表紙にソソられて読んだのですが、面白かった!
6つの短編が入っているのですが、最初の3つは、5つ★!凄く良かった。
今まで大山淳子さんのことは知らなかったのですが、猫関係の書籍等で人気があるのかな?ドラマ化もされていたのですね。
ただ、表紙は、今回シリーズ3作目を刊行するにあたっての、既刊に新しい表紙カバーをつけるという販促だったと知りました。
確かにこの装丁の方が、以前の↓ものより、ずっと素敵だもんなー。
私もそれに釣られて読んだ一人だし。でも、1~3つ目の小説の内容がとても良かったので、これでこの本を知れて良かったなーと思います。
あずかりやさん
こんぺいとう商店街のはしっこにある、あずかりやさん。
「さとう」と書かれた、のれんがかかっており、1日100円で物を預かるお店です。
店主は目が見えないけれど、一度来た人の名前と声はずっと忘れないのです。
このお話の語り手は、のれん。
この、のれんの視点で物語が語られるのですが、すごく良い!次のお話は自転車だし、その次のお話はガラスケース。こういうのは斬新かつ、とても微笑ましく可愛らしくて大好きですねー!!!
ミスター・クリスティ
本作の語り手は、なんと自転車!
職人気質の自転車屋の高い場所にずっと売れずに長年飾られていた、高価で希少価値の自転車クリスティ。
彼は高い場所から、ずっと外を眺めていて、自分も外を走れたらなあ・・・と羨ましく思っていました。
ある日、少年(笹本つよし)と紳士(父だが、もう一緒に住んでいない)がやってきて、クリスティを買ってくれる。少年は高校入学のお祝いにと、それを選んだ。とても嬉しいのだけれど、実は母が安く調達してくれたママチャリがあって・・・。ママチャリを乗って家を出て、あずかりやさんでクリスティに乗り換える、という暮らしを続けるのだった。
★以下ネタバレ★
最後は自転車を引き取りに来ない(泣く泣く放棄する)のだが、自転車屋のオヤジが気がついて、また引き取る。良かったね。
以上
この自転車屋のオヤジさんが、すごく良いし、クリスティもとてもカワイラシイし、大好きなお話でした。
トロイメライ
本作の語り手は、ガラスケース。笑
和菓子が置かれなくなって十数年。なんの役にも立たず、自分の存在価値は無いと、もう消えてしまいたいと思っているガラスケースさん。
本筋は、とある会社のお偉いさんと息子と執事が、遺言書を巡っての騒動?なのですが、それよりも、このガラスケースさんを、目が見えない店主が、ここにずっと変わらず有り続けてくれないと困ると思っていることが解るシーンが大好きです。
目が見えなくなる前と全く同じ状態で生活していきたい(そうじゃないと、場所の感覚とかも変わって来るから困るのね)
星と王子様
奈美(1話に出て来たランドセルの少女)が、大人になって再登場。(現在は夫と離婚目前となっている状態で、実家に立ち寄る処)が語り手。
時系列的には、次の「店主の恋」よりも後のお話。
2話の自転車の回で登場した笹本つよしが大人になっている。(店主留守中に勝手に入りこんで)
前回、彼女は両親の大喧嘩の後、置いてあった離婚届を預けに来て、両親は元サヤに戻ったのでした。
今回も、夫から渡された離婚届を預けたら、それが回避される効能があるかも?と思うのでした。
つよしは、ガラスケースの中にあった「星と王子様」と、彼女の預けた書類とを、交換するのでした(なんで店の物を勝手に、人に渡しちゃったのかが解らなくてモヤモヤ)
結局その夜、彼女の携帯に、やっぱりあの本を返して欲しいと電話が来て、戻すんだけど、でも彼女の預けた書類を見ちゃって電話してくるっていうのも、ルール違反だし・・・
私の読みが浅くて解ってないだけなのかもしれませんが、つよし君の行動に違和感感じたので、このお話はノレませんでした。
店主の恋
語り手は白い子猫
石鹸の香りがする女性が、かつて図書館で盗んだ本「星の王子様」を結婚式前に置きに来る。
一目ぼれ?をする店主。
★以下ネタバレ★
帰り道に、白ネコを逃がそうとして逆に自分が交通事故に遭う彼女。その事故があってから、商店街の前の道路を横断出来る信号が出来た。
どうやら、店主は、あの日、サイレンの音がさかんにあった⇒彼女が交通事故に遭ってしまった 事を解っているみたい・・。以上
エピローグ
数年が経って、老猫になって目があまり見えなくなった白ネコ。
今もガラスケースには、星の王子様がある。
そして、石鹸の彼女がやってきたみたい? って処で終わる。
彼女、死んでなかったのかしら・・・以上
さっそく、続編の「桐島くんの青春」を読もうっと!
読みましたこちら
あずかりやさん 2013/5/8 大山淳子
犬山淳子さん あずかりやさんシリーズの感想
「あずかりやさん 彼女の青い鳥」
あずかりやさん 桐島くんの青春
あずかりやさん
6つの短編が入っているのですが、最初の3つは、5つ★!凄く良かった。
今まで大山淳子さんのことは知らなかったのですが、猫関係の書籍等で人気があるのかな?ドラマ化もされていたのですね。
ただ、表紙は、今回シリーズ3作目を刊行するにあたっての、既刊に新しい表紙カバーをつけるという販促だったと知りました。
確かにこの装丁の方が、以前の↓ものより、ずっと素敵だもんなー。
私もそれに釣られて読んだ一人だし。でも、1~3つ目の小説の内容がとても良かったので、これでこの本を知れて良かったなーと思います。
あずかりやさん
こんぺいとう商店街のはしっこにある、あずかりやさん。
「さとう」と書かれた、のれんがかかっており、1日100円で物を預かるお店です。
店主は目が見えないけれど、一度来た人の名前と声はずっと忘れないのです。
このお話の語り手は、のれん。
この、のれんの視点で物語が語られるのですが、すごく良い!次のお話は自転車だし、その次のお話はガラスケース。こういうのは斬新かつ、とても微笑ましく可愛らしくて大好きですねー!!!
ミスター・クリスティ
本作の語り手は、なんと自転車!
職人気質の自転車屋の高い場所にずっと売れずに長年飾られていた、高価で希少価値の自転車クリスティ。
彼は高い場所から、ずっと外を眺めていて、自分も外を走れたらなあ・・・と羨ましく思っていました。
ある日、少年(笹本つよし)と紳士(父だが、もう一緒に住んでいない)がやってきて、クリスティを買ってくれる。少年は高校入学のお祝いにと、それを選んだ。とても嬉しいのだけれど、実は母が安く調達してくれたママチャリがあって・・・。ママチャリを乗って家を出て、あずかりやさんでクリスティに乗り換える、という暮らしを続けるのだった。
★以下ネタバレ★
最後は自転車を引き取りに来ない(泣く泣く放棄する)のだが、自転車屋のオヤジが気がついて、また引き取る。良かったね。
以上
この自転車屋のオヤジさんが、すごく良いし、クリスティもとてもカワイラシイし、大好きなお話でした。
トロイメライ
本作の語り手は、ガラスケース。笑
和菓子が置かれなくなって十数年。なんの役にも立たず、自分の存在価値は無いと、もう消えてしまいたいと思っているガラスケースさん。
本筋は、とある会社のお偉いさんと息子と執事が、遺言書を巡っての騒動?なのですが、それよりも、このガラスケースさんを、目が見えない店主が、ここにずっと変わらず有り続けてくれないと困ると思っていることが解るシーンが大好きです。
目が見えなくなる前と全く同じ状態で生活していきたい(そうじゃないと、場所の感覚とかも変わって来るから困るのね)
星と王子様
奈美(1話に出て来たランドセルの少女)が、大人になって再登場。(現在は夫と離婚目前となっている状態で、実家に立ち寄る処)が語り手。
時系列的には、次の「店主の恋」よりも後のお話。
2話の自転車の回で登場した笹本つよしが大人になっている。(店主留守中に勝手に入りこんで)
前回、彼女は両親の大喧嘩の後、置いてあった離婚届を預けに来て、両親は元サヤに戻ったのでした。
今回も、夫から渡された離婚届を預けたら、それが回避される効能があるかも?と思うのでした。
つよしは、ガラスケースの中にあった「星と王子様」と、彼女の預けた書類とを、交換するのでした(なんで店の物を勝手に、人に渡しちゃったのかが解らなくてモヤモヤ)
結局その夜、彼女の携帯に、やっぱりあの本を返して欲しいと電話が来て、戻すんだけど、でも彼女の預けた書類を見ちゃって電話してくるっていうのも、ルール違反だし・・・
私の読みが浅くて解ってないだけなのかもしれませんが、つよし君の行動に違和感感じたので、このお話はノレませんでした。
店主の恋
語り手は白い子猫
石鹸の香りがする女性が、かつて図書館で盗んだ本「星の王子様」を結婚式前に置きに来る。
一目ぼれ?をする店主。
★以下ネタバレ★
帰り道に、白ネコを逃がそうとして逆に自分が交通事故に遭う彼女。その事故があってから、商店街の前の道路を横断出来る信号が出来た。
どうやら、店主は、あの日、サイレンの音がさかんにあった⇒彼女が交通事故に遭ってしまった 事を解っているみたい・・。以上
エピローグ
数年が経って、老猫になって目があまり見えなくなった白ネコ。
今もガラスケースには、星の王子様がある。
そして、石鹸の彼女がやってきたみたい? って処で終わる。
彼女、死んでなかったのかしら・・・以上
さっそく、続編の「桐島くんの青春」を読もうっと!
読みましたこちら
あずかりやさん 2013/5/8 大山淳子
犬山淳子さん あずかりやさんシリーズの感想
「あずかりやさん 彼女の青い鳥」
あずかりやさん 桐島くんの青春
あずかりやさん
桜が咲き始めました🌸
以前、こちらで見かけて買って読む途中だったのですが、一気に読みました。
装丁は勿論、上の方のやつを選びました。
なんだか、よく分からないシチュエーションもあるので、何だろう?っと思いつつも面白く、どこかホッとする内容でした。
「星の王子様」を読み返してみようかなあとも思ったり。続編があるってlatifaさんが書いているので、早速注文をしました
「明日町こんぺいとう商店街」 大島 真寿美 (著), 彩瀬 まる (著), 千早 茜 (著), 松村 栄子 (著), 大山 淳子 (著)
のシリーズもあるようで、気になっています。latifaさんは、こちらの短編集は読まれてないですよね?
こちらは、まだまだ桜は先な感じです。少し開き始めたかなあ・・・って処かな。
うわーーこの本、お読みになられたんですね!コメント嬉しいです。
私はとてもお気に入りだったのだけれど、そういえばコメントゼロでしたね。
可愛い方の装丁を頼まれたのですねー。
そうそう、最初なんだ??って感じなのですが、物が主人公だったりして、ほのぼのして好きだったんですよ。
存在する音楽さんも楽しまれた様で良かったー!
続編も面白く読まれると良いなあー。
「明日町こんぺいとう商店街」
これは知らなかったです!教えて頂いてありがとうございました。
ところが、家のもよりの図書館には入荷してないことが判明・・・