「ラン」
う~ん・・・私的には普通だったかな・・・。3つ☆
主人公が、あの世にモナミ号で行き来出来る様になる。今までずっと一人ぼっちだった環は、彼らに会いたいがために、モナミ号無しでも行ける様に、40キロを走れる体にする?・・・という話しなのだけれど・・・
まずは、私的には、天涯孤独になってしまった経験が無いからこそ、こんな事が言えるのかもしれないけど・・・、そこまで何度も通うほどに、22才の女の子が、あの世の家族(しかも元々そんなに暖かい居心地が良い家庭ではなかった・・)に会いたいかな・・・?ってのが引っかかってしまって・・。あの世での彼らは生前とは変化しており、みんなやさしく環を迎えてくれるとはいえ・・・。
どうしても会いたい人がいるからこそ、40キロ走れるようになる!って強い願望と決意が、実感として私の中で沸かないんです。そこに共感出来なかったのが一番痛かったな。
そういえば、昔、映画の山田太一原作の「異人達との夏」で、懐かしい父と母に会いに不思議な場所に通ってしまう中年男性主人公・・・というのがあって、それは、ものすごいぐっとと来たんだけど・・・。
会社で穴熊と呼ばれて、自分の殻にこもっている環。こういう気持ち、解らないでもない・・・。でも、確かにあの世に行っちゃった人達にこだわるよりも、まだ若いんだから、現実世界で、何か希望を持ってやって行こうよ・・・って思いながら読み進めていました。
で、スカウトされ、走る仲間が集まり・・って事になって以降は、どこか三浦しをんさんの「風が強く吹いている」に若干近く、段々仲間が親しくなって行くというか、なんというか(でも、「風が強く~」よりは浅いというか、それほどその部分が濃くないというか) メンバーの中には、クリーニング屋の意地悪なオバチャンまで含まれているんです。このオバチャンや、バイト先の意地悪なおばちゃん軍団の部分とかは、あまり読んでいて気持ちが良いものではなかったかも・・・。
森絵都さん直筆で、走るのが嫌いな人に読んで欲しいって書かれていましたが、うぬ~。やっぱりこの私の重度の走るの嫌い・運動嫌い(スイマセン・・、汗かいて、その後しばらくシャワーに入れないっていうのがまずイヤなのです。汗かいた後、速攻すぐシャワーに入れるという前提ならOK)が頑固過ぎたのか、そこまで楽しむ程にはならなかったかな・・・。
「風に舞いあがるビニールシート」で出てきたような世界の辺境の地で仕事している人を父に持ち、淋しい思いをした息子(環の父)って描写が、父は立派だけど、なんだか子供は可哀想だなあ・・・と思いました・・・。
出版社: 理論社 (2008/6/19)
両親、弟、叔母が亡くなり一人ぼっちの環。そして、たまたま仲良くなった自転車屋さんの紺野さんまでもが環の元を去って行った…。1人ぼっちで孤独の殻に入り誰とも打ち解けられない環。そんな時にひょんな事から会いたかった人達に再会出来る様になるが・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「いつかパラソルの下で」
異常に厳格な父から規制されまくりの10代を送った、長男と2人の姉妹。その影響が後々こんな風な形で現れる・・・というのが、興味深く面白く読めました。そして父亡き後、段々明らかになる父の故郷や父の血縁の事など・・・。
20才になって家を離れてから、今まで出来なかった事柄を取り返すが如く生きてしまった長男や長女の気持ちが、ここまで異常ではなかったものの家の父もかなり厳格だったので、少し理解出来ました。
どこか、角田光代さんっぽい小説というか・・・。家族の中での色々な葛藤とかを書かれているのですが、角田さんは性描写が殆ど無いか、あっても少しなのですが、森絵都さんの「いつかパラソルの下で」や、以前読んだ「風に舞い上がるビニールシート」でも、結構濃厚な描写があるんですよね・・・。
長女の抱えている問題がらみで、長女と同棲している恋人のそういう描写とか・・・。私の個人的感想は、トータル3つ☆半。
内容(「BOOK」データベースより)
病的なまでに潔癖で、傍迷惑なほど厳格だった父。四十九日の法要が近づいたこ、私は父の生前の秘密を知ってしまう。
これと、「DIVE!」は、父親との確執?があったのだけれど、森さんの家族はどんな感じなのかな~?
「DIVE!!」森絵都 ガラスの仮面、ピンポンを連想^^
回復するっていうことがもう、好きなんですね。
無条件に。
単純に勇気をどっさりもらっちゃうのです。
何て言うか、生きるために魂を鍛えて、その後乗り越えるっていうっていう話が好みみたいです。
あと、私ね、あの嫌みなおばさんの描かれ方、すごく好きだったんです。
最初は敵でしょ。
どうすんのかなあ?って気になってて・・・
で、すごくストンときたんです。
嫌な人と、重ならないまんま、行くかと。
あと、あの世の世界のあやふやさがすごくツボにきたんです。
ほほう、そうか、って。
ファンタジーということを匂わせつつ、伝えたいことのリアルをそのままに描いてるというか。
若い人を応援しながらも叱咤してる感じが。
私、ああいう風にへたばってる人を少し休ませてあげてぽんって背中を押してやりたいんです。
今日はこっちは暑いので今夜はそうめんにします。
しそをどっちゃり入れるのが私の好みです~。
うぬ~残念でした・・・。最初の方、早い段階で、なんとなく入っていけない世界だな・・・って思い出して、そのまま最後まで、引っかかったまま読み終えてしまった感じで・・・
> 回復するっていうことがもう、好きなんですね。
> 単純に勇気をどっさりもらっちゃうのです。
なるほどねー! 牧場主さんが本に望むもの・・というか、そういう事も重要なんですね。
これ聞いて、私はハッとしました。
はて、私は本に何を望んでいるのかな・・?(解りません)
> あと、私ね、あの嫌みなおばさんの描かれ方、すごく好きだったんです。
> 最初は敵でしょ。どうすんのかなあ?って気になってて・・・
あれは私も意外でした。最初のクリーニング屋でのケンカのシーンとか凄くて、かなりドン引き(読みながらですが^^)絶対あの2人は、決裂したままだろうなあ・・・って思っていたので。想像つかない展開、良かったです!
元々、私が、あんまりファンタジーっぽいのが好きではないっていうのもあったかと思うんです(図書館戦争とか、あのシリーズ、何故ダメか?って話を友だちと突き詰めて行ったら、有り得なさすぎる内容だとついて行けない・・って事とか)
先日読んだ、恒川さんの本は、ファンタジーはファンタジーでも、OKだったんですけれどもね・・・。ファンタジーとはいえども、有り得そうな感じがしたというか。
そうめん+しそ、良いですね~!!私もその組み合わせ好きです。
基本的にシソが大好きなのです。割と何にでも入れちゃいます☆
TBありがとうございました。
おっ…合わない人けっこういますよね~この作品。
よく聞くのは「家族モノかスポーツモノかどっち
つかず」という意見。
あとファンジー色が強いということ。
私も最初の方はイマイチでしたが、イージー・
ランナーズあたりから、のってきました。
あと各章のラストのシメが森さんらしくうまい
かな~と。
あっ…ちなみに私は走るのも運動も苦手タイプ
ですよん。
そうそう『DIVE!』に高得点つけている方多い
ですよね。私はまだ未読なんで早く読まねば。
有川浩さんの「図書館戦争」は未読なんです。
もともと、私、エンターテイメントの匂いがすると、それは特に本で言わなくても、って思ってしまうんです。
映画とか、アニメとかの方がツールとして優れているならその方が・・・って。
図書館戦争は私が知った時は既にアニメ化の話があって、なら別に読まなくてもって思ってました。
8月9日に別冊図書館戦争Ⅱが出るんで予告を読まずに書きます~。ハリポタみたく・・・
「ラブコメ今昔」は有事になった際、ありふれた恋をしている、または何処にでもいる夫婦はどうそのことを乗り越えるのかっていうとこがすごく面白かったんです。
あと、結構ノリツッコミの会話が可笑しくて、声に出して笑ってました。
あと、ベタ甘のラブラブ加減が、例えばもし独身のしをんさんなんか読んだ日にゃ、怒髪天で本を投げ飛ばすんじゃ・・・みたいな心配を勝手にして可笑しかったですよ。
「少年Aと少年H」、「犯人に告ぐ」「ブルーまたはブルー」は記事にするほどのことではなかったのかな?
「犯人に告ぐ」はDVDで先日見たけど・・・
私はトヨエツが全然駄目でした・・・何でかな・・・昔はあんなにかっこいいって思っていたのに、「○OY JOY」っていう栄養食品の宣伝とか・・・何かもう、・・・分からないけど、説明出来ませんが、とにかく良い印象が映画にもなかったです・・・ステレオタイプ過ぎる展開っていうか・・・脚本30年前に書きましたか? っていう感じがしました。
私が読んでいる話も特にね・・・面白いと思ってポップは書いてないですね・・・全然お勧めだと思ってないのに上っ面でココまで書ける私って天才? みたいな感じで、ポップを量産してますよ。
そうね、書いたかも知れないけど、「ボックス!」っていう百田尚樹が書いた高校ボクシング部を舞台にした青春物で・・・でも、これ、またスポコンなんですよね・・・私、若い人がこう、何か頑張る話好きで・・・趣味が合わないなら、お勧めできませんが・・・まあ、ボクシングってこんな競技だったんだ、みたいなことが知りたかったら、(苦しい)まあまあお勧めですかね。
こないだ、すごく年配のおばあちゃんが買っていかれました・・・
「ぼくしー」っていう本なの
「牧師? でしょうか?」
「ん・・・なんか、しーって」
「(おしっこですか?)・・・セクシー、みたいな?」
「ん・・・カタカナってことは分かるんですけどね」
「(カタカナいっぱいありますのよ?)・・・作者の名前はお分かりですかね」
「ももた・・・ん・・・」
「腿? (百田だ!ひゃくたって読むらしいけどね! 私って天才?)こちらですか?」
「ああ、そうそう、ボクまであっとったね」
「(しーないやんけ!)みつかって良かったです~(ってコレ、ボクシングの話ですが?)これ、先日読んだんですけど、すごくお勧めです~」
「そうなの? 友達が勧めてくれたのよ。ほほほ」
「左様でございますか~。(どんな友達よ?)」
気に入っていただけたかは不明。
「ラン」はlatifaさんイマイチだったようですね。私は未読(もう少ししたら読むつもりでいます)なので、さらっと読ませてもらいました。又読了後伺いますね!
「いつかパラソル~」は森さんにしてはドキッとするくらい大人なストーリーでしたね。
「風に舞い上がるビニールシート」は未読なので、森さんといったらやっぱり児童書のイメージが強くて~
あのふんわりとした雰囲気がありつつ子供の頃感じた気持ちをリアルに思い出せる森さんの世界がすごく好きなんです。
でも大人向けの小説でも、森さんらしさは溢れていました。家族や兄妹の関係が旅の後で変化してきて、みんなが前向きにギスギスしていた空気が柔らかくなって、とても爽やかなラストが良かったです~
お返事遅れてスイマセンでした
>合わない人けっこういますよね~この作品。
よく聞くのは「家族モノかスポーツモノかどっち
つかず」という意見。
おお~、そうなんですか。今の処、あんまり回りで読んだ方が少なくて・・・。
で、家族モノとスポーツモノと、どっちつかず・・っていうのは確かにあるかもしれませんが、私はそこんところは、OKでした。今まで、家族ものだけ。スポーツものだけ、っていうのは良くあったけど、2つミックスして上手く仕上げてる作品って珍しかったので
で、naruさんも、走るのも運動も苦手タイプだなんて、なんか、めっちゃ嬉しいです
今、ふと思い出したのですが、クラス替えで新しいメンバーになった際に最初の段階で、やや親しい友だち数人が出来て、で、体育の時に運動が苦手・・ってタイプがその中にいると、同胞の気持ちからか?一気に親しさ度がアップしたりなんかしちゃって・・
naruさんのDIVE!の感想も楽しみにしていますよ~!
「図書館戦争」は未読でしたか。てっきり、牧場主さんのことだから、はるか前に読み終えていらっしゃるのだろうなあ・・・なんて思ってました。
>エンターテイメントの匂いがすると、それは特に本で言わなくても、って思ってしまうんです。映画とか、アニメとかの方がツールとして優れているならその方が・・・って。
なるほどねー!私は、映画化されるとかって情報を聞くと、読みたい度が増してしまうという、イケナイ症候群の処が子供の頃からありまして・・・(^^;)
小説と、映像化されたものと比較して楽しむってのが、本当に大好きなんです(って、突っ込んだり、文句言う事が多いんだけど・・)
>ベタ甘のラブラブ加減が、例えばもし独身のしをんさんなんか読んだ日にゃ、怒髪天で本を投げ飛ばすんじゃ・・・みたいな心配を勝手にして可笑しかったですよ。
えっ・・・。それじゃ、私も「ケッ」って気持ちで読んでしまいそう・・・。割と、ベタ甘、ラブラブのものって、見てるこっちが恥ずかしくなって、苦手なんですよ。
「犯人に告ぐ」はDVDでいつか見てみたい・・と思って、先に小説を読んだんです。映画、いまいちでしたか~。
トヨエツは、今昔のイメージから違う方向にと、がんばっているのは解るんですが・・・・なかなか難しいでしょうね。
元々カッコイイ人が、オモシロいキャラになるのって難しいでしょう・・・。阿部寛とかは成功した例ですが・・。
でも、ほら、「私の男」がきっと映像化されるはずだし(と、勝手に思い込んでいる私)、多分主役はトヨエツになるだろうし(と、またまた決めつけ) 栄養食品のCMは私も好きじゃないんですが、「やらしぃやろ~!」は爆笑してしてしまいますw
>「ボックス!」っていう百田尚樹が書いた高校ボクシング部を舞台にした青春物で・・・でも、これ、またスポコンなんですよね・・・私、若い人がこう、何か頑張る話好きで・・・
スポコンものは、漫画とかで好きで良く見ていたせいもあって(旦那さんや私の世代ってそういうのばかり見て育って来た世代なのかも・・^^)、もちろん嫌いじゃないんですが、進んで見ようとか読もうとかは思わないかもしれません。ボクシングといえば、普段全く芸能人に興味を示さない家の娘が、内藤大助さんみたいな人と付き合いたいな~と言ってました。
この前「ガチ☆ボーイ」ってのを文庫で読んだんです。映画は見てないけれど、それも大学でのプロレスのスポコンもので、プラス博士の愛した数式っぽい、主人公がある時から記憶が出来なくなってる・・・てのが微妙に合わさってる話しなんです。一部で評判悪いみたいですが(ありえん!とか・・でw)、私は面白く読めました。
牧場主さんは、お好きだろうか・・・。
最後に北海道に行ったのが2年前の夏だったのですが、その年は異常気象だかで、東京よりも北海道の方が暑かったんです・・・(約一週間いて、連日32度越え・・・しかも8月の中盤だったのにもかかわらず)
>「いつかパラソル~」は森さんにしてはドキッとするくらい大人なストーリーでしたね。
森さんって、児童文学で有名なのにもかかわらず、私ってば、最初に読んだのが「風に舞い上がるビニールシート」だったのです。タイトル作は、ちょっとセクシーシーンが濃厚で、ビックラしてしまいましたよ・・w その次に読んだのがDIVEで、3番目がこれらの作品ということで、偶然にも、なぜか森さんの真骨頂の児童文学とは違ったものから手を出してしまっているみたいです・・・。今度、それらの作品も読んでみたいな~と思います
やっと恐怖から解放されて本を読むことが出来て、ほっとしてます。
「ガチボーイ」は私、まだ映画拝見してないんですけど必ず見ます~。
博士の数式ぽいって記憶を溜めておけない障害を持ったっていう意味でしょう。
私、偶然だけど、昨日、録ってあった「ザリガニ星人とガマ王子」だったかな・・・「パコと魔法の絵本」の原作の芝居見たんです。
それも同じような話で、もう、メッチャ良かったんです!
でも、これはあの宣伝の「パコ~」の話と全然違うという感触が・・・ここまで完璧な脚本を変えるとしたらすごいヤツだね・・・中島っていう監督は・・・
最近まあまあ面白かった話といえば、「盆栽マイフェアレディ」っていう山崎マキコさんが書いた本。
あと、「武士道シックスティーン」っていう誉田哲也さんが書いた「武士道セブンティーン」の前の話。
これ、割と良かったですよ。
でも、普段忙しく暮らしていらっしゃるから、たまに、こういうぽっかり休みっても良いものでは無いでしょうか?^^
ガチボーイは、そうです。記憶が寝て次の日朝起きると消えている・・ってやつです。
>「ザリガニ星人とガマ王子」だったかな・・・「パコと魔法の絵本」の原作の芝居見たんです。
うわ~~!いいですねー。私、その映画版のことは知っていましたが、それがそもそも舞台だったとは知りませんでした。何かで映画の予告編を見たら、すごいインパクトのある色彩で、こりゃ凄いわ!見たいわ!って思いました。
中島さんは、私は個人的に「下妻物語」ん?下妻日記?どっちだっけか?が、大好きなんです。でも、松子が可哀想過ぎて、映像は凄く良かったのですが、内容が引っかかってしまって、世間で言うほどには満喫出来なかったんです。次回作が、すごく楽しみです♪
>「盆栽マイフェアレディ」「武士道シックスティーン」
両方知らないです!今度調べてみようっと♪
私が最近読んで面白かったのはというと、下らないんですが、「一人っ子の取扱書」とかいう、血液本系のを出してる会社の本を立ち読みしたら、なかなか面白かったです。