※病気に伴う症状は、その状況により人それぞれです。ここに書かせて頂く病状は、我が家の事ですから、同じ病気を発症したからと言って、全てが同じではありません。
奥さんの闘病記は、17ヶ月目を最後に中断していました。
正直、今だからあえて書きますが、17ヶ月目の頃、奥さんは薬の副作用で「精神障害」を引き起こしていました。
温厚だった性格が、終日にわたってキレまくる…。
見えていない物が見え…。
電話もかかってきていないのに、一人でぶつぶつ喋り…。
誰も来ていないのに玄関を開けさせ…。
食べ終わった食事を食べていないと騒ぎ…。
ご近所に「何事?」って思われるような大声で叫ぶ…。
その間に「精神科病院」にも2箇所行きました…。
キツイ数ヶ月を過ごしていました…。
二箇所目の病院で「薬の副作用が原因」だと分かり、昨年の2019年12月には元の奥さんに戻り、ホッとしました。
週二回のデイサービスでの入浴と簡単なリハビリをし、それ以外にも週二回、在宅マッサージでのリハビリをしてきましたが、やはり「進化」はありませんでした。
左視床出血に伴い「右半身付随」と「痴呆」は、何をやっても「改善」されることはありませんでした。
今は「関節の硬直」を防ぐのが精一杯…。
とは言え、右肘や右膝を真っ直ぐに伸ばすとめちゃくちゃ痛がって、少しくの字のままになってきました…。
「左視床出血」の為、右目も見えていても認識出来ないので、視野も狭いです…。
口の中も、食べ物を右側に入れてしまうと味を感じない…。
奥さんも花粉症なのですが、どうゆう訳か右鼻だけが出る…。
耳も右側の方が聞こえづらいみたいです…。
多分「五感の機能の右側全てが麻痺」しているんだと思います。
「痴呆」も酷くなってきて、私が食事の支度で台所へ行くと、5分おき、酷い時は数分おきに「何作ってるの?」って…。
クイズ形式で「さっきなんて言ったけ?」って聞き返しても、全く思い出せないし、ヒントで頭文字を言っても出てこない状況…。
郵便物をメールコーナーに取りに行く際も、何度「行くよ」って言っても、数分で帰ってくると「何処行ってたの?」って…。
食材や調味料が急に無くなると大騒ぎ…。
排泄も、相変わらず短時間で行きたがりますね。
紙にトイレに行った時間を書いていても「行きたい」って訴え、行っても出ない…。
一日で何度もトイレに行く状況…。
それは寝ていても同じですね。
なので、奥さんが家に居る間は、私の熟睡は無いです…。
隔週のショートステイが、最初の頃は「かわいそう」って思っていましたが、今は「寝れるぅ〜」って少し、いやかなりホッとします…。
運動機能や記憶力の進化は、全くありませんでしたが…。
体型だけは、立派に育ってしまいました…。
めちゃくちゃ重いです…。
トイレ介護や寝る時の介助だけでなく、車椅子を押すのもちょっと大変に…。
とは言え、発病から11ヶ月間の入院生活を経て、自宅に戻り、私の介護生活が13ヶ月間経った今日ですが、奥さんも私もとりあえず「病気」にかからず、何とか元気に生活しています。
私達夫婦は、まだ五十代前半で、これから何年、いや何十年と、この介護生活が続いて行きますが、奥さんの「進化」を望むのでは無く「現状維持」に心掛けて、頑張っていきます。
新たに書くことも無いので、しばらく「闘病記」はお休みします。
何か良い事があれば、もちろんご報告させていただきまする。
しかし…。
視床部脳出血に伴う「障害」は、予想を遥かに上回る状態でした…。
なので…。
この「闘病記」も私の記憶が薄れない「忘備録」程度にしておきます。
では。