銃とチョコレート 乙一
実は、最初何ページか読んで、挫折しそうになっちゃいまして(爆)ひらがなが多くて、文字がやたら読みにくかったし。。。
少年少女向けの毒の無い冒険ものなのかなぁ~と思ってしまって・・・(ここで決めつけるのは早過ぎ!やっぱり乙一さん、ニヤリと何度もさせてくれましたね☆)
で、邪道ながら、あとがきを先に読んでしまいました。(乙一さんの、あとがきは、とても面白くて、〆が効いてるから)
今回のは、「わたしが子どもだったころ」という、たった1pageだったのですが、ものすごく共感しちゃって!!私も、私の子も同じ!と、すごい親近感がっ!!
あとがきとはいえ、楽しみにしている人もいるにちがいないので、ここからは、ネタバレ白文字にしておきます
私も、体育の授業が大嫌いで憂鬱でした。前日には「あ~明日は体育か」って暗い気持ちになったし、運動会なんて、火事で学校焼けて中止にならないか?って真剣に祈ってましたもん。おたのしみ会やら、担任が「それじゃ、みんなに、ごほうび!ドッジボール!」なんて言ったら、クラス全員が「わーい!」唯一私だけが、冗談じゃないよ~。授業の方がましだよ。って思ってる・・・って感じでね。で、図工の時間などに、同じことをやったらつまらないから、ちょっと変わった面白いものを・・・って作るっていう性分も同じ。で、せっかく描いたその絵を乙一さんの担任は評価してくれなかった。なんかその辺りも、すごく私の学生時代と同じだわ(爆)というので、本編よりも、あとがきに、100倍感情移入してしまったのでした☆終 ネタバレというか、私の個人的な話しでスイマセン。
この小説は、そうか~、そうだったんだね!って事がラストに色々解って、オチも良かったです。
登場人物に、知ってるチョコレート会社のブランド名が一杯出て来るのが、すごく楽しかった。ロイズとか、ゴンチャロフとか、モロゾフとかw でも、知らないメーカーも幾つもありました。ドゥバイヨルって知らなかったな~。
この本の挿絵、表紙のイラストは平田秀一さん。
私はこの本を図書館で借りたので、チョコケースっぽいのには入っておらず、そのまんま、濃紺の闇の中に怖い目した猫がこっち向いてる表紙の本が、手渡されました。この表紙が、怖い!と子供が言ってました^^
私は、挿絵とかを見て、細かい風景が凄く上手いなぁ~!と感心しており、これ、どっかで見た絵だなあ・・・って思って、調べたら、旦那がよく見ていたアニメ映画の背景や美術をされていた人だったと解りました。攻殻機動隊、メトロポリス、イノセンス ・・・
ちなみに、乙一さんは、2006年11月26日、映画監督押井守の娘であり映画ライターの押井友絵さんと結婚されたそう。「小生物語」の最後の方で、押井監督のお家にお邪魔しました。って書かれている日記がありました。
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黒乙一代表作?と言われている「GOTH」を読んでみました。
いや~、すごい良かったです。確かにグロいし、暗黒系なのだけれど、今まで読んだ乙一作品の中でも、1,2番に面白く読めてしまいました。
主人公は、高校生の僕と、暗い同級生の女子、森野夜。2人は人間の持つ暗黒面に強く引かれる性分。そんな二人は毎回、猟奇的な事件に関わっていく・・・
●暗黒系 Goth
バラバラ連続殺人事件に関係すると思われる手帳を拾った森野夜は僕にそれを見せる。そこにはまだ見つかっていない死体の放置場所が書かれており、二人は死体を見つけ出すことにした。
●リストカット事件 Wristcut
手だけを切り落とし持ち去るという事件・・・
●犬 Dog
犬の連れ去り事件と、少女と、虐待と・・
●記憶 Twins
森野夜の過去、ヒモ・・・
●土 Grave
ガーデニングが趣味の男・・・
● 声 Voice
女性惨殺事件の被害者女性の妹は、その事件の犯人だと名乗る少年からひとつのカセットテープを渡される
「記憶」は、zooのカザリとヨーコと、ちょっとかぶる部分があったかな。あと「声」これは騙されました!2回読んでも解らなくて、ネットサーフィンして、他の方のレビュー見て、やっと謎が解けました。そりゃ解らないよ~~!
リストカット事件が一番面白かったかな。みんなどれも面白かったけれど。
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この後、エッセイ集「小生物語」を読んだら、やっぱり、ますます、乙一さんに親近感が沸いてしまいました。
色々な部分で、私も!って共感出来る所があったのです。中でも、タルコフスキーが大好きなんて!!「鏡」や「ノスタルジア」が出てきて、凄く嬉しくなっちゃいました。
アンドレイ・タルコフスキー監督映画と、1986年死去新聞記事
あと、あちこちに、やっぱりこの人、暗いけど、好感持てるなぁ~って部分がポロポロあって。
乙一さんは、学生時代より映画を作りたかったらしいのですが、友達がいなかったため、一人でも出来る小説の方へ行ったっていうのは、どこかで読んだことがありました。大人になってからは、お友達も出来て、その人達や、自主制作で作っている人達との交流も盛んぽいです。
『GOTH』って、黒代表って言われてるから
もっとグロイかと思ってたけど…
(いや…グロイけど…)
大丈夫でしたよね♪
「声」には、やられましたよね
チュウも、体育は苦手だったから…
latifaさんの気持ち!!同感でしたよ♪
乙一さんのエッセイも読んでみたくなりました♪
また、図書館で予約しなくちゃ(^_-)-☆
私は乙一さんの小説を読んだことがなく、読んでみたいなぁ~と思っていました。でも何を読んでいいか分からなくて。。。。
latifaさんの記事を読んで、『GOTH』が読みたくなりました。近いうちに読んでみます~
どうもありがとう~
確かにグロいけれど、でも、そういうのが苦手な私ですが、何故か大丈夫だったんですよ。
あっさりしていたからかな?
私ね、GOTH読んで、声が解らなかった時、最初にまずチュウさんちのレビューを読みに行こう~って密かに訪ねていたんです。で、その後幾つかのサイトをネットサーフィンして、やっと完全ネタバレしている所に行き当たり、そうだったのかぁ・・・って解ったという次第。一番でかい部分は、最初読みながらなんとなく解ったのですが、細かな部分が、あれ?おかしい・・って解らなくて。
チュウさんも体育苦手だったなんて、嬉しいな~☆小学校時代、そういう仲間がいたら、違ってたんだろうけれど・・・。私の友達、運動神経良い子ばかりで・・・気持ち解ってもらえる人、いなかったので・・
乙一さんのエッセイは、力が入っていなくて、どこか自信がなさげで、可愛かったですよ^^
こちらにも来て下さるなんて、ありがとうございますー!
乙一さんは、私も去年読み始めたばかりなんです。
最初に読んだのが、映画化された「暗いところで待ち合わせ」だったのですが、ラストの展開が、いまひとつかな?って思ったものの、とてもこの人の書く文章に好感を持ったので、次に「失はれる物語」というのを読みました。こちらも面白かったです。でも、それらが「白乙一」と言われる作品群で、「黒乙一」と言われる作品を読んだことがなかったので、黒方面の「zoo」「GOTH」を読んでみたんです。この2つも面白かったです。 最初に読むのが、「黒乙一」作品だと、ちょっと気持ち悪い・・・とか、受け付けない・・って思われるかもしれないかな・・・と、ちょっと心配ですが・・
私は、ラストの展開抜かせば「暗いところで待ち合わせ」が好きで、気持ち悪い部分もないので、人にお薦め出来るかな・・・。でも、インパクトという点では、zooやGOTHの方が、強い作品だし、短編集なので、読みやすいかな・・・?
由香さんが、いつか読まれる機会があったら、是非またお話したいです。レビューアップされるの楽しみにしています
私が読んだ初めての乙一作品が「GOTH」だったんですが、あまりの黒さにものすごい衝撃を受けました。白から入って、黒もあるって知っていたら大丈夫だった気もするんですが、いきなりは刺激が強すぎました。今なら大丈夫なんですけど。
私も乙一さんのあとがき好きです。そして乙一さん結婚なさったんですね。なんだか乙一さんと結婚って結びつかなくて(失礼!)驚きました。
あとがきに乙一さんらしさが漂っていましたね~。
母親(メリーさん)が語る真相で、息子への愛情の深さがわかる物語でした。
「GOTH」も「zoo」も読んでますがブログ始める前で、記事にできてません(涙)。
挿し絵の平田秀一さんは、攻殻機動隊、メトロポリスの背景や美術をされていたんですね。この映画見てたのに気づきませんでした。
結婚したことと相手にも驚きましたけど、タルコフスキー好きにもインパクトが!。「惑星ソラリス」、「ストーカー」、「サクリファイス」、「鏡」、「ノスタルジア」見てました~。うれしい。
juneさん、GOTHが最初だったなんて・・・(^^;)
私は白を2つ読んで、徐々に黒へ・・だったので、大丈夫でしたが、最初にGOTHだったら、ビックリしたかも・・・。心の準備ってものが・・・
そうなんですよ、結婚って、全然結びつかなくて。もしかしたら、作風にも変化があるかもですね♪
どんな風に変わるのかな?楽しみです
そうですかー、藍色さんも、既に読まれていたのですねー、ブログ始められる前に読んだ本のレビューを後から書くのって、どうもなんとな~く、面倒というか、腰が重い・・というか・・、私もです☆
藍色さん、すごいー!アニメーション映画から、タルコフスキーまで、一杯映画もご覧になられていらっしゃるんですねー!
私は、アニメ方面(攻殻機動隊、メトロポリス他)は、旦那が、そういう系アニメが大好きみたいなので、家でDVD流してる時、横から覗くだけで、ちゃんとしっかり見ていないんです・・・。どうも難解というか、入り込めなくて。でもそういう映画の背景はすごいな~っていつも思っています。背景の絵が芸術!ってくらい凄いのに、動く人(人間)の絵が、どうも漫画の域を超えてない様な気がしちゃって・・・(って、全然うといんで、とんでもない事言ってスイマセン!)
このミステリーランドのシリーズはとりあえず大好きです。まだ読んでないのがたくさんあるので、それも読まなくちゃ…!
エッセイ、私も知らなくて、ひょんなことから知って、読んでみました。
力が入ってないので、わざわざ購入する本ではないかと思いますが(^^;) 図書館などで借りれるなら~と思います^^
エッセイ読む前は、乙一さんって、自信の無い部分と、自信に溢れている部分と、ごっちゃになってて、(割合的に、6対4くらいの人なのかな?)って思っていたのですが、エッセイ読む限りは、殆ど自信が無い部分が出てました^^ 書かないだけで、ちゃんと1,2割は、たまに自分天才かも!って思う気持ちも持ってると推察ですが☆