「汝、星のごとく」のスピンオフ的作品らしいけれど、続編というか下巻みたいなシッカリと深く読み応えのある作品でした。これは2冊読まねば、もったいない作品ですね。
★以下ネタバレ★
前作で北原先生について、もっと知りたいし、過去何があったんだ?とか気になっていたのが、本作で全て解ってスッキリし、ますます先生、、すごい、人格者過ぎる・・・と思ったな。
この小説の凄いと思った処、良いなと思った処は色々あるのだけど、中でも私が感じたことは、北原先生がナナさん、そしてアキミさんの為に取った行動に至る先生側の理由でした。
恋愛じゃないけど、先生が彼女らに特別な思いやシンパシーを持ち、だから彼女たちを助けた理由に納得が行くものだったこと。
小説を読んでいると、なんだか知らない内に好きになってたのね...? どうしてこの2人恋愛に至ったのかな?って事が結構多い。
でも、このお話はそもそも恋愛ではないけども、先生のとったとんでもない行動に納得が行くような先生の生い立ちや人生があって、だからなんだ、って思えるキャラ造りがしっかりされているのが良い。
先生の生い立ちに関してもしかり。他でよく使われる様な設定やキャラではなかったのも斬新に感じました。
先生のご両親は酷い人達ではない。むしろ善人と思われ良い人。でも他人を優先することで息子の自分がいつも後回しになっていた。先生は自由に忖度せずに自分が思う様に生きたいという気持ちが強かったのよね。
ナナに関しても恵まれすぎているセレブで可愛がられているお嬢様。だけど彼女は窮屈でずっと辛かった。その彼女の閉塞感から思いがけない妊娠から一人で育てるという決意につながり、先生がそれを助けるという風になっていて、違和感無かったです。
先生良い人過ぎる。可哀想だなあ・・・って読みながら思う処が結構あった・・・。
あと2章目で、いきなりの「離婚して欲しい」の発言と彼の言い分にはびっくり、でも彼の言うことはもっともだと目からウロコ状態だった。
男性側の視点や考え(妻が仕事を優先しのらりくらりと子作りを後回しにしつづけた事に関して)の主張を読んだのは初めてだったかも・・・。
同様に結ちゃんがオーストラリア人の彼と離婚に至った理由(レス)に関しての部分も、男性側の心理を描いていて、なるほど・・・と思ったな。
ラストの章は、結構年を重ねてみんな高齢になるまでの人生を描いていました。
ハッピーエンドで良かった。ゆったりと愛情を持ち一緒に人生を歩む先生とアキミさん。
良かった。
凪良ゆうさん、さすがです。
実際はどうなのか解らないけれど、凄く文章に勢いあって、ばしばし!と突きつけられる様な感覚です。
とても読み応えがあって、スピンオフ作品という枠から外れている感じでした。
また凪良ゆうさんの別の本も是非読んでみたいです。
汝、星のごとく
わたしの美しい庭「滅びの前のシャングリラ」「流浪の月」
★以下ネタバレ★
前作で北原先生について、もっと知りたいし、過去何があったんだ?とか気になっていたのが、本作で全て解ってスッキリし、ますます先生、、すごい、人格者過ぎる・・・と思ったな。
この小説の凄いと思った処、良いなと思った処は色々あるのだけど、中でも私が感じたことは、北原先生がナナさん、そしてアキミさんの為に取った行動に至る先生側の理由でした。
恋愛じゃないけど、先生が彼女らに特別な思いやシンパシーを持ち、だから彼女たちを助けた理由に納得が行くものだったこと。
小説を読んでいると、なんだか知らない内に好きになってたのね...? どうしてこの2人恋愛に至ったのかな?って事が結構多い。
でも、このお話はそもそも恋愛ではないけども、先生のとったとんでもない行動に納得が行くような先生の生い立ちや人生があって、だからなんだ、って思えるキャラ造りがしっかりされているのが良い。
先生の生い立ちに関してもしかり。他でよく使われる様な設定やキャラではなかったのも斬新に感じました。
先生のご両親は酷い人達ではない。むしろ善人と思われ良い人。でも他人を優先することで息子の自分がいつも後回しになっていた。先生は自由に忖度せずに自分が思う様に生きたいという気持ちが強かったのよね。
ナナに関しても恵まれすぎているセレブで可愛がられているお嬢様。だけど彼女は窮屈でずっと辛かった。その彼女の閉塞感から思いがけない妊娠から一人で育てるという決意につながり、先生がそれを助けるという風になっていて、違和感無かったです。
先生良い人過ぎる。可哀想だなあ・・・って読みながら思う処が結構あった・・・。
あと2章目で、いきなりの「離婚して欲しい」の発言と彼の言い分にはびっくり、でも彼の言うことはもっともだと目からウロコ状態だった。
男性側の視点や考え(妻が仕事を優先しのらりくらりと子作りを後回しにしつづけた事に関して)の主張を読んだのは初めてだったかも・・・。
同様に結ちゃんがオーストラリア人の彼と離婚に至った理由(レス)に関しての部分も、男性側の心理を描いていて、なるほど・・・と思ったな。
ラストの章は、結構年を重ねてみんな高齢になるまでの人生を描いていました。
ハッピーエンドで良かった。ゆったりと愛情を持ち一緒に人生を歩む先生とアキミさん。
良かった。
凪良ゆうさん、さすがです。
実際はどうなのか解らないけれど、凄く文章に勢いあって、ばしばし!と突きつけられる様な感覚です。
とても読み応えがあって、スピンオフ作品という枠から外れている感じでした。
また凪良ゆうさんの別の本も是非読んでみたいです。
汝、星のごとく
わたしの美しい庭「滅びの前のシャングリラ」「流浪の月」
お返事遅れてしまって、ごめんなさい。
北原先生、あれで晩年が不幸だったら、怒っちゃうわー(私が腹立ってもしょうがないけど)
二階堂夫は私もイヤでしたよー
でも、彼の立場になっての考えって、あまり表だって出て来ないので(女性側の気持ちは結構見かけるけど)参考になりました。
確かに話し合いは大事だけど、本音ってなかなか遠慮して言えないものですよね・・仲が良い夫婦でも・・
よね^^;自分があれだけ両親に虐げられて来たのに・・・。反面教師ってやつなんでしょうか。
でも、そうやって他人の為に我が身を削って動いて来た
北原先生が、最後に暁海と穏やかな晩年を過ごせて、
報われて良かったなぁと思いました。
二階堂夫、私は全く好感持てなかったです。でも、
確かに、夫が子供がほしいって訴えていたのをスルーして
来た二階堂さんも悪いですよね。忙しさを理由にしないで、
もっときちんと話し合うべきだったのだろうと思いました。
コメントありがとうー!
やっと読めて嬉しかったー。
期待を上回る読み応えと内容で大満足だった。
回って来るのが割と早かったのも助かったよ。
本当は去年中に読んで、ベストに入れたかったなあ。まあ、しょうがない。
>二階堂さんと植木さんが、くっつきそうでくっつかないのも良いよね。
そうそう、それ。凪良さんって、カップル描く時に安易にくっついたりしない処も好きだな(まだ数冊しか読んでないけど、そんなような気がする)
恋愛関係じゃないけど、ソウルメイトみたいな感じで繋がる関係みたいのや、肉体関係より精神的なものを重視してるっぽい感じの処も好き。
そうそう先生が可愛らしく見えるシーンが最後の方ではちらほらあって、微笑ましかったわ。
結構なお年?になっていたけれどもね。
ただ、これって私くらいの年代の人が読むのと、若くてまだ10代とか20代の人が読むのでは違うかもなーって。
若い子だと、お年になった男女の関係にあわわ・・・ってなる人もいるかもなーって。
↑読んで、汝&星を思い出して、泣きそうになった。
そうそう・・・汝では、分からなかった北原先生が、春で分かって、だからあの北原先生なのか~~~と感心した。
星の二階堂さんの夫さん。そりゃ、夫目線からするとそーなるよね、と納得してしまった
二階堂さんと植木さんが、くっつきそうでくっつかないのも良いよね。
最後の波。これは凄いよね。
互いに思いやる気持ちが優しい。温かい。
春で北原先生を知ったからか?波では、北原先生が可愛らしく思えた。ポッと赤面しちゃう北原先生とか愛しくなる。
ホント、凪良さん凄い作家さんだよ。
あぁこの本を思い出せて私も幸せだ~~~
latifaさんありがとう♪