「大家さんと僕 これから」
大ヒット作「大家さんと僕」の続編。
大家さんがお亡くなりになられた、、というのを知っていたので、悲しい内容であることを覚悟して読みました。
確かに前作よりも、湿っぽい内容が多いですが、でもやっぱり良いお話なのは変わりがなかったです。
ちょっと淋しくて、でも優しい、素晴らしい本でした。
印象に残ったのは、
あの新宿伊勢丹の歴史。大家さんが5歳の時にオープンして、17歳の終戦でGHQに接収されて、25歳で戻ったそうなんですね。
あと、矢部君の先輩が言った言葉
「枯れた花は咲かない。でもそこから学べること、美しさはたくさんある。大家さんはただ下ってるんやない。ゆっくりと景色を楽しみながら下ってるんや。急いだ登りでは見えなかった景色を違う角度からゆっくりみてるんや」
病院で関係を聞かれた時に大家さんが言った「血の繋がってない親族」
泣かせようというあざとさは全然ないけど、やっぱり読みながら泣けてしまいました。
良いお話、ありがとうございました。
そうそう、先日のもやもやさまーずで、お父さんが出演されていて、微笑ましかったです。
大家さんと僕 これから 2019/7/25
矢部太郎
・・・・・・・・・・
その前に夏に読んでいた番外編
大家さんと僕と僕
勘違いして、続編だと思ってリクエストしたら、番外編みたいな本でした。
実際の続編は、この後7月末に販売開始とのことで、うーん、タイトルとか、もうちょっと解りやすくして頂けたらなあ・・・と 笑
チャラいキャラの後輩、のちゃーんの実際の姿やインタビューや、漫画の大作家先生たちの声とか、手塚治虫さんの娘さん(ピノコに似てるのね!)との対談とか、手塚治虫賞の時のスピーチとか、色々面白かったです。
その反面、ところどころに、下書きやラフみたいのが画像で載ってるのに、小さくて全く読めないのが残念でした。
もうちょっと大きく載せてくれないと・・・。
「大家さんと僕」の感想
いつか来るとは思っていましたが、思っていた以上に早かったですね。
大家さんと矢部さんの相変わらずの優しい関係がとても好きでした。
大家さんが亡くなった後の書き方も良かったです。私も泣きました…。
実際は矢部さんがあのお家に住んでいた期間や、大家さんとの関係は、そんなに短くは無かったのに、あの本が出版されてからとなると、あっという間に大家さんが亡くなられてしまったか気がしてしまいます。
この本で、矢部さんだけではなく、前の住人の方ともとても良い関係を築いていた大家さんだったことが解りました。できた人だったんでしょうね・・