リートリンの覚書

日本神話に登場する人物2・日本書紀・巻第三・兄磯城・弟磯城・兄倉下・弟倉下・土蜘蛛


兄磯城
(えしき)


「記紀」等に伝わる古代日本の人物です。
大和国磯城(奈良県桜井市あたり)の豪族。

・別名 
兄師木


「日本書紀」では


本文では、このように登場しています。

兄磯城(えしき)の軍が、磐余(いわれ・桜井市中部~橿原市東南部辺)邑いっぱいに布陣していました。”

神武天皇が菟田の高倉山の山頂に登り、
国中の様子を眺望された時、
国見丘の上には
八十梟帥(やそたける)という者がいました。
その者は要所に軍を配置し
神武天皇を待ち受けていました。
また、兄磯城(えしき)の軍は、
磐余(いわれ・桜井市中部~橿原市東南部辺)
邑いっぱいに布陣していました。
神武天皇は天神地祇を祀り、
神の加護を受け出陣しました。
そして、
国見丘の八十梟帥等を討伐しました。
天皇は、
磯城彦に使者を遣わし説得を試みますが、
彼は服従することを拒んだため
討伐されました。


弟磯城
(おとしき)


「記紀」等に伝わる古代日本の人物です。
大和国磯城(奈良県桜井市あたり)の豪族。

・別名
弟師木


「日本書紀」では


本文では、このように登場しています。

“頭八咫烏は弟磯城(おとしき)の家に行き、
「天神の子が、お前を呼んでいる、さぁ、さぁ」と鳴きました。弟磯城は恐れおののき、居を正し、「私は、天壓神がいらっしゃったと聞き、朝夕と畏れかしこまっておりました。よきかな、烏。お前がこのように鳴くことはいい」といい、八枚の皿を作って、食物を振る舞いました。“

神武天皇の召集に応じ、
兄・兄磯城が
決戦しようとしていることを告げました。
その後、
弟磯城・名は黒速(くろはや)は、
磯城(しき)の県主となりました。


兄倉下(えくらじ)
弟倉下(おとくらじ)

「日本書紀」では


本文では、このように登場しています。

“天皇は諸将を集め、問いました。「今、兄磯城は、やはり逆賊の意志があるようだ。召してみても来ない。どうしたものだろうか」諸将は、「兄磯城は悪賢い賊です。まず、弟磯城を派遣して教え諭し、同時に兄倉下(えくらじ)・弟倉下(おとくらじ)も説得しましょう。どうしても帰順しないようでしたら、その後に挙兵しても遅くはないかと」といいました。”

兄磯城は逆賊の意志があり、
呼び出しに答えませんでした。
そこで天皇は諸将を集め相談します。
その際、諸将は、
兄磯城を説得する際、
一緒に兄倉下と弟倉下を
説得しましょうと提案します。
巻第三では、
名前のみでどのような者なのかは
記述されていません。


土蜘蛛


土蜘蛛は、
上古の日本において
朝廷・天皇に従わなかった
土豪たちを示す名称です。

各地に存在しています。

近世以後は、
蜘蛛の姿の妖怪であると
みなされるようになりました。


新城戸畔
(にいきとべ)


層富県(そほのあがた・奈良県生駒郡)の
波哆(はた)の山崎の土蜘蛛です。


「日本書紀」では


本文では、このように登場しています。

“層富県(そほのあがた・奈良県生駒郡)の波哆(はた)の山崎に、新城戸畔(にいきとべ)という者がいました。”

層富県(そほのあがた・奈良県生駒郡)の
波哆(はた)の山崎の土蜘蛛です。
皇軍に討伐されました。


居勢祝
(こせのはふり)


和珥(わに・天理市和珥)の坂下の土蜘蛛


「日本書紀」では


本文では、このように登場しています。

“和珥(わに・天理市和珥)の坂下に、居勢祝(こせのはふり)という者がいました。”

和珥(わに・天理市和珥)の
坂下の土蜘蛛です。
皇軍に討伐されました。


猪祝
(いのはふり)


臍見(ほそみ)の長柄(御所市長柄)の
山崎の土蜘蛛です。


「日本書紀」では


本文では、このように登場しています。

“臍見(ほそみ)の長柄(御所市長柄)の山崎に、猪祝(いのはふり)という者がいました。”

臍見(ほそみ)の長柄(御所市長柄)の
山崎の土蜘蛛です。
皇軍に討伐されました。


感想

日本書紀には、
名前のみの記載で
活躍が書かれていない人が多いですね。

まあ、
口頭で伝わってきた昔のことを
記したお話ですから、
活躍が忘れられたのかもしれませんね。

しかし、
兄磯城と弟磯城のお話は、
兄猾(えうかし)と弟猾(おとうかし)の
お話に類似し過ぎです。

手抜きに感じるのは自分だけ?

土蜘蛛に関しては
かなり興味があります。
機会があればもっと詳しく
調べてみたいです。

さて、日本書紀 巻第三に
登場した人物については
今日で終了です。

最後まで読んで頂き
ありがとうございました。






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