リートリンの覚書

日本書紀 巻第三十 高天原廣野姫天皇 四十 ・大赦 ・熒惑と歲星



日本書紀 巻第三十
高天原廣野姫天皇 四十

・大赦
・熒惑と歲星



秋七月二日、
天下に大赦しました。

ただし、
十惡(じゅうあく)、
盜賊は赦しの例に入れませんでした。

相模の国司の布勢朝臣色布智
(ふせのあそみしこふち)等、

御浦郡少領
(みうらのこおりのすけのみやつこ)
(姓名は欠けています)と、

赤い烏を獲た、
鹿嶋臣櫲樟
(かしまのおみくす)に、

位、及び祿を賜りました。

御浦郡(みうらのこおり)の
調役(えつき)を
二年、免除しました。

七日、
公卿を饗(もてな)しました。

九日、
吉野宮に幸しました。

十一日、
使を遣わして、
廣瀬と龍田を祀らせました。

二十八日、
車駕が宮に還りました。

この夜、
熒惑(けいこく)と歲星(さいせい)が、

一步の內に、
たちまち光り、
たちまち没しました。

互いに近づいたり、
避けたりすること四遍。



・十惡(じゅうあく)
大化前代、国家社会の秩序を乱すものとして、特に重く罰せられた10種の罪。謀反、謀大逆、謀叛、悪逆、不道、大不敬、不孝、不睦、不義、内乱の総称
・熒惑(けいこく)
火星の異称。けいこく。けいわく
・歲星(さいせい)
木星の異称のこと


(感想)

(持統天皇6年)

秋7月2日、
天下に大赦しました。

ただし、
十悪と盜賊は、
赦しの例に入れませんでした。

相模の国司の布勢朝臣色布智ら、
御浦郡少領と、

赤い烏をとらえた、
鹿嶋臣櫲樟に、

位、および祿を与えました。

御浦郡の調役を
2年、免除しました。

7日、
公卿を饗応しました。

9日、
吉野宮に行幸しました。

11日、
使者を派遣して、
廣瀬と龍田を祀らせました。

28日、
車駕が宮に還りました。

この夜、
火星と木星が、
一步の距離うちに、

たちまち光り、
たちまち消えました。

互いに近づいたり、
避けたりすること4回。

明日に続きます。

読んでいただき
ありがとうございました。



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