窪美澄さんの小説を読むのは、「ふがいない僕は空を見た」の次に「晴天の迷いクジラ」を読み、本作が3つめです。
主人公は、細々とイラストを描きながら、やっと生きている20代後半の女性。
彼氏の向井くんと同棲している。
最近どんどん向井君側は、そろそろ結婚へ・・と思っているようだけれど、せっかく一生懸命がんばって来た仕事のイラストを捨てるのはいやだ。
自分と弟を家に置いて出て行った母。母とは長年会っていなかったが、最近はたまに会うようになった。母は再婚し、10個も年下の農家の出の優しい旦那さんがいる。
お正月にお邪魔したら、弟や向井くんも連れてきな、と言われた。
私と弟を育ててくれたのは、父の姉である伯母さんだ。チャキチャキした性格の伯母さんだったが、彼女のことも苦手だった。
かつて自分は、仕事をふってくれる編集者と付き合っていたが、彼と別れたら、仕事ももらえなくなって、生活に困る様になってしまった。
そもそも彼が好きだったのか、それとも、仕事をもらうために彼と交際していたのか・・
う~~ん!向井君がとても良い人だし、この人と結婚しちゃえ!って私は思ってしまいましたが、でも若い時代に長年コツコツイラストを頑張ってきたがゆえに、そういう決断も簡単に出来ないのよね・・・困ったー。
最近未婚率が高くなっているみたいだけど、20後半~30代の女性には、こういう方も多くいらっしゃるのかもしれないな。
それにしても、元彼氏との関係は・・・。
あと、お母さんの姉妹の処もなかなか面白かったです。
私には同性の姉妹がいないけど、いたら面白そうだなー。
窪さんは、ぎくしゃくしている家族や人間関係を描くのが上手いですね。
引きこまれて読ませて頂きました。また窪さんの新作が出たら読んでみたいです。
ちなみに、クラウドクラスターとは積乱雲群のことだそうです。
もう一つ、お話が入っています。
「キャッチアンドリリース」
塾で一緒の小学生の男女。
それぞれ親が離婚している。
離婚後も、定期的に父と会っており、父の趣味の釣りに行く。
そこで言い合いになったお家の赤ちゃんに、父はわざと・・・
クラウドクラスターを愛する方法 窪美澄 (2012/10/19)
「ふがいない僕は空を見た」
私はこの本はまだ未読。
こないだ「晴天の迷いクジラ」を読了しました。
本屋大賞の本だったから。
そちらはすごく引き込まれました。
でも、投票するかはまだ決めてないです。
>窪さんは、ぎくしゃくしている家族や人間関係を描くのが上手いですね
そうだね~。でもその割に、読後感は悪くないよね。
今日、いつも行く本屋さんとは別のところに寄ったんだけど、書棚のつくり(本の置き方)が全然違う!と思ったよ。
たまたまだと思うけど、私には興味深い本がたくさん並んでいて。
小さいお店なんだけどね、これからもちょくちょく寄ろうと思いました。
やっぱり、本屋さんで本見る時間って必要よね。ネットショップが発達しても。
私はいつも新聞で新刊をチェックして、図書館で予約するから、どうしても偏ってしまって・・・。
しかし今年は寒いね。。
体調管理とか大変ではないですか?
あと少し、終わったら思いっきり羽を伸ばしてね!
ほとんど家にこもりっきりで、なんとか元気にやっています。
可哀想に、旦那は風邪引いて、隔離生活を送っています。
「晴天の迷いクジラ」、評判良いですよね。
私も面白く読みました。
感想は結局書けずじまいになっちゃいました。
でも、「ふがいない僕は空を見た」の方が私は何故か好き・・というか、面白かったです。
そうそう、結構悲惨な暮らしぶりをしている人が出て来るんだけど、終わり方が良いのかな?後味が悪くないですよね。
>小さいお店なんだけどね、これからもちょくちょく寄ろうと思いました。やっぱり、本屋さんで本見る時間って必要よね。
素敵な本屋さんっぽいなぁ~!
いいですね、そういう本屋さんは、ずっと長いことがんばって欲しいです。
私は、もっぱら買わずに図書館ばっかりで・・これじゃイカンと思うんだけど、数年経った本を読み返す時、必ずカビけてて、アレルギーのくしゃみ鼻水が現れるので、もう本を買うのは諦めたのよ・・・。
あ~~~~あと数日!!!
なんとか元気で26日終了をむかえられますように!!!