・。
書道家の腰の低すぎる態度や、度を超えている謙遜ぶり(そういう態度が故意にしているポーズなのではないだろうか?と疑問を持つ主人公)その対応のため、悲しい思いをしている人が僅かだがいる、って内容。
発注いただきました! 2020/3/5
朝井リョウ
そして誰もゆとらなくなった
生欲
ままならないから私とあなた
死にがいを求めて生きているの
何様
何者
桐島、部活やめるってよ
一杯あるので全部読むのに時間がかかっちゃった。
殆ど面白かったのだけれど、中でも印象に残ったのは
●「引金」
学校でいじめにあって不登校、引きこもりになってしまった過去を持つ自分と、未だそれを続けてる友人のお話。
自分は今は大学に楽しく通ってるんだけど・・・というお話。
友達も近い将来部屋から出て新しい人生を楽しく過ごせると良いなあ!!
●「十七歳の繭」
確か「霧島、部活辞めるってよ」の中にも、こういう女子高生が出て来ていたような・・・・。美人で女王みたいなキャラだけど性格が凄く悪い。イジメの加害者。
小栗君は彼女から告白され、外見に惹かれて付き合うんだけど、彼女の内面知って冷めて来てるって感じかな。
で、小栗君。この年齢でこの発言、態度、モテるでしょー。いやモテて来たからこその、この余裕?このリアクションだよなあ、、、と思っちゃった。
この物語の後が心配・・・。こりゃああっという間に小栗君と主人公は最後まで行っちゃうだろうし(その後良い関係のまま、ずっと続くかなあ・・・)、元彼女からは嫌がらせ受けてイジメに遭うだろうし・・・。
つい最近も別の本で、こういう子が学校カーストトップに君臨してる描写があったけど、そういうのありがちなんでしょうね、きっと。
私が学生の頃は(たまたま私の周りだけかな・・)美人でモテる子はやっかまれたりして(同性・異性にかかわらず)苦労していたって印象なんだけど・・。
●中部地方在住の18歳たちを写した写真集「18きっぷ」の冒頭に掲載するエッセイ
「十八歳の選択」
朝井リョウ君が都内の国立大学を落ちた後、浪人するか私立の大学に進学するか?の三者面談の時に、もう待てない、すぐにでも書きたいという気持ちがとても強かったというのを読んで、やっぱり物を書きたい!という気持ちが溢れていた人なんだなあ・・・と。
小さい頃からお話を書くのが好きでその後小説家になったって人は、やっぱりなるべくしてなったんだな。さすがだな、夢を叶えて良いなあーと思います。
でも、たまに本を読んだり小説とか好きじゃなかったし、自分が書く様になるなんて想像もしてなかった!とおっしゃる作家さんもいて、その方が驚くけど。
●贋作 これだけは書下ろし
うむうー、これはなかなかに朝井リョウ君らしい作品。
誰からも腰が低いと神の様にあがめられてる人気の書道家。
硯を作る小さな会社を夫婦と少ないスタッフでやってる作業所に、国民栄誉賞?の贈呈品としての依頼が舞い込む。妻は書道家の大ファンだったので必死て良い品物を作りあげるのだが・・・。
書道家の腰の低すぎる態度や、度を超えている謙遜ぶり(そういう態度が故意にしているポーズなのではないだろうか?と疑問を持つ主人公)その対応のため、悲しい思いをしている人が僅かだがいる、って内容。
発注いただきました! 2020/3/5
朝井リョウ
そして誰もゆとらなくなった
生欲
ままならないから私とあなた
死にがいを求めて生きているの
何様
何者
桐島、部活やめるってよ
好きな作家さんの作品は単行本になったら読むようにしていますが、雑誌に掲載されている文章だけではなくて本当にいろんな媒体に文章を書かれているんだなぁと思いました。
その媒体に合ったストーリーを書かなければならないからやっぱり作家さんは大変だし凄いなと思います。
寒いですねー。
そちらは例年に無い程冷え込みが酷いと聞いています・・・。
苗坊さんは既読作品が2つあったそうですね。私は全部初めてでした。
作家さん、凄いですよね。
短編といえども一杯考えてストーリーを練って書き上げるわけで。
『らしい』なぁと思いましたね。
短い作品が多かったので、あんまり内容覚えてないのですけど
(すみません^^;)。
企業とかからの依頼で、いろいろ縛りがあったりすると、
書く方も大変なんだろうなぁと思わされましたね。
そうそう、朝井さんらしさを感じる本でしたね。基本良い人というかサービス精神旺盛な人ですよね。
でも、結構なブラックな事書くから、しっかり抜け目ない?視点で人間観察をしている処もあるんでしょうね。
確かに、これだけ一杯アッサリ目の短編が入っていると、忘れてしまいそうです。
朝井リョウさん、これまで何冊か手を出しているのですが、どこかピンとこないのです。
何かお勧めは有りませんか?
http://blog.livedoor.jp/todo_23-br/archives/30817462.html
todo23さんの処で朝井リョウで検索してみたら、私が読んでいない本の感想が数冊あって、逆に私が読んだ本で面白かったのがヒットしなかったので、(もしかしたら読んでいらっしゃるけれど感想アップしてないだけかも)
デビュー作の「桐島、部活やめるってよ」と「何者」「生欲」は面白かったですよ。
調べたら『正欲』は随分待たされそうなので『何者』あたりを読んでみましょう。
>「感想を入れるまで次の本を読み始めない」というルールでやっており、2000年以降の読了本は全てHPに入力済み
すごいですね
そういう風に決めた事をちゃんと守られているなんて立派です!
そうなんですよ、正欲は凄く人気高いみたいですよね。
私はタイミングが良かったのか早くに借りられたんです。
何者は、ちょっと数年前の作品だから今読むと若干時代背景とか雰囲気が今とは違っているかもしれませんが、大勢の文系の登場人物の中、一人だけ理系の人が出て来ますよ。
todo23さんは、スピンオフの何様は既にお読みになられているんですよね。
http://blog.livedoor.jp/todo_23-br/archives/31544731.html
これを機に、もう一度『何様』を読んでみることにします。
コメントありがとうございました。
そちらでサミットやっていますね!
何者、なかなか面白く読めたみたいで良かったです
理系の人、ドロドロに巻き込まれず、SNSやらず孤高な感じで素敵でした。