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「よるのふくらみ」感想 窪美澄

2014-09-01 | 小説・漫画他

とても良かったです。引き込まれて一気読み。4つ★半
読み終わった時の後味も悪くないし、性的な事を露骨に書いているのに下品じゃないのがミソです。

商店街で育ってきた幼馴染の3人。みひろと圭祐と裕太の兄弟。
人気者のカッコいい兄に高校時代告白されて長年付き合っていて、同棲2年が過ぎるが、最近ずっとレスで、みひろはモンモンとした思いを抱いている。
弟の裕太も、昔からみひろが好きだったが、兄に先を越され、不動産屋さんで働きつつも、いまだにみひろへの想いは消えずにいるのだった。
みひろも、昔からなんでも包み隠さずストレートに自分をさらけ出せるのは裕太だったし、最近は妄想の中で裕太が出て来るのだった。

みひろの母は、昔デモストレーション男と出て行った「いんらんおんな」小さな商店街では、そういう事はみんなに知れ渡っているのだった。また圭ちゃんと裕太の父(トニーレオン似)も浮気をくりかえし、お母さんを泣かせていた過去があった。今はもう亡くなっているが、マリアという巨乳の綺麗な女性と本気の不倫をしていた事があり、圭ちゃんも一発でマリアに惹かれてしまった事があった。

ある日、みひろは急に裕太宅に訪問し、いきなり一度だけ致した事がある。
しかし、その事はその時だけのこと、2人だけの秘密だった。
その後、裕太は不動産業で知り合ったバツイチのシングルマザーでパチンコ依存症のリサさんと息子のショウと仲良くなり、疑似家族みたいな感じになる。

★以下ネタバレ 白文字で書いています★
裕太とリサさんの関係だけれど、こちらも交際期間が長くなるにつれて、おろそか?になっていった様子・・・。
みひろと圭ちゃんも最初の頃はそうじゃなかったわけだし・・・。
ラストシーン、みひろと裕太がくっついて、良かったね裕太、って思ったけれど、でも、数年後、もしかしたら裕太する気がなくなるかも・・・。
そんなとき、性欲が旺盛なみひろは、どうなってしまうんだろう・・・と思いました。
それと、圭ちゃんは、みひろ以外の女性なら大丈夫なんだろうと思っていたけれど、そうじゃなくて完全にダメだったのね・・・。圭ちゃんにも幸せになってもらいたいな・・・。ラストは友達以上恋人未満みたいなHなんてもうどうでもよい・・というヘルス嬢と親しくなる。
以上

よるのふくらみ 2014/2/21 窪美澄
・なすすべもない
・平熱セ氏三十六度二分
・星影さやかな
・よるのふくらみ
・真夏の薄荷糖
・瞬きせよ銀星

「雨のなまえ」
「クラウドクラスターを愛する方法」
「ふがいない僕は空を見た」

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