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「祈りの幕が下りる時」東野圭吾 感想

2014-11-24 | 小説・漫画他

最近、ずっと東野さんの小説から遠ざかっていました。
これはタイミングよく借りることができたため、かなり久しぶり・・・。

本作は、加賀さんのお母さんについてと、ある事件と、両方がからまっているお話なので、面白いといえば面白いです。
でも、トリック的には、今まで見聞きした事がある話が、色々ミックスしていて、既読感が・・・。
「赤い指」とか、「砂の器」とか・・・。3つ★

★以下ネタバレ 白文字で書いています★
父と娘と夜逃げをして、いよいよお金がわずかになって、エロおやじに誘われて車に乗ったものの、やっぱり無理!と抵抗したはずみに、おやじを殺してしまう。その死体に父の服を着せ、がけから捨てた。その日から、父は死んだ事になり、別人になりすまして生きることにした。エロおやじが働いていたという、原発に働きに行き、その後加賀さんのお母さんと出会い、交際するようになったのだった。

父と娘は、離れて暮らしながらも、最初は手紙などで連絡を取り合い、こっそり会っていた。しかし、その後、娘の交際相手だった教師が後をつけて、死んだはずの父が生きている事がバレてしまい、父は娘に隠れて、教師を殺してしまう。
そして、2人は橋を挟んで月に一回電話で話しながら会うという事を続けて来た。(ここが謎のカレンダーに書かれていた橋の名前になる)
娘の晴れの舞台を見に行ったら、なんと娘の同級生だった女性に会ってしまい、口封じのために、殺してしまう。(この同級生の女性は、良い人だったし、気の毒すぎ・・)
もう父は疲れたという。ガソリンをまいて焼死するという・・・それなら、自分が首をしめて殺してあげたほうが良い・・と手をかけた。
うーん、橋のエピソードは、別に毎回違う橋にしなくてもな・・と思ったりもしたかな。あと人を殺し過ぎだな・・。
あと、お母さんが亡くなった時に、なぜ、加賀さんのところに連絡が来た理由は、剣道雑誌に載っていた加賀さんという経緯だった。もともと浅居博美は、父の交際相手の息子である加賀さんのことを知っていて、一度会ってみたいと思っていたのでした。 
うつ病だったらしい、加賀さんのお母さんは、ずっと加賀さんのことを思っており、立派に成長した加賀さんが、父と同じ警察官になったことを知り、父を恨んでなかったからこそと安心し(実はそうじゃないんだけど)、嬉しく思っていた・・・。良かったね・・。
以上

(内容・あらすじ)
小菅のアパートで、押谷道子の腐乱遺体が発見された。アパートの住人は越川睦夫と名乗る男性で、現在越川は消息を絶っていた。
殺害時期や現場が近い新小岩での河川敷で発生したホームレス焼死事件との関連性を疑う加賀刑事と松宮刑事。
道子の住む滋賀県での捜査で道子が中学の同級生で演出家の浅居博美(加賀さんとは剣道繋がりで知人の仲)を訪ねに上京したことを突き止める。越川のアパートにかかっていたカレンダーに書き込まれていた日本橋の橋の名前の謎、そして、かつて越川は、加賀の母と交際していたらしく・・。

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