一切何も知らない状況で読んだので、キャンプに参加していた家族の繋がりが中盤解るまでは、なんだろう・・ってずっと気になって読みました。
でも、私的にはこの秘密の部分はさほど衝撃ではなかったです・・・。
この本、登場人物が沢山出て来て・・・キャンプに参加していた子供はもちろん、その親にもそれぞれ事情や背景やその後の人生があるわけで、結構分厚い本ではあるものの、ちょっとこれで終わらせてしまうのには、物足りない感があったんです。もっとそれぞれの人物とその親の事を一杯知りたかった。でも、そこまで一杯書いてもらうとなると、あの本の2倍か3倍要る事になっちゃいますね。3つ★
★以下ネタバレ★ 白文字で書いています
父親が見知らぬ精子バンクの中の誰か・・という繋がりだったんですね。子供達がその事実を知り、凄く動揺するのはもっともですが、養子をもらうという夫婦もいるわけで、それよりかは少なくとも半分母の血は受け継いでいるわけで・・。強く望まれて出産(出生)したのは事実だし・・。とはいえ、実際に私がその立場や家族になったら、やっぱり色々思う処があるでしょうね・・・。
最終章のエピローグ、一番ダメ子?な、サーちゃんが前向きに〆ているのが良かったです。ハルがパリで体験した、そこにこもっているだけじゃ何も無い。怖いけれど、一歩踏み出してみる勇気が何かにつながる。というのは角田さんがいつも一貫して語っている事だな~って思いました(非常にそれ、いつも納得しているし、好きな処です) 知らないより知る方が良い。たとえその結果が落胆する事であっても。っていうの同感です。以上
ひそやかな花園 2010-07-24
幼い頃、毎年サマーキャンプで一緒に過ごしていた7人。輝く夏の思い出は誰にとっても大切な記憶だった。しかし、いつしか彼らは疑問を抱くようになる。「あの集まりはいったい何だったのか?」別々の人生を歩んでいた彼らに、突如突きつけられた衝撃の事実。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「私たちには物語がある」
角田さんの読書感想が沢山集められている本。
私が読んだ事がある本も混ざっていたのが嬉しかった。三浦しをんさん、長嶋有さん、桐野夏生さん、藤野千夜さん、吉田修一さんなど、同じ作家さんの複数の本を読まれていて、お気に入りの作家さんなんだろうな~。
あと、同じ!って嬉しくなったのが、「星の王子様」を子供の頃読んでさっぱりその良さが解らず放置しておいたのに、大人になって再読したら何て素晴らしい話なんだろう!って驚いたエピソードがあったことでした。同じ本でも読んだ時期で全然違った感想を持つというのは全くもって同感です。
宇野亜喜良さんの奥の細道を読んでみようと早速リクエストしました。角田さんの最初の単行本のあのイラストを描いたのが彼だったとは。
私たちには物語がある / 2010-04-28
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ピンクバス 2004-06
残念ながら・・角田さんの本はたいがい面白いのだけれど、これはあまり私は面白く読めませんでした。夫の姉がずうずうし過ぎてウンザリだった。
(内容・あらすじ)子供を妊娠し浮かれているサエコの家に、夫の姉・実夏子が突然訪れる。長い間消息不明だったという実夏子は、そのまま勝手に住み着いてしまった。真夜中に化粧をしたり、冷蔵庫のハムを丸ごと食べたり、と不審な行動を繰り返す実夏子。何も言わない夫に苛つき、サエコの心はかき乱されていく...。出産を目前に控えた女性の心の揺れを描いた表題作ほか、一篇を収録。
ひそやか~は、先日王様のブランチで紹介したから、またぐっと人気が上がったかもしれない。みみこさんの感想、楽しみに待ってるね。
新しい恋人っていうか、旦那様だよ^^ 2回目になるわけだね。
良いよねー。ガンガン恋愛して、一杯良い小説書いて欲しいわん。
ひそやかな・・・は、今リクエストしているんですよ。そっか・・物足りない感があったのね。期待は普通な感じで気長に待ってみようと
思うわ…笑
latifaさんは角田さんファンだから
いろいろ他作品との違いがよくわかるのよね。
やっぱり、他にいい作品あると比べちゃうよね。↑新しい恋人がまたいらっしゃるの?
いっぱい恋ができて楽しそうね。
作品書く意欲もわきそうだものね・・笑
私も面白く読みました。でも、久々の長編!って事で、ちょっと期待のハードルが高くなりすぎちゃったかも・・。
誰が怪しいんだろう?ってミステリー部分もあって、血縁(DNAの遺伝)についても考えさせられる処もあり、色々盛りだくさんでした。
いいな~角田さん、若いミュージシャンとラブラブなんて♪
ぐははは!確かに。キョーシローのショックはきっと彼が癒してくれたことでしょう。というか、その時のショックを彼と分かち合ったことで、尚更愛が深まってたりして。
ひそやかな花園は、とても考えさせられる作品でしたよね。
妙な読後感があと引く作品でした。
個人的には、○な作品でしたが。
友人曰く、角田さんは、若い旦那さまと幸せ一杯なんじゃ?なんて(笑)
仰られる通り、それが、作品にも影響しているのかも。
※キヨシローショックからは、完全に立ち直られたのかなと、たまに思ったりしている私です(苦笑)
私も角田さんファンですが、全ての作品が好き!ってわけでもなかったりします。
ところで、王様のブランチ、見逃しちゃったんですね?
角田さん、なんだかちょっと綺麗になったような気がしました。髪の毛は少し長くなってパーマをかけて、ちょっと少女っぽい雰囲気になったような・・。
で、時折さんの「もしかしたら幸せが良くないのかも・・」は、あるかも・・・
なんというか・・・こういうアーティストさん(作家、音楽家、芸術家など・・)は、不幸な時に素晴らしい作品が出来るとかって言いますよね・・。
私はなんとな~くなのですが、角田さんが「子供を産む」ということに関してここ数年自分の中で凄く色々悩んだり思う事があったのかな?なんて思うんですよ。年齢的にも一生産まないか?否かってお年ですよね。八日目の蝉とか、この作品とか、ちょっと影響があったりするのかな?なんて
角田さんファンのつもりでいるのですが、しばらくぶりで待ちに待~ったこの長編が、何だかうまく乗れずにいました。
>怖いけれど、一歩踏み出してみる勇気が何かにつながる。
なるほど。
もっと角田さんのよさを読もうとしていれば、この作品も違った感じで受け取れたのかもしれないなと思いました。さあ、次。